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進路企画「株式会社テンクー&東京大学工学部宮内研究室 訪問」

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期末考査が終わった翌日の7月9日(木)、自宅学習日を利用して進路企画として生徒と一緒に「株式会社テンクー・東京大学工学部 宮内研究室」を訪問させていただきました。迎えてくださったのは51期卒業生の西村邦裕さん・宮内雄平さんです。

西村さんは2001年に東京大学工学部機械情報工学科を卒業され、2006年に東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻 博士課程を修了されています。その後同大学で研究員・助教を務められ、2011年に株式会社テンクー(Xcoo)を創業されました。テンクーでは、ガンの特徴をゲノムレベルで理解し、がんの特徴にあった診断・治療を適切に探し出し提示するサービスを開発され、情報技術で医療に貢献することを目指しておられます。

宮内さんも東京大学工学部産業機械工学科を卒業され、同大学院工学系研究科 機械工学科専攻修了されています。現在は東京大学 大学院工学系研究科 機械工学専攻 教授また、京都大学 エネルギー理工学研究所 教授を兼任されています。宮内さんは太陽光や熱エネルギーの新しい高効率利活用技術の創成に向けて、 熱・光エネルギーの制御と変換を自在に行うことを目指したナノテクノロジーの研究に取り組まれています。


まず本郷三丁目駅に集合したのちに、西村さんに株式会社テンクーの会議室へご案内していただきました。そこで、会社としてどんな事業に取り組まれているのか、株式会社テンクー起業への思い、ビジネスをする上での経験談や大事にしていること等のお話を頂きました。西村さんはアカデミアの世界で助教まで研究されていたところから、もっと自分たちの開発したものを多くの人に使ってもらいたいという思いで、大学教員を辞してベンチャー企業を立ち上げられたそうです。

その後、東京大学本郷キャンパスへと移動し、宮内さんからご自身の研究紹介と研究者として歩まれてきた道筋についてお話を頂きました。宮内さんはカーボンナノチューブに代表される「ナノ物質」の特性を活用することを目指し、新しい高効率利活用技術の創成に取り組まれています。

最後に、宮内研究室の実験室を案内していただき、実験室内にある装置の見学と説明をしていただきました。参加した生徒たちは、初めて目にする装置に対し、キラキラした視線を向けながら宮内さんと宮内研究室の助教の方からの説明に聞き入っている様子でした。


お二人のお話に共通することとして、印象的だったことが2点あります。
1つ目がご自身の経歴を紹介していただく際に、「この本との出会いました」という本の紹介があったことです。人生の中で、どんな本から影響を受けたのか、その本の中のどんな一言が印象に残っているか、ということをお話していただきました。

2つ目が「リスクをリスクと捉えていない」という言葉です。これはリスクマネジメントをまったくしないというわけでなく、「もし何かあったらこの資格(博士号、ショベルカー資格、溶接など…)で仕事ができるだろう。」くらいの心持ちでチャレンジするという姿勢を持つということです。博士課程への進学や、ベンチャー企業の起業、研究者として任期の中で結果を残し続けることなど、ハイリスクだと思われることに対して、お二人がどう向き合ってきたかについてお話を頂きました。

参加した高校生だけでなく、教員側もとても刺激的で充実した時間を過ごすことができました。桐朋生にも先輩方の背中を見て、これからの進路についてじっくり考えてもらいたいです。(H.K.)


参加した生徒の感想を一部紹介します。

「私は医学部志望で、今回メディカル系の話を伺えると聞き、参加しました。私は西村社長の努力と行動力に感動し、宮内先生の研究への熱意と愛に震い立たされました。何かしらの分野で企業を立ち上げることは、その分野での深い理解と実践力が必要ですが、社長は、情報学と医学の両方でそれを成し遂げたうえで、両分野をつなぐような企業を作られたと知り、その努力と行動力に私もインスピレーションを受けました。感謝しています。

宮内先生は自らの研究への熱い思いであきらめずに粘り続け、新たな知を切り拓かれました。私もそのような熱中できるものを1つ見つけられるよう、様々な分野の学習についても壁を作らず、積極性のある態度を持ちたいものです。今回のことを何かの形で生かせるよう精進して参ります。」

「僕は自分の将来について決めかねているため、こういった企画には参加するようにしているのだが、新たな道を知っていけて面白い一方で、多くの道に逆に迷ってしまっている気もする。今回はゲノム医療に興味があって参加し、改めて人の命を救える職業の魅力を感じた。意外にも、大学の教授を含む研究者という、新たな事実を発見していく職業の唯一無二性にも魅力を感じた。医療や研究と聞くと、先入観から壁をかんじてしまうものの、考えすぎず直感で物事を決めるのも時に大切とアドバイスを頂いたので、今できる努力をしつつ直感で良いと思えるものを探していきたい。」

 

関連サイト:

株式会社テンクー : ゲノム医療のためのトータルソリューションソフトウェアChrovis

京都大学エネルギー理工学研究所 宮内研