TOHO Today 桐朋トゥデイ

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4月8日(土)に中学入学式が行われ、83期中学1年生の258名が入学しました。
入学式の後には、クラス毎に集合写真を撮影しました。
入学式での「校長の言葉」を紹介いたします。

 

「中学入学式 校長の言葉」

ここ国立も、春を彩るさまざまな花が咲き誇り、木々も柔らかに緑をまとう、まさに、「春爛漫」といったことばがぴったりの、美しく、色あざやかな景観となっています。生命の輝きに充ちた本日、新入生の保護者の方々にご臨席を賜り、桐朋中学校の入学式を挙行できますことを、大変嬉しく、ありがたく感じております。
新入生のみなさん、入学おめでとう。中学生としての第一歩を踏み出しました。
今、どんな気持ちですか。緊張とともに、晴れやかさ、誇らしさを感じている諸君が多いことと思います。
保護者の皆様方、ご子息の桐朋中学校へのご入学、誠におめでとうございます。ご子息の健やかなるご成長に寄与すべく、第83期中一学年の教員ともども、精一杯取り組んでまいります。何とぞ、私たちの桐朋教育に、温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願いを申し上げます。
さて、新入生の皆さん、一冊の絵本の紹介から話を始めたいと思います。アメリカの絵本作家、シェル・シルヴァスタイン。シルヴァスタインは、「哲学的」とも呼ぶべき、深く考えさせられる内容を、絵本という形で問いかけてくる作品をいくつも書いています。
今日、紹介するのは、「はぐれくん、おおきなマルにであう」。この作品、「ぼくを探しに」という、別の作品の続編になっています。「ぼくを探しに」とは、どんな内容かというと、円の形をした「マルくん」が、かけらにあたるミッシングピースを失ってしまいます。そのマルくんが、自分の足りない部分、ミッシングピースを探しに行くというお話です。
そして、「はぐれくん、おおきなマルにであう」は、今度は、ミッシングピースにあたる「はぐれくん」が主人公となって、はぐれくんの形とぴったり合い、自分がすっぽり収まることのできる、一部分の欠けた大きなマルくんが通りかかるのを、はぐれくんはひたすら待ち続けるという内容でして、二つの作品は対になっています。
このうち、「はぐれくん、おおきなマルにであう」を翻訳したのが、村上春樹さん。村上さんは「あとがき」でこんなことを語っています。
「missing pieceというのは、『あるべきなのに、欠けている部分』ということですね。それは、くさびのような形をしています」「どちらのお話にも共通しているのは、『自分はじゅうぶんではない』と主人公たちが考えていることです。マルくんは『自分には大事な一部が欠けている』と感じているし、はぐれくんは『自分はもっと大きな何かに含まれるべきだ』と感じています。そして、一緒になる相手を見つけようと、どちらも懸命に努力します。でもなかなかうまく相手が見つかりません。やっと正しい相手が見つかったと思っても、いろいろあって結局うまくいきません。その努力をいわゆる、『自分探し』ととらえることもできるでしょうし、自分を正しく理解し、受け入れてくれる他者の探索、ととらえることもできるでしょう。でもいずれにせよ、そういう相手は簡単には見つからないものです。僕らの人生においても、だいたい同じようなことが言えますよね」「でも最後にはいろんな経験を通して、マルくんもはぐれくんも、『大事なのはふさわしい相手(他者)を見つけることではなく、ふさわしい自分自身を見つけることなんだ』と悟ります。そしてようやく心穏やかな、平和な境地に到達します。なんだか哲学的ですね」
新入生のみなさん、みなさんがこれから過ごす中学・高校という時期は、自分の、さらには今後の人生の土台となる部分を形作る大切な時期です。今日、出逢った桐朋中学の教員、そして、何よりクラスメイトとともに、日々の学校生活や行事、クラブ活動に取り組む中で、多くの体験をし、さまざまなことを感じ、考えることで、健やかに、逞しく成長を遂げ、みなさん一人ひとりが土台となる部分をしっかりと築きあげてほしいと願っています。
そして、そうした日々の中で、さらには、そうした時期だからこそ、時に、「欠落感」、「あるべきものが、欠けている」という思いに駆られることもあるように感じます。「自分はこれでいいのだろうか」、「楽しくはあるのだけれど、何か物足りない。満たされた感じがしない」。こうした思いに駆られ、「自分探し」、「自分を正しく理解し、受け入れてくれる他者の探索」に励む時が、誰しもあるように感じます。だからこそ、本日、紹介した「はぐれくん、おおきなマルにであう」という作品が、多くの人に読まれ、大切にされているのだと思います。
絵本作家の五味太郎さん。コロナ禍となり、先行きの不透明さ、社会の不安定さが増す中、五味さんは子どもたちに向け、さまざまなメッセージを届けていました。例えば、こんなメッセージです。
