TOHO Today 桐朋トゥデイ

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進路企画として行っている「大学で研究してみませんか」。

今回は、高校生は1学期期末考査後の自宅学習日であり、中学生は期末考査最終日の7月8日(月)に、東京農工大学農学部を訪問しました。ご案内くださったのは、桐朋高等学校卒業で現在東京農工大学農学研究院教授の有江力先生と、東京農工大学客員教授の二谷貴夫先生です。参加したのは、高校3年3名、高校2年9名、高校1年4名、中学3年2名の計18名です。また、途中まで東京農工大学農学部在学中の卒業生も参加しました。

最初に、有江先生からご説明いただきました。

まず自己紹介をしていただきました。桐朋中高では33期で、卒業後東京大学理科Ⅱ類に進学、東京大学農学研究科博士課程を修了後、理化学研究所などで研究され、現在は東京農工大学農学部で教授をなさっています。

続いて、東京農工大学についてご紹介いただきました。

「東京農工大学は、一橋大学に次いで桐朋から近い国立大学である。農林学の分野では、国内で東大、京大に次いで第3位、世界でも50位に入る研究基軸大学で、大学院の教育に力を注ぎ、先端の研究力を付けることを目的とした教育を行っている。農学部は5学科あり、農学、生命科学、環境科学、獣医学を扱っている。農学部の学部生は300人いて、東大と並んで学生数が多い。教員数も多く、教員一人当たりの学生数は少ない大学として知られている。東京農工大学のスタートは、現在の新宿御苑の場所にあった農業関係の研究施設で、農学部と工学部という2つの学部の大学となったのは、養蚕に由来している。」とお話しいただきました。

また、研究についてご紹介いただきました。

「桐朋の生物の先生の影響で、33期生は生物系に進んだ者が多い。大学では、植物を観察したくて山に籠もる日々で、結果現在の道に進んでいる。植物病理学は植物が病気にかかる原因を探る学問で、植物と微生物の関係を見ることができ、さらに人間の生活を支えるという広がりも持っている。農林水産省とともに、植物の病気が日本に侵入するのを防ぐ取り組みも行っており、日本の農業を守る仕事もしている。植物の病気はカビによって起きる。ただし、カビのうち、ある株はバナナに、別の株はトマトにといった具合で、カビには特定の野菜にしかつかないという特徴があり、これについて研究している。例えば、トマトの病原菌である菌自体はどこにでもあるものだが、遺伝子を調べることで、野生のトマトが食用化される中で、菌がトマトへの病原性を持つようになったことがわかる。ゲノム解析にかかるコストが下がったことで、研究の手法が変わってきている。また、農薬にも化学物質に基づく農薬と微生物を使った農薬とがあり、生物農薬の可能性についても研究している。」とご説明いただきました。

生徒からの質問で、「生物農薬にはどういうものがあるのか」「害虫駆除のための、飛べないテントウムシというものを見たことがあるが、これも生物農薬にあたるのか」「ゲノム解析は今後どう活用されていくのか」などがありました。

続いて、農学部本館内にある農学部展示室を見学し、福島で栽培されている「倒れにくい稲」、農工大のルーツの一つにあたる駒場寮にあった「雲と自由の住むところ」と書かれた碑などについてご説明いただきました。

その後、研究室を見学し、菌の振盪培養の様子や、バナナの病原菌などを見せていただきましたし、一部実験の授業の様子も見学しました。

次に、雨量や土壌温度を計測しながら栽培しているトウモロコシなどがある圃場(東京ドーム3個分の広さ)を歩き、

植物工場を見学しました。植物工場では、ブルーベリーの栽培を通して、さまざまな研究がなされています。植物工場には、早春・晩秋を加え、四季を再現する6つの栽培室があり、

栽培に最適な環境である各部屋にブルーベリーの鉢を移動させ、ブルーベリーが通常1年かけて行うライフサイクル(萌芽→開化→着果→収穫→休眠)を1年に二度行わせ、品質を保ちつつ収量を増やす取り組みをするとともに、果樹への影響を調査しています。さらに、赤い光と青い光とで生育がどう違うのかの調査、鉢を移動させたり、果実を収穫したりする仕組みやロボットの開発といった研究も行われていました。ブルーベリーを試食し、種類による味の違いも体験しました。

