家庭科・桐朋女子との交流会と報告会
TOHO Today高校
本校では、約20年前より毎年、高校2年生の家庭科の授業の一環として同法人の桐朋女子高校(以下女子部)との意見交流会を開催してきました。
家庭科で学びのテーマとしている、「職業の考え方」「これからの生き方」「結婚観」「家庭での家事分担」等について授業内で女子部と男子部共通のアンケートをおこなってきました。
アンケートの集計結果をもとに、それぞれ疑問に思ったことを同年代の異性に尋ね、生の声を聴くことを目的としています。
今年度は2023年11月11日(土)に男子部校舎にて各クラスの代表者どうしでの交流会を開催しました。
今回の報告会はその時のディスカッションの内容や様子を男子部に持ち帰り、男子部高2学年全体で共有することとしました。
発表のテーマは、
1班 ・共学別学に関して ・生理に関して ・結婚相手/付き合い相手に関して ・性別の固定観念に関して ・女性の社会進出に関して
2班 ・共学/別学のメリット・デメリット ・ジェンダーレスはどの程度改善されるべきか ・性の固定観念への執着 〜男女のあるべき姿〜
3班 ・結婚相手の容姿・スタイルを気にするか? ・将来、専業主婦という選択肢はアリか? ・デート代は男が払うべきか?
4班 ・男女別学に満足しているか? ・性別に対する固定観念 ・ジェンダーレストイレはどうあるべきか
質疑応答の時間も多くの質問が寄せられ、学年全体で交流会の雰囲気を共有できる貴重な時間となりました。
発表者の感想のひとつを紹介します。
「入学して初めて、『女性』と『男性』という区分けを体験して、新鮮であったと同時に、学校の日常においては『男性であること』をあまり意識していないということも改めて感じた。女子部のみなさんにも同じことが言える。その上で、ニュートラルな距離感で意見を交流できたのはとても貴重な時間だった。」
また、この発表を聞いた学年の教員からも
「男女別学であるからこそ、探求の対象として「結婚観」や「家事分担」または「生理」のことについて意見交換をすることで、互いにいい距離感で率直な意見交換が交わせた印象だった。貴重なこの機会をこれからの人生に生かして欲しい。」
とのコメントが寄せられました。