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ケンブリッジ大学オンライン語学研修のご報告

9
Sep
5

 本校英語科では今年の7月下旬から8月上旬にかけ、高校1年生と高校2年生より希望者を募り、英国ケンブリッジ大学にて海外語学研修を実施する予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の日本国内および英国における拡大の状況に鑑み、残念ながら中止といたしました。その後、現地とのやり取りを通じ、何らかの形で研修を行えないか検討を重ね、オンラインにて語学研修を実施することになりました。
本校の英語教育では、中学3年間の基礎的な学習を踏まえ、更に幅広いコミュニケーション能力をつけることを大きな目標としています。このプログラムはその目標達成の一助となるよう、桐朋と現地コーディネーターで共同開発したものです。本研修は、生きた英語を学ぶために、ケンブリッジ大学の学生をファシリテイタ―としたディスカッションレッスン(1クラス5名までの少人数授業)や、ケンブリッジ大学の授業担当者による講義を柱として企画いたしました。
 参加した生徒は、ZOOMを通してではありますが、ディスカッションレッスンでは活発に議論を交わしていました。最初はなかなか意見を言えなかった・英語が出てこなかった生徒も、ケンブリッジ大学生や仲間の励ましもあり、次第に慣れてきて発言ができるようになってきたように思います。特に、4日目のWhat Makes A Great Leader?のトピックでは、日英米の首脳を比較しつつ、このコロナ禍をどう生きていけばよいのか、様々な意見が熱く語られていました。そこの意見や5日目に学んだBritish Lawの議論をもとに、参加者が一人一人「私がもし首相だったら」というお題でスピーチを行いました。話題がとてもタイムリーなこともあり、それぞれがやりがいを感じながら独自の視点より発表を行っていました。
 ケンブリッジ大学の授業担当者による講義は、それぞれの分野の専門家よりみっちり英語を通じて90分間行われました。90分英語を聞き続けることは大変だったとは思いますが、担当者の皆さんは丁寧なスライドや分かりやすい英語を使って生徒とやり取りをして、そして何よりも専門分野にかける強い想いがにじみ出ており、生徒にとっては大きな刺激となる時間となりました。特に、4日目のBiology & Medicineは、私(英語科教員)には内容が高度で難しかったのですが、参加者にとっては新型コロナウィルスのことと生物で学んだことがリンクして、満足度が高かったようです。
 研修後は、それぞれの生徒に修了証とレポートが送られました。本研修は、オンラインという形ではありましたが、今できる語学研修ということで、参加者にとっては有意義な時間となりました。今後も、このコロナ禍で何ができるのかを考え、生徒諸君に提案していきたいと思います。

【プログラムの概要】
・実施時期:日本時間2020年8月3日(月) ~ 8月7日(金) (5日間)
・時間:日本時間17:00~21:00の4時間
・実施形態:Zoomミーティングによるオンライン研修
・対象生徒:2020年度の高1および高2の希望者

【プログラムの内容】
Day 1 Discussion Class: British Manners
Lecture: What Makes A Successful Cambridge Student & Cambridge Admissions
Day 2 Discussion Class: British Sports
Lecture: Physics
Day 3 Discussion Class: British Education
Lecture: Business & Entrepreneurship
Day 4 Discussion Class: What Makes A Great Leader?
Lecture: Biology & Medicine
Day 5 Discussion Class: British Law
Final Speech: If I were Prime Minister, I would …