生徒からの質問では、「植物を、本来の旬とは異なる時期に収穫できるように栽培して、悪影響などが出ないのか」「農学部と工学部で、研究の交流はあるのか」「大学院で博士課程を修了した後、どんな道に進めるのか」「研究費の点で、国立大学と早慶などの私立大学とで違いがあるのか」などがありました。

最後は、有江先生のご案内で、希望者が図書館を見学しました。

参加した生徒の感想です。

・農学部を志望していて農工大は行きたい大学なので、参加しました。先生のご説明で、農学部がどんなことを学ぶのか、特に、植物の病気や菌などといった、さまざまなアプローチから農学を学んでいることを知り、参加して大変良かったです。(高3)

・第一次産業に研究を通して関わりたいという思いがあるので、農学部に興味がありましたし、農工大ではトップレベルの勉強ができると思い、それを実感したくて参加しました。学園祭などでは見学できない、大学の「いつもの姿」を見ることができ、とても良かったです。(高3)

・農学部に興味があったので、参加しました。農学部の中で、細かく学科が分かれているとは知りませんでしたが、自分は生物、中でもフィールドワークやマクロなものが好きなので、自分にあった学科もあると知り、安心しました。(高2)

・生物が好きで、大学では実際どんなことをしているのか知りたくて、参加しました。理系の学生がどんな学習をしているのかを、生で見ることができ、おおざっぱであった大学の学習のイメージが、より鮮明になりました。有江先生、二谷先生、もし農工大に進学できたら、そのときはよろしくお願いします。(高2)

・農工大の共同獣医学科を志望していて、学科は違いますが、農工大について詳しく知ることができると思い、参加しました。学園祭では“外”を見ている印象が強かったのですが、今回はその“内”を見ることができたように思います。一般の人は入れないような施設を見学でき、大変良かったです。学科こそ違いますが、農工大が第一志望なので、無事合格できたら、よろしくお願いします。(高2)

・農学部でどんな研究をしているのかを知りたくて、参加しました。正直名前しか知らなかった農工大について詳しく知ることができ、良かったです。農学でのゲノム解析に興味が湧きました。(高2)

・農学部について、知識・イメージがなかったので、どんなところか知りたくて、参加しました。農学部がどんなことをしているのか、どんな施設があるのかなど、実際の見学を通して知ることができ、良かったです。植物病理学という分野を知って、大学にはたくさんの分野があることに気付きました。また、遺伝子組み換えなどの説明を、農学の研究者の方から聞けて、自分にとって貴重な体験でした。ありがとうございました。(高2)

・農工大ではどんな研究をしているのかを知りたいと思い、参加しました。研究室を見て、大学の具体的な雰囲気を知ることができましたし、教授の方と直接話すことができ、とても良かったです。進学したい大学を決めるにあたり、参考になるお話をたくさん聞くことができました。(高2)

・大学や研究室がどのようなところか、見たり聞いたりしたくて、参加しました。今回、丁寧な説明をたくさん聞き、学生の様子や各施設の内容を見ることができ、理解を持てました。先生の研究について、あまり知りませんでしたが、先生のご説明にとても興味を持ちました。機会があったら、農工大の工学部にも行ってみたいと思いました。(高1)

・良い機会になると思い、参加しました。今まで大学の中に入ったことがなかったのですが、先生がなさっている研究の話を聞き、想像していたよりも、大学では高度な研究をしていることがわかり、大学の印象が変わりましたし、将来のことを考えるヒントをもらえたように思います。(高1)

・農学や工学に興味があったので、参加しました。農工大の歴史、農学部での研究を詳しく知ることができて、良かったです。微生物などにも興味があるので、菌についての具体的な話が聞けて、楽しかったです。(高1)

・理系志望で、最近生物にも興味が湧いてきたので、参加しました。研究室に入ることができましたし、先生方からも詳しく、分かりやすくご説明いただき、大変良かったです。また、ブルーベリーもとてもおいしかったです。(高1)

・東京農工大学は桐朋に近い、有名な理系の国立大学だとは知っていましたが、農学部でどのような研究をしているのか知りたいと思い、参加しました。農学や生物病理学について、詳しく教えていただき、大変勉強になりました。植物工場の中を見学できて、特に四季の環境を人工的に作り出し、ブルーベリーをモデルとした研究をしていることに興味を持ちました。(中3)

