TOHO Today 桐朋トゥデイ

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新聞局が講演会を催しました

4
Apr
24

生徒会の新聞局が、卒業生で現役の新聞記者3名をお招きして講演会を開きました。
会場の国語教室を満席にする聴衆が集まり、先輩の熱意にあふれた興味深いお話をうかがい、さらには多くの質問に丁寧に答えていただいて、予定を大幅に超えた約3時間の充実した時を過ごしました。
  講演に来てくださった先輩
     小野甲太郎さん(52期/1997年卒)朝日新聞
     村上一樹さん(52期/1997年卒)東京新聞
     武田裕藝さん(56期/2001年卒)読売新聞

以下、参加した生徒の感想です。

・心構えとして「誠実さ」や「読者目線」など、記者としてだけではなく、人間としても大切なことだったので感激しました。
記者は様々な経験を積んで努力しているのでやはり大変な仕事だと改めて感じました。とくに、人が亡くなった事件や事故の遺族に取材するのはつらいことなので本当に大変そうだと思いました。
ぼくも今日の経験をふまえて人と人とのコミュニケーションを上手にしていきたいと思いました。とてもおもしろい話もあって良かったです。(中1)

・取材ではまずは現場の人とのコミュニケーションから始めていくということや、世の中に何を伝えたいのかを考えて記事を書いているという話が良いと思いました。また、記事を書くとき、読者の視点や素人の立場になって考えるということを心がけているというお話や、記事を書く難しさは、正解がないところであるというお話もありました。確かに、その記事を読み、良い記事だと思う人もいれば、いやな思いになったり、反対意見を抱いたりする人もいるはずです。新聞記者は複雑な仕事だと思いました。ぼくは、元桐朋生の方のお話を聞いて、もっと世の中のことを知りたいと思いました。なので、新聞を一面から少しでも読んでいきたいと思います。(中1)

・今回、講演会に参加して、違う新聞社に勤める記者の方にも同じノウハウや思想があるのだと感じた。例えば、新聞記者には、書く能力よりもむしろ「人との関係を作る力」「他人の立場に立って考える力」が大切であるということ。これは「記事をわかりやすく書く」ことと関連しているように思う。また、東京新聞の村上さんの「記者は、社会の中に隠された理不尽や間違いに警鐘を鳴らしていくことが仕事」という言葉から、記者という仕事の魅力を知ったように思う。(高2)

・この講演会の中で一番興味深かったのは、事故事件の遺族への取材についてでした。マスコミによる遺族への取材は批判されることも多い一方、マスコミ側からすると自らの社会的役割や正義感があって、その中で取材することの葛藤があるというのが新鮮に感じました。また、新聞の記事というのは、ある程度は記者の自由にかけるというのも意外でした。記事を読んで「これはおかしい」と批判するのではなく、自由な記事として、新しい価値観を生み出す素材として、新鮮な心持ちで新聞を読んでいこうと思いました。(高3)

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