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高1岩井麟くんが日本代表としてフラッグフットボール国際大会に出場しました。

Student’s Board高校

桐朋高校1年G組の岩井麟です。
私は今回、フラッグフットボール17u男子日本代表としてアメリカ合衆国ノースカロライナ州シャーロットにて行われた2023 JUNIOR INTERNATIONAL CUPに出場してきました。

皆さんはフラッグフットボールをご存知ですか。
簡単に言うと非タックル アメリカンフットボールです。詳しくはこの動画(https://youtu.be/XySQvy2yzWM)を見ると分かりやすいと思います。
フラッグフットボールは現在、世界で最も急成長しているスポーツと言われています。(The fastest growing sports in the world)
非接触型のため、子供から大人まで性別を問わずプレイできるスポーツのためです。また、高価な防具などを買う必要もなくワールドワイドでプレイされています。
今回私たち17u日本代表が参加したJUNIOR INTERNATIONAL CUPはUSA football主催のユース世代のフラッグフットボールをプレイしているアスリートを世界から集めて行う国際大会でした。
今年の17u男子カテゴリーはUSA,CNADA,MEXICO,JAPANの4カ国での開催となりました。
大会の実施方法は総当たり戦で順位を決め、その後1位vs4位、2位vs3位の準決勝、勝利チームの決勝という、トーナメント方式でした。
私はoffenceのQB(quarterback)という毎プレイボールを受け取り仲間にパスを投げるポジションです。

初戦Japan vs Mexicoは39-8で勝利。
2回戦Japan vs USAは15-37で敗北。
3回戦 Japan vs Canadaは32-38で敗北。
Mexicoはoffenceの戦術が練られたチームでした。
USA は圧倒的スピード、ジャンプ力、身長。とにかく身体能力の高いチームでした。USA Offenceにおいては日本では成り立たないようなロングパスを成功させていました。Defenceも寄せが早い、飛び込んでボールを狙ってきます。しかし、戦術上Japanのプレイも通用しないわけでもなく、しっかり毎プレーミスを起こさず積み上げていけば得点できる相手でした。
CanadaはUSAよりも身長がでかい選手が多いチームでした。ロングパスを警戒するばかりにショートのパスが止められず、Japan DefenceがなかなかCanada Offenceを止められませんでした。後半残り1分を切ったところで逆点され、そのまま逆点し返すことができず、試合終了。
総当たり予選をおえ、結果はUSA 3勝0敗、Japan 1勝2敗、Canada MexicoとUSAに負け1勝2敗、Mexico 1勝2敗。
Japan、Canada、Mexicoの間で三すくみが発生し得失点差により順位確定。
予選総当たり順位
1位USA
2位 Japan
3位 Canada
4位 Mexico
順位により、準決勝はCanadaと再戦となりました。

準決勝 Japan vs Canada 21-19勝利。
予選での試合のスカウティングにより、Japan DeffenceがCanada Offenceを抑えて勝利。一度負けた相手にリベンジすることができました。1度負けた相手に対して分析をし、2回目の試合では1回目の試合で分かった相手の特徴を利用して勝つというJapanの意地を見せることができました。
決勝 Japan vs USA 20-41 敗北。

私たちは約9ヶ月世界一を目指して練習してきたため、とても悔しかったです。決勝という大舞台のため、とても緊張してしまい、焦ってパスをなかなか成功させられませんでした。試合を通して、どんな試合でも落ち着いて正確にパスを通し続けることが重要だと分かりました。得点目前の場面でoffenceのミスで攻守交代となってしまったことが2回ありました。高いレベルのチームと試合をやるときほど1つ1つのミスが勝敗を分けてしまいます。
国際試合をやる上で他の国の人と交流することも1つの大きなメリットだと思います。今回の大会では全ての国の選手が同じ施設に宿泊しているため、共同フロアやエレベーターの中などでは盛んに会話したり、一緒に卓球をします。試合の中では敵同士ですが、わざわざ1つの競技をやるために集まって来ているアスリート同士のため試合以外では同志であり友人です。私も英語がとても上手に話せるわけではありませんが、会話する分には十分気持ちと考えは伝わります。

•来期に向けて日本に必要な力
決勝でUSAに負けた原因として一番大きく挙げられるのは1対1で勝てていないことでした。日本人だからアメリカ人には勝てないと最初から決めつけるのではなく、来期にむけて1人1人が体をつくり1対1でも自信をもってマッチアップできる選手とならなければなりません。その上で日本の誇る細かいプレーデザインと緻密なタイミングパスで勝利をつかみ取れると確信しています。
今回の活動が終わり今年の代表活動は幕が閉じました。来期の代表は最初の選考から始まります。来期も日本代表になれるかは分かりません。しかし、この1年かけて体をつくり必ずや代表に選ばれ決勝の舞台に再び立ち、今度こそは世界一を取ってみせます。