進路企画として行っている「大学で研究してみませんか」。
今回は、保護者の方との面談期間のため午前中のみの授業となる6月19日(水)に、東京大学医学部附属病院と、東京大学発ベンチャーであり、東京大学医学部附属病院とともにがんゲノム医療に取り組んでいる株式会社テンクー(Xcoo)を訪問しました。ご案内くださったのは、桐朋高等学校卒業で、現在東京大学医学部附属病院助教、糖尿病・代謝内科の笹子敬洋先生と、同じく桐朋高等学校卒業で、株式会社テンクー代表取締役社長の西村邦裕さんです。参加したのは、高校2年4名、高校1年2名、中学3年2名、中学1年1名の計9名です。また、途中から東京大学医学部在学中の卒業生も参加しました。

最初に、東京大学医学部附属病院を訪問しました。笹子先生のご案内で、東京大学医学部附属病院内を歩き、病棟が見える場所では「病棟が一棟新設され、病床は1、200あまりとなった。また、病棟の屋上にはヘリポートもある」と教えていただきました。
その後、笹子先生の研究室でお話をうかがいました。

まず自己紹介をしていただきました。桐朋学園小出身、桐朋中高では51期で、生徒会活動に取り組むとともに、ESSに所属。卒業後東京大学医学部医学科に進学、現在は医学部附属病院助教、内科・糖尿病を専門になさっています。笹子先生が医師を目指したのは、生まれて間もない頃に二度手術を受け、命を助けてもらった経験があること、また、多くの人の役に立つ仕事がしたいという思いを持っていたことがあるとお話しいただきました。
続いて、糖尿病についてご説明いただきました。
「生活習慣病になるのは、運動不足、食生活の変化による脂肪の過剰摂取によって肥満が増えていることと関係している。現在、糖尿病の患者は1、000万人ほどで、50年で30倍以上増えている。糖尿病の怖さは、いろいろな合併症を引き起こすことにあり、細い血管が詰まると腎臓病、失明などに、太い血管が詰まると、心筋梗塞、脳卒中などに繋がる。治療は、食事、運動によって生活習慣を改善することを基本とし、内服薬、注射薬での治療を、患者の状況に合わせて行っていく。治療で大切になるのは、医師からの声かけ、対話である。医師との対話を通して、本人が納得して生活習慣の改善や自己管理に励むよう、働きかけている。また、薬を始める際にも、効果、副作用などを詳しく説明し、患者が納得をした上で行っている。納得を得るには、その患者にあった話し方をすることが大切だ」とお話しいただきました。

また、研究についてご紹介いただきました。
「研究などを論文にして発表する中で、珍しい患者の症例報告をすることもある。おそらく病気への不安から、肝臓に良いと聞いたサプリメントを摂取し、肝臓の働きが悪化した事例を報告したところ、サプリメントの規制に関する厚生労働省の検討会で取り上げられたことがある。研究の一つとして、マウスを使った基礎研究があり、マウスの遺伝子を操作することで、特定の遺伝子を持たないマウス、あるいは多いマウスを作り、病気のモデルとして詳しく解析し、治療法などの改善に繋がる研究をしている。さらに、マウスでの研究をヒトでの基礎研究に繋げ、生検検体での研究を行っている。また、臨床試験として、これまで通りの治療と、より厳しい目標に向けた治療とでの結果を比較することにも取り組んでいる」といったお話をしていただき、具体的な事例も紹介いただきました。
生徒からの質問で、「マウスを使った研究では、何匹くらいのマウスを使うのか」、「研究内容は自分で決めるのか」、「医者は忙しいと聞くが、実際はどうか」「大学の医師と開業医との違いは?」などがありました。笹子先生のお答えの中で強く印象に残ったお話として、「大学であれ、開業医であれ、医師は最終的には、教授や院長、科のトップなど、自分が何らかのトップになって仕切る役割を担う。この点は医者の仕事の一つの特徴だ」がありました。
続いて、マウスでの実験の一部を紹介してもらいました。
通常のマウスと、遺伝子の異常により、食欲が旺盛なことに加え代謝が悪く肥満になったマウスとを比較する実験において、筋力計による力の計測で、太ったマウスの方が力がありそうなのに実際は力が弱いことを見せてもらいました。また、マウスの血糖値の測り方も紹介いただき、血糖値が高い理由や治療法、薬の効果の確認などについて研究しているとお話しいただきました。
生徒からの質問として、「実験室に冷蔵庫が多いのはなぜか」「マウスの寿命は?」「マウスの感染症対策は?」などがありました。

