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芸術科山田教諭の個展「大人の塗り絵 原画展」

TOHO Today高校

本校芸術科の山田教諭が個展「大人の塗り絵 原画展」を開催しました。80期高1学年では以下のような内容の学年通信を発行しましたので、紹介いたします。


◇山田先生 「大人の塗り絵 原画展」◇

2月29日(木)~3月5日(火)、F組担任山田先生の個展「大人の塗り絵 原画展」が開催されました。子供向けの塗り絵の下絵に、美術教師の山田先生が絵を描いた「大人の塗り絵」作品が多数展示されました。期間中、80期生徒諸君や保護者の方々など、多くの方にご来場いただきました。

作品を鑑賞した80期生徒の感想と山田先生のコメントを紹介します。

①一応塗り絵なので同じモチーフ、構図でありつつも、こんなにもちがった雰囲気が出せることにびっくりした。ボールペン画もよかったが、個人的にはやっぱり絵の具で描かれたものが色鮮やかで目を引いた。特に夏休みの女の子イラストはサングラスの中によーく見ると元のくりくりお目々があってとてもよかった。今までも出来た作品を見ていたが、100枚以上が並んでいると、よりその世界に引き込まれた。個展第2弾、待ってます。

②山田先生の塗り絵は凄い迫力がありました。動物や植物の絵は目にインパクトがあって、表情もいろいろでおもしろかったです。風景の絵はとてもリアルで、富士山の頂上のあたりが光って見えて、印象的でした。元の塗り絵も一緒にあったのもおもしろかったです。

③僕は美術を選択していたのでちょくちょく作品は見ていたのですが、個展に行くとぬり絵の域を超えている気味の悪い(良い意味)作品が数多とありました。その中でも2023年共通テストを勝手にぬり絵したものは秀逸で良かったです。次回も楽しみに待っています。

④まず、やはり山田先生の描く絵の中で一番目を引っぱられるのは、目力ですね。どの絵もとにかく目力が強いです。とても。「目」という存在は山田先生の人生観の中でかなり大きな存在なのかな、と思ったりしました。僕は時折、山田先生に対して「やっぱりこの人は目力があるな…」と思うことがあります。山先生って結構目がくりくりしててぱっちりしてますよね。僕が気に入った作品は、二階にあったシカの作品です。元の絵がめちゃくちゃショボいんですけど、目を閉じていたシカが開眼し、角も派手になっていたのが良かったです。顔もすごく怖くなっていたのでシカの最終形態みたいな感じでとても面白いと思いました。僕は今回の個展に2回行ったのですが、来場者が多かったですね。本人曰く、「桐朋ブースト」だそうです。部屋の隅に置いてあった桐朋のOBの方からの花束がとてもキレイで印象に残りました。行って良かったです。山田先生、開催費の回収、がんばって下さい。?

多くの方のご来場ありがとうございました!

そもそもこの開催を決めたのは、人に作品を見せた時に面白がってくれる、楽しんでくれる反応を見られる事が一番の原動力となったのかなと思っております。

絵画の作家としては、絵を観て興味を持ち楽しんでくれる事はこの上ない喜びです。その作品がプリントの裏の落描きでも、日直日誌に出されるお題の絵でもです。

それらの軽く楽しんで貰える制作の延長として、今回幼児用の塗り絵を本気で取り組んでみたシリーズの展示を通して、かなり多くの好評を頂きました。

これは私が真面目に遊ぶ事を突き詰めた事がウケたのかなと思っております。

世の中に役に立つ事や、教育的な意味のある事をしたつもりではありませんが、集まって頂いた方々と作品をネタに会話が出来て、久しぶりの再会や新しい出会いもあり、私個人の関係だけではなく、そこからも輪が広がっていく事もあり、私自身はとても貴重な時間を過ごさせて頂きました。

第二弾はまだしばらく考えられませんが、頂いたコメントを読み、お花を眺め、ゆっくり塗り絵でもしたいと思います。

あ、人生初のサインをお願いされましたが、やった事がなくてただの署名になったので、もし次回があるならば、まずはサインを考えようかな。(山田朝浩)