「いまは、子どもも大人も本当に考える時期。『じょうぶな頭とかしこい体になるために』という本を書いたことがあるけど、戦後ずーっと『じょうぶな体』がいいと言われてきた。それはつまり、働かされちゃう体。『かしこい頭』というのは、うまく世の中と付き合いすぎちゃう頭で、きりがないし、いざという時に弱いからね。今こそ、自分で考える頭と、敏感で時折きちんとサボれる体が必要なのだと思う」
「学校も仕事も、ある意味でいま枠組みが崩壊しているから、ふだんの何がつまらなかったのか、本当は何がしたいのか、ニュートラルに問いやすいときじゃない?」
さらに、五味さん、こんな指摘もしています。
「心っていう漢字って、パラパラしてていいと思わない? 先人の感性はキュートだな。心は乱れて当たり前。常に揺れ動いて変わる。不安定だからこそよく考える」
五味さん、世の常識と思われているものに、安易に取り込まれたり、すがったりせず、自分で考え、自分が本当に理解できる、納得できることを探しています。絵本作家としてのこんな指摘も、実に興味深いと感じます。
「ちょっと格好良く言えば、絵を描くことっていうのは、描かないことがどのくらいあるかということ。描かれなかったことについて、自分では描く気がなかったことについて、気になる。お話や画面の都合上はあるにしても、本当は、画面だけの勝負じゃないんだよねっていうのは。描くときには持っておかないとね」
こうした視点を持つことは、絵を描くことだけでなく、自分を知る、自分に対する理解を持つ、さらには、その理解を深めていく上で大切な指摘だと感じます。
新入生の皆さん。桐朋中学校が大切にしていることは「自主的態度を養う」ことです。自主的とはどんなことだと思いますか。自分の意思で、自分の力で取り組むことを意味します。桐朋で学校生活を送る中で、自主的に取り組む意義・価値を、みなさんに自覚してほしい。自主的に取り組む魅力を実感してほしいと願っています。
実は、五味さん、本校の卒業生です。本校が大切にしている自主性は、五味さんの「自分」というものをしっかりと持ち、自分が納得いくまで考え続ける姿勢。自分なりのものの見方、考え方を掘り下げ、探究する姿勢と深く通じ、大いに重なっているように感じます。
五味さん、こんな話もしています。
「充足している大人は、自分からは何も言わない。穏やかに若者を見ている。ぼくは中学では体操部で、そこでも、すぐに何か言ってくる大人と、じっと見ている大人がいた」「穏やかに見ている大人は、自分からは何もいわなくても、質問されたら丁寧に答えてくれる。自分ではわからない点も、『わからない』ということも含めて説明してくれる。そういう『大人の正義』みたいなものを味わいながら、人間って成長していくんじゃないかな」
さらに、こんなことも話しています。
「いちばん必要なのは『わかっている』人ではなくて、現役でやっている人、つまり今でも、『わかろうとしている人』です」「高校のときにも、そういう『現役』の教師がいました。ぼくが変な質問をしたら、その先生もわざわざ調べてきてくれたんです。廊下で呼び止められて――そのときにはぼくは質問したことすら忘れてたんですが、一所懸命説明してくれて、参考文献まで貸してくれました。そのとき、彼がとってもうれしそうだったのを覚えています」「その人のことはずうっと好きだったし、一目置いていました」
五味さんが本校の生徒だった頃と変わらず、みなさんと「大人の正義」にあたる形で関わりを持ちながら、みなさんと一緒に、われわれ教員も「現役」として学んでいきたいと考えています。
そしてもう一つ。桐朋中学校は、「自主的態度を養う」ことに加え、「他人を敬愛する」、「勤労を愛好する」ことを教育の実践目標に掲げ、周りの人に敬意を払い、積極的に関わる行動力を持つ姿勢を大切にしています。
最初に取り上げた絵本、「はぐれくん、おおきなマルにであう」で、はぐれくんが「大事なのは、ふさわしい自分自身を見つけることなんだ」と悟るまで、はぐれくんは一緒になる相手を見つけようと、懸命に他者と関わりを持ちます。一向に相手が見つからない。見つかったと思っても、結果的に実を結ばないという失敗、挫折を繰り返しながらも、粘り強く他者と関わる体験を積み重ねます。悟る、真に理解することは、他者と積極的に関わり、行動する体験を重ねる中で、納得できる、実感が持てるようになるのだと思います。
ぜひ、桐朋で出逢った仲間とともに多くの体験を重ね、すぐに答えの見つからないような難解な問いにも、果敢にチャレンジしてください。
今年3月に亡くなった作家の大江健三郎さん。大江さん、こんな言葉を残しています。
「教わって『知る』、それを自分で使えるようになるのが『分かる』。そのように深めるうち、初めての難しいことも自力で突破できるようになる。新しい発想が生まれる。それが、『悟る』ということ」
新入生のみなさん、改めまして、入学おめでとう。桐朋での学校生活において、われわれ教員も、「現役」として、「わかろう、わかりたい」と懸命に探究を続けますので、みなさんも、みなさんを高めていく力となり、支えともなる、「自主的態度」、「他者を敬愛する心」、そして「積極的に行動する姿勢」を、桐朋生としてしっかりと身につけ、「知る」から「分かる」、さらには「悟る」にまで至る、そんな学びを実践してください。皆さんの頑張り、大いに期待をしています。

