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山根知之君(高3)が化学グランプリで金賞!

9
Sep
14

2013_kagaku_yamane

化学グランプリ2013とこれまで道のりを回顧して     高3 山根 知之

こんにちは。4月にも国際化学オリンピックの次席に選出された件で、このコーナーに原稿を載せていただいた山根です。今回は、今夏開催された化学グランプリ2013について書かせて頂きます。
 化学ブランプリは全国の中高生が化学の実力を競う試験で、高2以下の生徒にとっては化学オリンピック日本代表候補の選考も兼ねています。試験は、筆記問題が出題される一次選考で生徒数を絞り、二次選考の実験問題との総合点で受賞者を決定する、というものです。二次進出者約80人の上位5人に大賞、続く15人に金賞、同20人に銀賞、残る生徒に銅賞が授与されます。
 僕が化学グランプリや化学オリンピックを知ったきっかけは、小学生だった頃に父が勧めたことでしたが、結局、受験を決意したのは高1の夏でした。
 その後は化学部の勉強会を利用したり、化学部の顧問の先生に質問したりしながら勉強し、昨夏には銀賞を受賞し、化学オリンピックの代表候補への選出も果たしました。しかし、次の選考を通過したものの、今春の最終選考では日本代表になることが叶わなかったので、その雪辱を晴らすためにも、大賞を獲得しようと意気込んでいました。
 今年は、化学オリンピックの強化合宿や課題、そして受験勉強に忙殺されて、過去問を解き直す余裕はありませんでしたが、苦手な有機化学や熱力学の範囲を復習した上で試験に臨み、一次選考を通過しました。
 試験場が全国に設置される一次選考とは違い、二次選考では一カ所。今年は東北大学でした。
 単身仙台へ向かい、化学オリンピック関連の行事等で親しくなった友人たちと再会。実験試験を受験しました。
 四時間に及んだ張りつめた空気はどこへやら、試験が終わると会場の緊張は緩み、懇親会や東北大学の施設見学、講演会などの企画を楽しみました。宿舎の部屋で一同に会し、化学オリンピックのロシア大会に日の丸を背負って出場、見事銀メダルを胸に凱旋した友人たちの話に耳を傾けたことが強く印象に残っています。
 結果は金賞に終わり、目標の大賞には届きませんでしたが、今に至る道のりでは、辛かったこと、楽しかったこと、様々な思い出を作ることができました。そして何より、多くの方々にサポートして頂きました。とりわけ、化学の先生にはお忙しい中質問に答えて頂いたりと、本当にお世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 話は変わりますが、桐朋には他にもアジア太平洋数学オリンピックで銅メダルを獲得した化学部の先輩、物理チャレンジで好成績を収めた先輩など、文化部などで活躍している方が多く在籍しています。広々としたグラウンドで体を動かすのも素晴らしい桐朋生活だと思いますが、このような中高生活を送ってみることもご一考されてみてはいかがでしょう?

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