
ケンブリッジ大学オンライン語学研修のご報告(英語科)
今年度に実施された様々な行事を振り返って参ります。
本校では英語科教員の企画により、おおよそ2年に1度、高校1年生と高校2年生より希望者を募り、夏休みに英国ケンブリッジ大学にて海外語学研修を実施しています。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、現地での実施は叶いませんでしたが、“Studies must go on!”の精神のもと、昨年度に引き続きオンラインにて語学研修を実施しました。
【プログラムの概要】
・実施時期:日本時間2021年7月11日(日) ~ 7月15日(木) (5日間)
・時間:日本時間17:00~21:00の4時間(休息含む)
・実施形態:Zoomミーティングによるオンライン研修
・対象生徒:2021年度の高1および高2の希望者
【プログラムの内容】
Day 1 Discussion Class: British Manners
Lecture: What Makes A Successful Cambridge Student & Cambridge Admissions
Day 2 Discussion Class: British Sports
Lecture: Physics
Day 3 Discussion Class: British Education
Lecture: Business & Entrepreneurship
Day 4 Discussion Class: What Makes A Great Leader?
Lecture: Biomedical research
Day 5 Discussion Class: British Law
Final Speech: If I were Prime Minister, I would …
プログラム内容は、桐朋生の英語力や興味関心に合うように、桐朋と現地コーディネーターで共同開発しました。各日、前半にはケンブリッジ大学の学生をファシリテイタ―としたディスカッションレッスン(マナー、スポーツ、教育、リーダー、法律の日英比較)を入れました。最初はなかなか意見を言えなかった生徒も、ケンブリッジ大学生や仲間の励ましもあり、だんだん発言できるようになってきました。後半にはケンブリッジ大学の専門家(物理学、経営学、生物医学)による90分の講義を入れました。最初に「英語で90分」と聞くと圧倒されてしまいそうですが、担当者の皆さんの専門分野にかける強い想いがにじみ出ており、生徒にとっては大きな刺激となる時間となりました。最終日は総まとめとして「私がもし首相だったら」というお題で、今日のコロナ禍や世界情勢を踏まえながら、参加者一人一人がスピーチを行いました。
新型コロナウイルスの収束がなかなか見えず、海外とのつながりが希薄になりつつある日々が続きますが、だからこそ、様々な立場・考え方を持つ方々に出会い、自分の視野を深めていけるような機会を生徒諸君が持てるように、これからも創意工夫を重ねていきたい次第です。
【参加者の感想】(すべて高1生徒によるものです。)
・いろんなテーマがある中で日本とイギリスを比較しながら日本の良さ、イギリスの特徴などを学び、自分の意見も交えて説明することは大変であったがとても勉強になった。最初は予習してきたものを使って返答するので精一杯で聞き取れなくて困ったこともあったが少しずつ慣れていったところもあり、成長できた。後半になるにつれ、教育だったり日本語で説明するのも難しいような内容だったが調べていく上でみんなの意見を聞きながらいろんな考えを聞けて面白かった。スピーチは五分と長く、大変だったが頑張った。他の人のレベルには驚いた。
・今回の語学研修で成長できたところはイギリスのネイティブの人の英語を聞き取るリスニング力と日本語で思いついたことを自分のできる範囲で英語に変換して表現することだと思う。まず、聞き取れなければ考えることもできないが最初はそこが難しく、何を言ってるのかわからないところもあった。予習して学んできた知識を使って自分の言葉で返せるように頑張れたもののしっかり聞き取り、それに対し適切に返答するのは難しかった。その中でも答えられるものに関してできるだけ積極的に答えられるように考え、実行できたところは良かった。これからも積極的に英語を聞き、話し、関わることで英語力を伸ばしていきたい。英語は海外へ行った時だけでなく、グローバル化した社会において日本でも必要になるものだと思う。その最初の一歩として初めてこんなに長くネイティブの人と会話し、接することができたのは良い経験になった。海外の人と会話し、英語で自分が必要とされるレベルまでいきたい。
・I learned the difficulty and fun of discussions. It was the most difficult to hear the questions correctly, but when I was able to discuss with my teacher, it was more interesting and happier than just answering the teacher’s question. In the theme of “What makes a Great Leader?”, I understood how a great leader is trusted by people and brings people together. And I was able to know the abilities I need to become a Great Leader.
・Through this program, I realized the importance of being asked “why” because by being asked “why”, I was able to look back on my own ideas and think more deeply. And it became fun to think. Eventually, I was able to ask myself “why” and enjoy thinking deeply. In the “Prime Minister’s Speech,” I learned what Japanese leaders need by thinking about the problems of Japan and the world. In the class of “What makes a Great Leader,” I thought that I should have “Strong sense of ethics end integrity” and “Understand the value of your colleagues” in order to become a Great Leader who can play an active role in the future of Japan. And in order to create such a leader, I thought that Japanese education should include more discussion to enable students to share their opinions with others.