 

3月4日(土)、門出にふさわしい春らしい陽気の中、第77期生の高校卒業式が行われました。2019年3月以来、久しぶりにほぼ通常の形で催行できた卒業式には、音楽部の生演奏も復活!式の最後では、3年前の卒業式や「学年の日」で歌うはずだった「旅立ちの日に」を、吹奏楽バージョンで一緒に歌うことができました。ぜひご覧ください。

卒業生代表の森河正平くんの答辞には、コロナ禍の厳しい中でも、懸命に高校生活を切り開こうとした生徒たちの様子が含まれており、参加した多くの方々の印象に残ったことと思います。以下に森河くんの答辞の全文を掲載します:

 

<卒業生答辞>

大学通りに立ち並ぶ桜の木も、私たちの旅立ちを祝ってくれているかのように、花を咲かせる時節となりました。

 

本日はご多忙の中、また、コロナ禍の中、先生方、保護者の皆様、在校生代表の皆様のご臨席を賜り、このような素晴らしい式を開いていただけたこと、卒業生一同、心から御礼申し上げます。

 

土田くん、胸の熱くなる送辞をありがとう。七十八期の諸君の支えがあったからこそ私は、そして私たちは、今この場にいることができるのだと思います。感謝の思いを込めて、答辞を述べさせて頂きます。

 

