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特別講座「戦後80年」 フィールドワーク

TOHO Today行事高校

7月9日、本年度開講している特別講座「戦後80年」の受講生有志のフィールドワークを実施しました。社会科主催の広島学習旅行参加者も含めて希望者もあわせて13人が参加し、浅草寺境内の平和観音や猛火の跡を残す銀杏の木、空襲の際に多くの犠牲者が出た言問橋、東京大空襲80年の企画展を実施しているすみだ郷土文化資料館をめぐりました。生徒たちの感想から、深く学んでくれたことが伝わってきますので、ご紹介いたします。

 

☆ ただ浅草寺を訪れるだけでは、気づくことができないような、火災で燃えた銀杏や、まんしゅう母子地蔵などを見て知ることができてよかった。次に浅草寺を家族や友人と訪れることがあったら伝えたたい。(中3)

 

◇ 資料館に展示されていた、当時をそのまま伝える資料、写真という過去を切り取って未来へ遺す資料、そして戦争を体験した人による絵を見て、「平和とは何か」「戦争とは何か」という今回の特別講座のテーマについて深く考えることができた。今の日本から考えると、80年前というのは近いようで遠い、遠いようで近いのだなと思った。(中3)

 

◇ 10万人が亡くなるほどの大火事は想像を絶する光景であったと、すみだ郷土文化資料館の戦争体験の絵から分かった。原子爆弾も無論そうだが、民間人を巻き込む軍事作戦は悲惨で、あってはならないことだ。墨田区には戦争の傷痕が未だ多くある事に驚き、その中でも特に被爆銀杏は生命力を感じた。(中3)

 

☆ 実際に浅草寺にある東京大空襲で燃えた銀杏の木や、人々が火から逃げてたどり着いた言問橋などを見ると、まだ知らないことがあるんだなと気付かされました。また、すみだ郷土文化資料館で空襲体験画を見ると、僕は言葉にならない恐怖に襲われました。その絵は静かに、それでも僕たちにはっきりと戦争の恐ろしさを伝えていたからかもしれません。今年は東京大空襲から80年。僕は、戦争は遠い昔のように感じていたけれど、これを歴史の一部にして風化させてはいけないなと強く感じました。(高1)

 

◇ 資料館では東京大空襲体験者の描く戦争風景の絵に驚かされました。同じお題で描かれた絵でも、別々の視点で描かれていて、添えてある文章はその人の境遇をリアルに想像させられました。実際に足を運び、先生の話をきく、これこそが勉強だと思いました。良い経験ができたと思います。(高1)

 

☆ 行く前は知識として空襲の酷さを理解していた程度でしたが、実際に資料などを見て、改めて被害の大きさや人々にどれだけの恐怖を植えつけたかがよくわかりました。被爆者の絵などを見て、絶対にあんな体験したくないし、誰かがそんな目にあってはいけないと思いました。いい体験になりましたし、歴史を勉強する意義を再確認できたと思いました。(高2)

浅草寺 平和地蔵尊前にて