TOHO Today - 教員ブログ -

短期特別講座「研究の作法」が行われました。

TOHO Today中学

6月11日(木)・6月17日(水)・6月24日(水)の3日間にわたり、短期特別講座「研究の作法」が行われました。桐朋では中学1年生から3年生に対し、夏季休暇の課題として自由研究があります。

・6月11日(木)第1回

研究とは何か?講座の担当教員からは「巨人の肩に立って見る」という言葉が紹介されました。この言葉は、万有引力で知られるアイザック・ニュートンがフックの法則を発見したロバート・フックへの手紙の中の一文としても有名です。

“If I have seen further, it is by standing on the shoulders of Giants.”

「私がより遠くをみることができたのだとすれば、それは巨人たちの肩の上に立っていたからである。」


この言葉は、自分の発見や理解は、先人たちの知識・成果の積み重ねの上にあるということを意味しています。何か完全な新しい発見(新種の発見、新たな数学問題の証明、)だけでなく、既知の事実を独自の視点でつなげる・工夫することも研究の1つであり、検索してすぐにわかってしまうことは研究の対象として適していないといった、中学生がこれから自由研究を行う上で大切にしてほしい視点についての講義がありました。

講座の中では、研究においてのテーマ設定の練習として、大テーマ(分野)・中テーマ(視点)・小テーマ(具体的な研究)と具体的なテーマを設定する練習を数人のグループに分かれて行いました。生徒たちは自分たちの思い思いのテーマから、具体的にどんなことを調べていくのかを考えていました。

・6月17日(水)

今回は前回のテーマ決めに続き、研究を行う上で重要な資料やデータ集めに関する講義が行われました。


本校理科教員からは、科学においては数値的に評価できることの重要性や、実験を複数回行い、まぐれではなく確実な結果を得るために実験をデザインすること、1つの実験だとしてもその実験のプロになるつもりで取り組むことなどのお話がありました。また本校社会科教員からは、研究のために図書館で情報を集めるための書籍の選び方・探し方についての講義がありました。書籍からの情報とインターネット上の情報の違いの話から、自分のテーマに合う本をどのように探していくか、図書館のレファレンスサービスの利用について紹介されました。

その後、生徒たちは図書館にて自分のテーマの本を探し、自分の研究テーマについて具体的に情報を得ることができ、自分が持っていたテーマについて深く知ることができる手がかりだけでなく、関連する話題についても触れることができていた様子でした。

・6月24日(水)

最終回の本日は研究のまとめ方に関する講義でした。実験や調査を行った上で、そのデータをどのようにまとめるのが適切か、レポート・論文の構成、参考文献の書き方など、中学生たちが夏の自由研究の成果をまとめる際にも意識してほしい点について紹介がありました。


3回の講座を通して、自由研究で大切にしてほしい心構えや研究内容のテーマ設定の難しさ、調べ学習ではなく「研究」を行うために意識することなど、高校・大学・大学院でも通ずる事項の数々だったと思います。夏季休暇の中で生徒たちがどんなテーマで自分なりの研究に取り組むのか、「中学生らしい」研究が見られることに期待しています。(H.K)