三年前を振り返ると、私たちの高校生活のスタートは、約二ヶ月間のオンラインによるホームルームと授業、そして登校するようになってからも、マスクをつけ、互いに顔がよく見えない状態で始まりました。新たな仲間との出会いの季節にも、私たちは、同級生との会話を極力控えなければならず、お互いに友達ができるのか不安でした。様々な行事や課外活動も制限され、お互いの仲を深める機会が奪われていきました。またコロナウイルスが猛威を振るう中、学校の休校、イベントの自粛、不要不急の外出を控えるといったことも起き、学校の外部の人とのつながりもなくなっていきました。こうした状況によって孤独感を抱いた人もいるかもしれません。

 

しかし私たち桐朋生は、困難に負けず、お互いの繋がりの輪を広げていきました。春に一度は中止されたスポーツ大会も、秋には、学年別にし、ルールを工夫することにより、開催されました。互いに励まし合い、様々な声援を送ったことは、私たちの中に一体感を生み出しました。

 

修学旅行も他の学校が次々と中止し、桐朋でも実施が危ぶまれる状況でした。しかし、決して諦めることなく、修学旅行委員を中心として、クラスでの話し合いを重ねながら準備を進め、奇跡的に実施することができました。同じ部屋で共に語り合い、お互いの仲を深めた私たちの修学旅行は決して忘れられません。

 

桐朋祭も、コロナ禍による様々な制約があるにもかかわらず、桐朋祭の伝統を途絶えさせることなく開催にまで漕ぎ着けました。桐朋祭実行委員を中心に、多くの生徒が遅くまで学校に残り、懸命に様々な工夫を凝らし、出来上がった企画はこの上なく素晴らしいものでした。様々な個性豊かな発表を見て、それぞれの知見を共有し合ったことは、今の私たちを作り上げていると思います。

 

こうして振り返ってみると、私たちはコロナ禍によって分断された世代なのかもしれませんが、私たちは精一杯お互いの関係を築き上げてきました。この力は桐朋であるからこそ、そして桐朋生であるからこそ発揮できたのだと思います。

私たちが桐朋生活を送ってきたこの三年の間にも、社会は大きく変化しました。コロナ禍では、人々は様々な制約を受けました。人と人との距離が離れて社会が分断され、今まであった共同体が失われ、社会全体に孤独感が蔓延しているのかもしれません。

しかしコロナ禍の中でも、友の輪を広げることのできた桐朋生であるならば、このような状況を乗り越え、人と人との交流を取り戻しながら、社会を牽引していくことができるのではないでしょうか。私たち桐朋生の力は「自主」「敬愛」「勤労」という精神に支えられています。この精神がお互いを思いやり、様々なことに挑戦していく姿勢を生み出していると言えるでしょう。社会に出ると、コロナ禍を凌駕する困難が襲ってくるかもしれません。しかしそんな時こそ、桐朋で培った「自主」「敬愛」「勤労」の精神を思い起こしたいと思います。困難を乗り越える支えとなり、私たちの未来における、何よりも確かな羅針盤になると信じています。

 

そして後輩の諸君へ。私は偉そうに何か言えるほどかっこいい先輩ではありませんでした。何回も失敗したし、かっこ悪い姿を見せたこともありました。しかし、それでもついてきてくれた後輩にはほんとうに感謝しています。桐朋の「自主」「敬愛」「勤労」の精神は友と素晴らしい関係を築くことにつながると思います。我々が先輩から引き継いできたこの精神を存分に発揮し、また諸君の後輩に繋げていってください。

 

いままで、ありがとう。

 

最後になりますが、今日まで私たちを様々に励まし、支えてきてくださった先生方、職員の皆さん、支えてくれた家族の一人一人に、心より感謝を伝えたいと思います。

 

本当にありがとうございました。

 

私たちは、今日を持って、桐朋を巣立ち、それぞれの道へと向かいます。新たな世界で、私たちは成長し続けたいと思います。新たなことに挑戦する私たちは、時には大きな失敗するでしょう。しかしくじけることなく立ち上がって、仲間と共に進んでいきます。そんな私たちをどうか見守ってくださいますよう、何卒お願い申しあげます。