続いて、西村さんにご案内いただきました。
最初に、東京大学内にある分子ライフイノベーション棟を見学しました。こちらは西村さんが東京大学医学部附属病院とともにがんゲノム医療の研究をしている施設の一つです。インフォマティクス室・シークエンス室などを廊下から見学し、次世代シークエンサなどいくつかの設備をご紹介いただくとともに、ゲノム解析の仕組みをご説明いただきました。

その後、東京大学構内をご案内いただき、安田講堂、図書館などの建物を見学しました。

続いて、本郷三丁目駅近くにある株式会社テンクー( https://xcoo.co.jp )を訪問し、会議室でお話をうかがいました。

最初に自己紹介があり、桐朋小学校出身、桐朋中高では51期で、陸上競技部に所属。卒業後東京大学理科Ⅰ類に進学し、博士課程修了後、東京大学大学院情報理工学系研究科助教などをお務めになりました。その中で起業もされ、現在、株式会社テンクーで代表取締役社長としてご活躍中です。2018年には、文部科学省科学技術・学術政策研究所が選定する、科学技術への顕著な貢献のあった研究者の一人に選ばれています。
がんゲノム医療と、その中での西村さんの取り組みについてご説明いただきました。

「現在、日本人の死因の3割ががんであり、また、2人に1人ががんになる時代であり、個人に合わせた精密医療としてのがんゲノム医療の重要性が高まっている。自分ががんゲノム医療に取り組んでいるのは、複雑で多量の医療情報を、AIの技術によって整理・解析しわかりやすく提示することにより、社会に貢献したいという思いがあるからだ。
がんとは、普通の細胞から発生した異常な細胞の塊のことで、がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に傷がつくことにより、発生する。これまでの投薬治療では、がん細胞以外の細胞にも影響が及ぶため大きな副作用が生じたが、がん細胞のみを標的にできる分子標的薬が生まれた。また、ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑先生の研究により、免疫チェックポイント阻害剤も生まれている。これらの薬を効果的に使用するには、がん組織の遺伝子の情報を正確に把握することが必要になる。がんゲノム医療によって、遺伝子のチェックを基にした個人に適した治療、予防の実現が見込まれる。現在、がんゲノム医療が推進されているのは、遺伝子情報の読み取り技術の向上によって大幅なコストダウンが実現し、ゲノム医療の実現可能性が高まったことがある。情報技術は医療に貢献できる面がある。
実際のがんゲノム医療の手順は、①医師による検査・診療→②遺伝子情報の読み取り・解析→③データベースを基に治療の科学的根拠を検出→④情報をまとめたレポートの作成→⑤医療機関での診断・治療という流れになり、西村さんの会社では、このうち②~④を担当している」とお話しいただきました。
生徒からの質問では、「コンピュータのプログラミングをいつから勉強したのか」「発がん性のある物質にはどんなものがあるか」「がんによって、遺伝子が傷ついている状態は違うのか」「西村さんは、東京大学工学部で他にどんなことに取り組んだのか」「VRも研究していたそうだが、現在のがんゲノム医療に役立っていることはあるか」「東大工学部ならではの魅力として、どんなことがあるか」などがありました。「DNAを分析することで、その人の能力や未来がわかると聞いたりするが、信憑性はどうなのか」という質問へのお答えとして、「インターネットなどで購入できる遺伝子検査は、生活で役立つことを目的に性質を話題にするもので、病院で受けるゲノム医療は治療を意図した医療行為であり、大きく内容が異なる。遺伝子検査に基づくものには、商品によっては根拠のないものも多いので注意して欲しい」とご説明いただきました。