【参加者の感想】

・毎日2時間、英語のみで様々なテーマについて議論したので非常に充実した時間でした。ケンブリッジ大学の現役の学生をファシリテーターとした授業で、Why?(なぜ?)やHow?(どのようにして?)といった質問を繰り返し受けたので、物事を深く考える姿勢を養うことができ、徹底的に英語力を鍛えることができました。テーマや教材も非常に洗練されており、特に4日目に行ったリーダーシップについての議論がとてもよかったです。そこでは「Great Leaderはどうあるべきか」についての考えが人それぞれ違っていて興味深かったです。
 どれも大学レベルではないかと感じられるくらいレベルの高い講義で、とても良かったです。このプログラムに参加する前、私は「大学の講義とは学生が教授の話を聞くだけである」と思っていたのですが、今回の講義を受けて、生徒が質問に答える機会が非常に多いと感じました。そして、生徒は講義のテーマについて主体的かつ積極的に考えることができたと思います。2日目に行ったPhysics(物理学)の講義では、実際に音速に関する実験をしました。Zoomによる画面越しでの説明だったのでなかなか難しかったですが、何とか実験がうまくいったので、その時はとても喜びを感じました。講義のテーマも文理のバランスが良く選ばれていて良いと思いました。
 今回のプログラムを総括して、率直にとてもきつくハードな5日間でした。特に、ケンブリッジ大学の現役の学生を交えた2時間のディスカッションレッスンで、自分の思ったことや考えたことを思うように表現できない歯がゆさを感じたからです。そのグループの中で、他の生徒は発音良く流ちょうに話していて、私は自信をなくして劣等感を感じました。毎回授業が終わった時には、なぜこんなきついプログラムに参加したのかと思い諦めかけました。しかし、準備を何もせずに授業に臨み、何もできないのはもったいないし悔しい結果になるだろうと思ったので、いま自分が持っている力を最大限に尽くすことにしました。そしてこの5日間、努力しました。
 このオンライン語学研修を通して発見した自分の課題は、議論の中で自分の意見を反射神経レベルの速さで表現することです。スピーチでは原稿準備の段階で自分の頭の中でじっくり考え、適当な表現を選び出すことができるのですが、議論ではその時に聞かれたことや考えたことを瞬間的に表現する力(スピーキングの技能)が求められると思います。今の私は外国人に意味が通じる程度しか話せませんが、目標として今回のスピーチで話したレベルまで達したいです。
 実際、計20時間では私の英語力は十分に伸びていないと思います。しかしながら、この5日間を乗り越えたことは自信になりました。今回の貴重な機会や発見を無駄にしないように、これからも継続して英語に触れていって力を伸ばしていきたいと思います。このような機会をくださり、本当にありがとうございました。

 

・Prime Minister’s Speechは、皆で今の日本について考えるいい機会になりました。What Makes A Great Leader?も同様です。次このような機会があったら、もう少しイギリス政治についても話してみたいです。

 

・初日のLectureは知らなかったことが多かった。実際にケンブリッジへ行きたかったな~と思うはなしだった。特にLibraries(複数形)へ行きたい!! 大学を少し身近に感じられた。
 2日目のPhysicsは、実験で聞きそびれたところがあったが、後で聞けて実験がうまく行き良かった。Longitudinalは、最初何だろうと思ったが、空気などに伝わるときの空気の粗密みたいなものなのだろう。使うものを準備しているときは、音の速さをこんなところで実感できると思いもしなかった。
 3日目は、僕の持っているRaspberry Pi(ラズパイ)が話題に出て、ラズパイはイギリスでどれくらい有名なのか聞きたかったが、聞けなかった。また、このLectureは桐朋の授業でも、また本などでも読んだことがない未知の分野だった。そのため、この分野に興味を持った。また、ブランド名は、テーマを決めれば簡単に作ることが出来るのだと分かった。
 4日目は、中学の生物で学ばなかったことも多く、楽しめた。また、今回のコロナウイルスは、メディアではCOVID19や新型コロナウイルスなどと表されていて、Ronaと呼ばれているとは知らなかった。細胞は、小さいがDNAの情報を守るためにバックアップもとっていると知り、スゲーと思った。
2日目と4日目は、特にアッという間に時間が過ぎてしまった。Lectureは、今回の研修で特に面白かった。Physicsが最も面白かった。

 

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