 

桐朋高等学校の更なる発展を心より願い、以上を持って答辞とさせて頂きます。

 

2023年3月4日

卒業生代表 森河正平

去る1月18日(水)、中学の行事として三年に一度の狂言教室を実施しました。
目の前で演じられる一流の狂言を鑑賞させたいと、この狂言教室は国語科が主催しているものです。

当日は、野村万蔵さん初め「野村万蔵の会」の皆さまに御来校いただき、各学年に向けて三回の公演をしていただきました。一緒に観賞した併設の桐朋学園小学校4・5・6年生とともに、時代を超えた笑いを楽しみつつ、古典芸能の奥深さにも触れられたようです。

 

以下は、中学一年生の感想です。

中学行事
12
Dec
23

12/16(金)に、外国語指導助手(ALT)のVickyが企画したクリスマスイベントが催されました。本校の関心ラウンジをクリスマス仕様に装飾し、クリスマスの音楽や映画が流れる中、参加してくれた生徒諸君と共に、素敵なクリスマスを予感させてくれるような温かい時間をすごすことができました!

最初の催しは、Pass the Parcel (包み紙を渡して!)という、イギリスのパーティーでよく見られるゲームです。何重にもラッピングされた景品入りの包みを、音楽に合わせて椅子取りゲームのようにまわしていきます。音楽が止まったら、そのときに包みを持っている生徒が包みを1枚はがします。何重にもなっているので、いつ景品が出てくるかは分かりません。これを繰り返していき、最後の包みをはがせたラッキーな生徒が、クリスマスお菓子をもらえました!

 

次はChristmas Quizです。生徒を2班に分け、クイズの答えが分かった方の班は早押しボタンを押します。正解すると、雪の球を先生が持っているサンタ帽子に向かって投げます。より多くの雪の球を帽子に入れられた方が勝ちです。

 

ここでクイズです!

・サンタクロースはどこに住んでいますか?

・サンタクロースと一緒に住んでいる妖精さんのことを英語で何と言いますか?

・アメリカでクリスマスに食べるものといったら何ですか?

(答えは、この記事に一番下へ)

 

最後は、Christmas Craftを作り、お菓子を分け合ってお開きとなりました。

以下、Vickyからのコメントです。

 

It was so much fun celebrating Christmas with the students! They had lots of enthusiasm to spread the festive feeling and play games. One student even dressed up as an elf which was wonderful! I loved showing them how to play ‘Pass the Parcel’ as I played this game a lot in my childhood in the UK. When it came to the quiz, the students were also impressive at answering the questions in English as well as being competitive in a friendly way. Lastly, the masks some students made were so artistic and imaginative. I hope they had as much fun as I did and I look forward to celebrating more events next year.

 

※10月に行ったToho Halloween Partyの様子もまとめております。ぜひ

こちらもどうぞご覧ください。

 

※クイズの答え

・フィンランド。ロバニエミにあるサンタクロース村には、世界中から毎年何十万通ものお手紙が届きます。

・エルフ。おもちゃの作成、トナカイのお世話や、プレゼントの準備などをしてくれます。

・七面鳥。11月の感謝祭で感謝やお祝いの気持ちを込めて出されていたものが、クリスマスにも出されるようになりました。

11月28日(月)の中学1年HR企画で、5,6限でアフリカ民族音楽の演奏グループ「アフリジャ」の皆さんによるコンサートを鑑賞しました。 

「アフリジャ」はアフリカ体験学習コンサートを各地で行っている演奏グループです。

「国境、人種、言葉を超えて、世界中の人々に贈るメッセージ
日本人とアフリカ人との完璧な融合が魅せる、国際文化のコラボレーション」を掲げ、多くの方に感動を届けています。