参加した生徒の感想です。
・医学系の研究や実験はどう行われているのかに興味があったので、参加しました。普段見ることのできない研究施設を見ることができて、勉強になりました。プログラミングが、間接的にではありますが、医療に貢献していることを知ることができ、よかったです。(高2)
・がんやAIに興味があったので、参加しました。医学の研究室を初めて体験して、具体的なイメージを持つことができましたし、工学について西村さんからたくさんお話を聞けて、とても面白かったし、勉強になりました。(高2)
・東大医学部に進学したいと思っているので、参加しました。これまで東大医学部のオープン・キャンパスに参加したことはありますが、普段の様子を知ることができ、大変参考になりました。研究内容のお話を聞き、研究に用いるマウスを見ることもでき、将来へのイメージが膨らみました。また、ゲノム分析により、効果的にがん治療を行えることを知り、素晴らしいと思いました。西村さんのお話を聞き、多分野との融合が起こりやすい総合大学に進学したいという思いが強くなりました。(高2)
・医学にも工学にも興味があり、志望する東京大学にも行ってみたいと思っていたので、参加しました。マウスを使った研究や病院の様子を実際に見ることができたこと、西村先生のスケールの大きなお話を聞き、医学と工学の繋がりの素晴らしさを知ったこと、がんゲノム医療を知り、学部を超えた繋がりを持つ、東大の長所を実感できたことなど、全ての点において良かったです。ありがとうございました(高2)
・純粋に楽しそうだと思い、参加しました。東大の中に入ることさえ、ためらいを感じていたので、良い機会を与えてくださり、ありがとうございました。テレビで見るような研究室を直に見ることができて良かったです。理系に進んだ人がどのようにして社会に出て行くのかが少しわかったような気がして、理系に進もうという目標がはっきりしました。(高1)
・医学部を志望しているので、参加しました。研究室の見学は、普段の生活ではできないような体験で、たいへん興味深かったし、お二人から経験談を交えたお話を聞くことができ、参考になりました。また、医学部に通っている先輩の話を聞くことができたのも良かったです。(高1)
・自分は何に興味があり、大学で何を研究するのか探したいと思い、参加しました。また、医学でどのような研究をしているのかも知りたいと思っていました。大学病院でどんなことをしているのか、また、マウスを使った実験の紹介を通して、研究の様子を知ることができ、大変良かったです。また、がんに対する新たな治療法や研究について詳しく知ることができましたし、情報工学から医療に貢献している方がいることを知り、感銘を受けました。東大病院の中を見ることができ、感激しました。(中3)
・東京大学の医学関係の施設を見学し、どんな研究をしているのか知りたいと思い、参加しました。これまで治療を受ける立場であり、治療を支える医学・科学などの技術もテレビで見るくらいしかできず、医師や科学者を雲の上のような存在だと思っていました。今回参加して、医師も科学者もスタート地点は自分と変わりがないが、「人を救いたい」という強い思いを持っているので、この職にあるのだと感じました。自分が勉強していく上で、何か自信が持てたように思います。また、お二人とも、順序立てて説明してくださり、大変わかりやすかったです。自分がスピーチや研究をする上での手本だと感じました。ありがとうございました。(中3)
・医学部志望で、将来どこの大学に行こうかと思っていたので、参加しました。思っていた以上に、大学の研究について自分なりに理解が持てたように思います。桐朋の先輩に会えて、僕も絶対に医学の道に行こうという気持ちが強くなり、がんばろうと思いました。(中1)

6月24日、練馬文化センターにて、高校演劇教室を行いました。今年度は青年劇場の方々による「きみはいくさにを征ったけれど」を観劇しました。学校での人間関係に悩む今の高校生の思いとかつて戦地に向かった青年の心との対話を軸に、友・親子・教師と生徒・男女といったさまざまな関係を多層的に描きながら、生きるということについて考えさせてくれる、見応えのある劇でした。
生徒の感想を以下に掲載します。(写真は観劇後の出演者と生徒による座談会の時のものです)

「今年の演劇鑑賞はとても良いものでした。現代の高校生に焦点を当てて『生きること』というテーマのもと表現された劇を観て、僕だけでなく多くの桐朋生(先生も)の心に響いたと思いました。僕は普段、部活や委員会とは別に、学校で友と映画や音楽などを創っているのですが、『舞台裏が気になって物語に集中できなくなるかな』と思っていたものの、気になることがないくらい面白かったので、楽しんで観ることができました。と言いつつも観終わった後は舞台裏が気になったので、制作の方にお話をうかがうと、一つの演出にさまざまな工夫がなされているらしく、とても驚きました」(高校2年 太田君)

進路企画として行っている「大学で研究してみませんか」。
今回は、保護者の方との面談期間のため午前中のみの授業となる6月18日(火)に、東京大学社会科学研究所を訪問しました。ご案内くださったのは、桐朋高等学校卒業で、東京大学社会科学研究所教授の宇野重規先生です。参加したのは、高校3年2名、高校2年9名、中学3年2名の計13名です。本校卒業で、現在東京大学に在学中の2名も参加しました。

