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高1音楽会

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Mar
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2/27(月)、高1音楽会が開かれました。高1音楽会は、選択必修科目「音楽」を選択している生徒達(およそ3クラス分の人数)が、3グループに分かれ、それぞれ約1年近く練習してきた曲を、他の高1の生徒・学年担当の教員・保護者(任意参加)の前で披露する会です。中2でも同様の「中2音楽会」を行いますが、高1は音楽を選択した生徒達が演奏するので、中2のときよりも格段に上手になった印象を受けました。今回は、演奏会後の音楽の授業で映像を見て振り返り、その際に書いたレポートの中から、印象に残った1つを掲載します。ちなみに、これを書いた生徒は、高校から入学した生徒(S君)で、文中に出てくる生徒(K君)は中学から入学した生徒(音楽部)です。また、このレポートを書いた生徒のグループが演奏したのは、シューベルト作曲の交響曲第7番「未完成」です。

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私は今回の音楽会を通して感動した点がいくつかあります。まずは授業形式です。かた苦しい教科書にそった授業ではなく、1年を通してみんなで1つの音楽をつくるという形式に驚きを隠せませんでした。音楽の歴史を一般教養的に覚えさせたり、弾きもしないのに音楽記号を覚えさせたりするこれまでの授業は退屈だと感じていたので、今回の演奏で音楽の本質に触れられた気がして、楽しかったです。そして本番は思っていたものと全然違いました。私はピアノを習っているので練習を苦と感じたことはありませんでしたが、「そんなのもできないの?」というレベルの初心者も多く、本当に本番までに完成するのか、本当に「未完成」になるのではないかと、疑っていました。しかし、意外に完成度が高く、変に途切れるところもありませんでした。みんなの成長スピードにも驚きを隠せません。次に、後から聞いてみて、思ったよりも音が小さかったです。少し迫力に欠けていると思ったものの、逆に自分のミスも聞こえてこなかったのでホッとしました。私は事前の練習中に、テノールとエレクトーンだけになる部分の減速具合があまりにも気になり、指揮者のK君に「そこが気になる」と伝えたところ、K君は「別の部分がはやくなっているから、そこでリセットして全体の崩壊を防ごうとしている」と言っていて、素直に理想を見続けていた自分とは違い、指揮者として本気でこの曲のことを考えていたのだな、と少しだけ感動を覚えました。それからはなんとなく自分の中で割り切れるようになりました。本番をこれといったミス無く終えられたことが喜ばしいです。成功だと思います。

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