中1生達は、はじめはアフリジャの皆さんのパワーに圧倒されどうしていいかわからない様子でしたが、次第に盛り上がりを見せ、アフリカダンス体験コーナーでは生徒全員全員ノリノリでダンスを踊っていました。実際に生徒がどう感じたのか本人たちに感想を聞いてみました。 

 

「歓喜あふれるコンサート」 

「アフリジャ」と書いてあるポスターを教室で見たとき、なぜだか興味を掻き立てられ、当日が非常に楽しみになった。コンサートの日、ホールへ心躍らせながら入ると、舞台にはドラムや電子ピアノが並んでいた。その後ろには色鮮やかな絨毯がつるされていた。開演の時間になるとアフリカの人が出てきてテンポが速く、楽しくなるような曲を弾いてくださった。演奏者の方々はとても元気に自己紹介をしていた。この時点で観客席は盛り上がっていた。曲や歌と共に手拍子は次第に強くなっていき、私はもちろん、友人たちの顔にも笑みが浮かんでいた。最後に、その場でできる簡単なアフリカダンスを教えていただいた。肩を振ったり、腰を動かしたりと面白く、またその時の我々の反応は先ほどに比べ物にならないほどよく、私たちの心の何かを変えてくれた。気付いたら歓喜あふれる楽しいときは終わりを告げたが、皆の心はまだ盛り上がっており、終礼の時まで続いた。今回のコンサートは私にとっても、他の人にとっても非常に楽しいイベントであった。「アフリジャ」の方には感謝の気持ちでいっぱいだ。またどこかでお会いできたらと思う。楽しい時間をありがとうございました。 

 

「アフリジャを聴いて」 

音楽というものは聴く側と弾く側にくっきりと分かれている。ですがアフリジャは弾く側と一緒に踊ることで体を動かしながらハッピーになった。使っていた楽器も丁寧に説明してくれたので初めて聴く楽器も違和感がなかったし、見た目は似ていてもよく聴くと音は全然違ったりしていてとても面白かった。少し前までアフリカはほとんど全部似たようなものだと思っていたが色んな文化があると知れてよかった。アフリカ独自の動きもおもしろく朝やると眠気が取れるような気がする。これをもとにこれからはコロナ関係なくいろんな所に行きたいし、その目でその文化をみたいと思った。ちなみに最近気になっているのは北センチネル島とブルキナファソである。(北センチネル島はインド)なぜブルキナファソが気になっているかというと世界で一番貧しい国で安全な水が飲めなかったりするので、だから不幸というわけではないが僕は安全な暮らしができているし、勉強はつらいが生きていける。そんな中で勉強がしたくてもできなかったり、死んでしまったりする国(人)もある。僕も何かするとき文化でも知っておけば色々なことができるんじゃないかと思った。 

 

生徒、教員一同、大変心に残る機会となりました。アフリジャの皆さん、本当にありがとうございました。今後も応援してまいります!

11/19、12/3に第2・3回高校学校説明会が実施されました。当日は多くの受験生やその保護者の方々にご来校いただきました。
説明会後の自由見学の際、校内各所にて高1高入生(昨年の高校受験で入学した生徒)が案内係として協力をしてくれました。
以下、案内係の生徒たちの感想を紹介します。

 

A君:正直とても緊張しました。知らない人からの質問に応答するというのはとても緊張しました。でも、この緊張は私が高入生として教室に入ったあの時の感覚に似ているなと思いました。そして、最初不安と期待の入り混じった複雑な感情と、割とすんなりなじめて少しキョトンとしたことを思い出しました。きっとみなさんも、もし桐朋に入ったらなじめると思います。我々も大歓迎です。

B君:受験する、しないに関わらず桐朋に興味を持って足を運んで下さったことがとても嬉しかったです。もっと桐朋の魅力(みんな気さく、1人1人が“個”を持っていて雰囲気がともても良いなど)を伝えたかった、というのが今も心の中にあります。