最初に自己紹介をしていただきました。先生は、桐朋には高校から入学、卒業後東京大学法学部に進学。博士課程を修了後、東京大学社会科学研究所の一員となり、アメリカやフランスの政治思想を研究なさっています。ご自身の原点として、桐朋中学受験での不合格があるとお話しいただきました。高校、大学の受験はうまくいったものの、最初の大学院入試でも失敗。交換留学、奨学金の審査でも希望通りにいかなかったりと、先生の人生は「一勝一敗」だと評されました。

続いて、東京大学社会科学研究所の全所的プロジェクトであり、先生も深く関わっていらっしゃる「希望学」についてご説明いただきました。希望学に取り組むにあたり、

「希望があるか」についてアンケート調査し、年齢・所得などの社会属性との相関性を確認したそうですが、想定を超える結果は得られなかったとのことでした。続いて、「希望」の定義を「Hope is a WISH for SOMETHING to COME TRUE by ACTION」と確認したことで、「希望が持てない」のは「WISH(強い思い)が足りないのか、SOMETHING(具体的な対象)がないのか、COME TRUE(実現可能性)が問題なのか、ACTION(行動)が足りないのか」と細かく分析できるようになり、定義の確認が研究の切り口になると教えていただきました。

こうした中で、興味深いデータと出会います。「挫折した経験があるか」と「希望のあるなし」に相関関係があり、「挫折したことがある人の方が、希望を持つ割合が上がる」ことが確認できたそうです。「挫折」の持つ意味として、「挫折して初めて見えるものがある・回り道した方が得られるものが多い」などがあると、お話しいただきました。さらに、迷路にネズミを入れた際、どんなネズミがゴールしやすいかについての実験があり、最初に多く失敗したネズミほど最短でゴールするという結果が得られたそうです。こうした点から、「迷って失敗したほど、学習できる」と、われわれにメッセージを贈っていただきました。

続いて、岩手県釜石での地域調査が話題になりました。東京大学社会科学研究所では、2005年から、東日本大震災後の2012年からも、さらに現在と、3回の調査を実施しているそうです。釜石の歴史を調べると、大津波に何度も襲われ、第二次世界大戦時には艦砲射撃を受けるなど大きな被害に逢い、中心の産業であった製鉄も1989年に操業停止するなど、街として繰り返し悲劇に見舞われています。それでも、2008年に製造業出荷額が最盛期のピークを上回ります。この復活では、釜石を出て都会で働いていた世代が活路になったそうです。「地域の人の力を、地域に戻った人の持つ新たなネットワークで活かし、それが復活の力になった。危機の際、狭い世界に閉じこもってはいけない」と教えていただきました。釜石のローカル・アイデンティティを再確認して、釜石の自然の魅力を活かした取り組みも進めました。その中で、街の人たちが積極的に対話し、希望を共有したことも大きな力になったそうです。希望に繋がるもの、支えるものを考えるヒントがここにあると感じました。

せっかく復活できたのに、東日本大震災が起き、絶望に逆戻りとなります。釜石は再び希望の光を見いだせるのか。子どもたちの力だけで津波を逃れた「釜石の奇跡」、「津波てんでんこ」の持つ意味を再度問い直しているそうです。津波の被害は、第一波でのものよりも、第一波を逃れたのに家族が気になって家に戻り、第二波に呑み込まれたケースの方が多いそうです。普段から津波の対策、準備をしっかりと共有し、皆がきちんと逃げていると信じられるようになること、これこそ「津波てんでんこ」の真の意味であり、釜石は、こうした準備、共有、信頼を基に、再びやり直せると良いのだが、とお話しいただきました。

