TOHO Today - 教員ブログ -

2025年度中2尾瀬林間学校

TOHO Today中学行事

遅ればせながら,本年度7月17日~20日に行ってきた中2の林間学校についてご紹介します。

3泊4日の1日目は,学校に集合し,バスで宿泊地の戸倉に向かいます。その道中,群馬県立尾瀬高校の自然環境科学科の生徒さんたちと交流会を行いました。日本でここにしかない自然環境科学科について伺ったり,校内設備や実習の内容について解説していただいたりして,充実した時間を過ごすことができました。また,尾瀬に関する研究活動の発表等を聞き,高校生のしっかりとした発表に刺激を受けるとともに,これから行く尾瀬について理解を深めることもできました。

生徒の感想より抜粋

・尾瀬高校の生徒さんの発表を聞いて,僕はただ尾瀬のことを調べて終わっていたが,自分の考察などを考えていたりするのがすごいと思った。
・水芭蕉プロジェクトについての話を聞いて,水芭蕉の減少の問題と,それに対して尾瀬高校と企業が協力して数を増やしていることを知って感心した。

その後は宿舎に泊まり,次の日に備えました。

2日目はいよいよ尾瀬に入ります。大清水から登っていき,見晴の山小屋を目指します。
天気に恵まれ,最初は登りに苦労していた生徒たちも,尾瀬沼が見えた時には感嘆の声をあげていました。ガイドの方から植物について教えていただいたり,景色を楽しんだりしながら無事山小屋に到着することができました。
夜は満天の星空や蛍を観察したり,朝は燧ケ岳からの日の出を拝んだりと,東京ではできない体験ばかりでした。

3日目はいよいよ尾瀬ヶ原の散策です。班ごとに尾瀬ヶ原をめぐり,ガイドの方々からお話を伺いながら散策を楽しみました。ニッコウキスゲの群生地や竜宮といった尾瀬の自然に関する事柄のほか,自然保護活動の現状についてや,木道の整備についてなど,多岐にわたるお話を伺うことができ,様々な視点から尾瀬を見ることができました。

生物や地理の授業で習ったものを実際に見ることができ,より深く尾瀬を知ったとともに,自然保護についての意識が高まりました。

生徒の感想より抜粋
・花や池塘,景色が美しすぎて歩みがすごくゆっくりになってしまった。歩きで福島県を出て,新潟県を通って群馬県に行けるなんてすごい。
・保護していない区域の植物がどんどん動物に食べられてしまっているのは悲しい。もともと生態系にいなかった動物に食べられないよう保護する必要性を感じた。

鳩待峠から下山し,戸倉で宿泊したのち,4日目に帰郷しました。

東京を離れ,貴重な自然の中で過ごす体験でそれぞれ感じることがたくさんあった,充実した4日間を過ごせたようでした。

(A.J.)