C君:私は今回の高校学校説明会において「自分が受験生のとき聞きたかったことを説明する」ということを心がけ参加しました。生徒としてはホームページに書かれているいわゆる「校風」というより、授業の具体的な進み方や交友関係のほうが聞きたいと思うので、そのようなことを中心にしゃべりました。私としても良い刺激を受けられたと思います。

D君:なるべく桐朋高校の良さが伝わるように簡潔に話すようにしました。自分のときとは違って桐朋という高校について沢山知りたがっていて凄いと思った。

E君:僕は高校説明会に参加して、1年前に自分が受験生として桐朋に見学に来た時のことを思い出しました。実際に桐朋に来てみて、高入生として本音を伝えられて良かったです。とてもいい経験になりました。

F君:説明会に参加してまず思ったことは、受験生の凛とした姿です。一年前を思い返し、自分はこのようではなかったと思います。多くの事を質問してくださるのを見て、桐朋だけでなく、自らの将来に興味があるのだなと感心しました。年を越せば受験も大づめ、君達ならできる、頑張れ。

G君:聞かれた内容としては、高入生の進度についての質問が多かった。自分が中三の頃にこのようなことが生徒に聞けたらよかったと思った。

H君:12月3日、1年の時を経て受験生としてではなく、在校生の代表として説明会に参加しました。当日は、自分が受験生の時に不安だった事をカバーできるように努めました。たくさんの具体的な質問をいただいて、とても熱心でした。

I君:皆さん内部生との壁を心配していましたが、同じクラスや部活なら大丈夫と思います。

J君:自分は実は中学受験で桐朋に入り、入学して間もなく海外に引越し、高校に上がるタイミングで転入してきた高入生もどき(?)でした。なので去年の学校見学も行っていないし高校受験もしたこともなく、来年の受験生に向けて何か言えることはあるのかと心配でしたが、桐朋での生活や内情を伝えることができてよかったです。

2学期中間考査最終日の10/28(金)に、本校の外国語指導助手(ALT)のMaxとVickyが企画したハロウィーンイベントが催されました。かつては季節ごとにクリスマスやイースターなどのイベントを行っていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大以降は初めてとなります。当日はハロウィーンにちなんで、

・ハロウィンスパイダーの輪投げ

・ジャコランタンの福笑い

・折り紙

・ジャコランタン作り

・ミイラの仮装コンテスト

などを行い、お菓子を分け合いました。Thank you, Max and Vicky!

これからも、このようなイベントを通じて、生徒が様々な国の文化に親しめるようなきっかけを作っていけたらと思います。以下、MaxとVickyからのメッセージです。

 

Thank you to everyone who came to the Halloween event! This was my first event at Toho. I am very glad you all enjoyed it. We saw some great mummies!

Max

 

It was so much fun celebrating Halloween with the students. We laughed a lot when they played ‘Pumpkin fukuwarai!’ They understood the English instructions well and made some awesome Mummy costumes.

Vicky

中学3年生は、10月11~15日の4泊5日、東北修学旅行に行って来ました。
青森・秋田・岩手をめぐり、東北の歴史や文化を学んできました。
旅行前半は曇りがちでしたが、後半は天気に恵まれ、暖かな東北旅行になりました。
入学以来、コロナ禍の学校生活で、例年通りの宿泊行事を実施できませんでしたが、ようやく桐朋の伝統行事を体験することができました。
また、旅行の準備・実施にあたり、修学旅行委員の生徒たちが活躍してくれました。
修学旅行委員長の小塩丈瑠くんは、「いつもとは違う文化に触れるのは、非常に貴重な機会で、とてもいい経験になりました。今年もコロナの影響を受けましたが、楽しい旅行だったと思います。」と語ってくれました。

11日(火)
東京駅に集合し、新幹線で新青森まで行きました。その後、三内丸山遺跡を見学したり、「ワ・ラッセ」でねぶた祭についての学びました。この日は、酸ヶ湯温泉に宿泊しました。

