高3特別企画 いとうせいこうさんとの対話
TOHO Today高校
81期高3学年では、オリエンテーション期間中の特別企画として、作家・クリエイターとして小説・エッセイ・映像・音楽・舞台など多方面で活躍されている、いとうせいこうさんに来ていただき、お話をうかがいました。企画のタイトルは『「国境なき医師団」とHIP HOPー壁を越える 言葉/音楽/人間』です。
はじめに「アナザーストーリーズ『国境なき医師団』」を見た後、いとうせいこうさんのインタビューは、生徒2名のオリジナル・ラップによる歓迎パフォーマンスから始まりました。いとうさんは2人に、壇上でのパフォーマンスにちなんで「ダンジョウ」というユニット名をプレゼントしてくれました。
今回、教員と生徒からのインタビューに答えるという形をとったのは、いとうせいこうさんからの提案によるものでした。これまでジャンルや国境などさまざまな「壁」を越えて世界中の人たちとつながりながら多くの作品や対話の場をつくってこられているいとうさんは、一方通行ではなく、つねに相手がどのような思いでいるのかを慮り、声なき声に耳をかたむけておられ、お話も、多くの方々との出会いのエピソードに彩られた多面的なものでした。
生徒の感想を紹介します。
僕はいとうさんをNHK「ビットワールド」で始めて知り、過去の音楽作品を聴いていました。「ヒップホップの経年変化」や「トロイの木馬」など、いとうさんの、その時代におけるクラシックを踏まえて実験をするという精神性の詰まった作品は、聴いた当時衝撃があり、そこからヒップホップを聴き始めました。けれど、いとうさんの執筆活動などには触れたことがなく、中々機会を得られませんでした。今回のお話で「出会いに照れるな」という言葉が、まさに今の僕が心の奥で分かっていて無視してきたことで、そろそろ向き合う頃合いだということを受け入れざるを得ないな、と思いました。この考えを持っているいとうさんの書籍を読むことが今やりたいことです。僕は一人では進歩が生まれないタイプなので、出会いに照れず、人の才能に畏怖してばかりでいないように生きていきます。
貴重なお話有難うございました。話を聞いて、一見関係のないことが想像しない所で繋がってくるということを感じられました。僕たちは高校3年生なので、つい大学受験に目がいきがちになり、入試で使わない科目のやる気が下がってしまいがちですが、今後のことを考えていつか役に立つ日がくることを信じて、真剣に臨みたいと思います。いとうさんはクリエイターとして様々な功績を残されていますが、才能を買ってくれて機会を作ってくれた人のおかげだとおっしゃっていたと思います。機会をもらうことでさらに成長し、それが次なる機会へと繋がる好循環に入ることができていたのかなと考えました。いとうさんが学生時代からラジオ、古典芸能の公演など、積極的なインプットを欠かさなかったのも、今の素晴らしい作品の基盤となるものの形成に大きく貢献していると思います。僕も見習って、多角的な視点を持てる大人になりたいです。ありがとうございました。