12日(水)
紅葉の八甲田山を通って、奥入瀬渓流の散策、十和田湖の遊覧を体験しました。昼食はきりたんぽ御膳を味わい、後生掛温泉の自然探求路を歩き、岩手山麓の国民休暇村岩手網張温泉に宿泊しました。

13日(木)
岩手山の紅葉が大変うつくしい朝でした。
この日は、6つのコースから希望のコースを選び、1日かけて参加しました。
①角館・乳頭温泉コース
②渋民・盛岡・手づくり村コース
③三陸鉄道・震災学習コース
④田沢湖サイクリングコース
⑤白神山地コース
⑥肉牛農家コース

14日(金)
網張温泉を出発し、神秘的な龍泉洞をめぐりました。その後、宮古市田老地区を訪れ、「学ぶ防災」のガイドの方々の案内のもと、震災学習を体験しました。東日本大震災時の実際の避難ルートを歩き、防潮堤に上って田老の街並みを眺め、田老観光ホテル内で津波被害の映像を見ました。国民休暇村陸中宮古に宿泊し、夕食では漁り火料理を堪能しました。

15日(土)
平泉の中尊寺を訪問し、金色堂を見学しました。その後毛越寺の庭園でクラス写真を撮り、一関から新幹線にて東京に帰りました。

10月3日(月)ホールにて、中学3年生の東北修学旅行の事前学習として、講演会を実施しました。

講師としてお招きしたのは照井健さんです。

照井さんは、元IBC岩手放送のアナウンサーで、2011年3月11日の東日本大震災発生直後に、地震の様子をラジオで伝えた方です。「震災とラジオ」というテーマで講演をしていただきました。

アナウンサーとして何を伝えるべきだったのか、今でも後悔することがあるという話は印象的でした。また、震災という状況でラジオが果たした役割についても考えさせられました。

中学3年生は、修学旅行で三陸沿岸の被災地を訪問します。照井さんのお話を忘れずに、東北で学んできます。

 

 

 

生徒の感想を一部紹介します。

3.11のことは、妹が生まれる4日前のことだったのでよく覚えています。でも当時の自分にとって、東日本大震災はあくまでニュースの中の出来事で、どこか他人事になっていました。当時の東北のことを直接うかがう機会が今までなかったので、とても新鮮で、生々しい話は聞いていてとてもつらかったです。伝えることの大切さがよく分かりました。

僕は照井さんの話を聞いて、東日本大震災でつらい思いをしたのは被災者やそのご家族だと勝手に思っていました。しかし震災の様子を報道していたアナウンサーの方も苦しんでいたと聞いて、とても驚きました。また今回の講演を機に、今まであまり調べたことのなかった東日本大震災について調べて、知ることができました。修学旅行では被害にあった場所に行くことができるらしいのでしっかり学びたいと思いました。

アナウンサーは、多くの人に情報を伝える職業であるので、照井さんは、相当大変だったと思う。「大船渡で20cmの津波」を伝えたのを後悔していると言っていたし、ただ情報を正確に伝えるのは駄目なのかと思い、難しい局面だったのだと思わされた。また、あれだけ経験のない巨大地震が襲って来たにも関わらず、冷静に皆に情報を伝えている照井さんの仕事ぶりは見習うべきものがあると感じた。言葉には責任が伴うという事とは、こういう事なんだと思った。

 

 

尾瀬林間学校へ行ってきました。

昨年は林間学校が中止になってしまったので、中学2年生は初めての林間学校でした。1学期の後半から生物や地理の授業で尾瀬について学び、さらに林間学校初日には尾瀬高校自然環境科のみなさんの研究発表も聞いて、準備は万端!

…ですが尾瀬ヶ原に入った日は生憎の雨でした。

尾瀬ヶ原ではシカによるニッコウキスゲの食害が深刻です。優先防護エリアには対策のひとつとして植生保護柵が設置され、咲き誇るニッコウキスゲが桐朋生を迎えてくれました。

 

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