その後、東京大学構内をご案内いただきました。

安田講堂

夏目漱石の小説『三四郎』の舞台にもなった三四郎池

続いて、質問を受けてくださいました。

ここでは、三つの質問についてご紹介します。
一つは、「希望学を行うことの意義」について。それに対して、次のようにお答えいただきました。
社会科学は、人間の行動を経済的利益などわかりやすいもので説明しようとする。政治学は権力で説明する。しかし、人間の行動は経済的利益や権力だけですべて説明できるのか。
行動する理由として、人との繋がりも重要だが、繋がればいいというわけでもない。『未来をはじめる 「人と一緒にいる」ことの政治学』という本でも話題にしたが、「教室内カースト」「友だち地獄」などの言葉があり、常時他者と繋がる辛さ、しんどさを感じてもいる。時に繋がりを切ってしまいたいという願望を持つことさえある。
「weak ties(弱い繋がり)」という言葉がある。親、仲間などの「strong ties(強い繋がり)」に対して、年1回会う程度の知人といった弱い繋がりを意味する。転職においては「weak ties」の方が役に立つことがわかった。強い繋がりでは煮詰まってしまい、発想の転換、新たな展開を作れない。もちろん、仲がよいのは良いことだが、べったりとした繋がりはしんどい面もある。
日本で調査すると、職場に不満を持つ人が増え、未婚率も高まっている。日本人は、人との繋がりを希望しつつ怯え、仕事、家族から遠ざかる傾向にある。
人が行動するときには、何らか思いがある。行動を起こすきっかけを探りたいという思いで、希望学に取り組んでいる。

次に、「東浩紀さんと宇野先生との対談を読み、民主主義に対する考え方の違いを感じました。この点について話して欲しいと思います」と、生徒がお願いしたのを受けて、次のようにお話しくださいました。
東浩紀さんは、哲学者・評論家で、ジャック・デリダなどの研究をしている。
東さんは「一般意志2.0」として、新しい民主主義のあり方を提案した。これは、『社会契約論』を書いたジャン・ジャック・ルソーが「一般意志」を話題にしたことによる。「一般意志」とは、個人個人の持つ「特殊意志」、それを集計した「全体意志」と異なり、公共の利益を目指し、公平さを失わない「社会としての意志」にあたる。しかし、問題は何が「一般意志」なのか、ということだ。
東さんは、「ルソーの時代では、『一般意志』を捉えることは技術的に困難だったが、今はネット上の世界がある。人はそれぞれ自分の情報や価値観をネットに流していて、現在は、それをビックデータを基に確認できる。つまり、『一般意志』を可視化することが可能な状況となった」と言っている。
それに対して、宇野先生は「デジタル上に『一般意志』があると思えない」とした上で、「民主主義はリアルな人間関係の中にあるし、一つの答えがあるわけではない。デモクラシーとは、いろいろな場でさまざまな人たちが自分の人生をかけて、社会を良くしようと取り組むことである。社会は、そうした実験を認め、許し、それにより社会が少しずつ変わっていく、それこそが民主主義だと考えている」とお話しくださり、ハワイ州ポリハレ州立公園の周辺道路が荒れているのを住民たちの努力で補修した事例、ITを駆使して地域の課題を解決する「コード・フォー・アメリカ」の事例などをご紹介いただきました。自分たちで仕組みを作り、社会を変えていく民主主義のあり方について理解することができました。

最後に、「研究者に進むにあたり、桐朋での経験が影響した部分はありますか?」という質問に対して、次のようにお答えいただきました。
桐朋生は社会の現場で活躍する志向があり、これまでは研究者になる人は少なかった印象がある。研究の世界では、筑駒や武蔵出身と比べると、桐朋出身者はあまりいなかったかもしれない。実は自分も大学生の頃は研究者になる気はなく、外国に行きたくて外交官になりたいという希望を持っていた。実際、大学ではESSに所属し、日米学生会議にも参加していた。そこで痛感したのは、アメリカ人はストレートに自分の政治主張を語るのに、日本人は政治を語りたがらない、語れないこと。これではいけないと思い、政治思想の道に入ってもう少し勉強しようかなという感じだったが、結果として一生の仕事になった。
桐朋の良い点は、やりたいことを自分で見つけろという姿勢にある。デモクラシーとは、各自が自分の責任で社会を良くしようと取り組むことで、桐朋の姿勢に通じる点があるし、桐朋には、自分で見つけたものに取り組む人を応援する雰囲気がある。自分は、海外の大学を複数巡り、日本国内でも全県を訪れ、さまざまに行動しているが、政治思想研究者でこんなことをしている者は珍しい。「社会をよくしたい」「アクティブに働きたい」という姿勢は桐朋のDNAと言えるとお話しくださいました。

参加した生徒の感想です。
・大学で社会について学びたいと考えていて、社会科学の企画だったので参加しました。事前にイメージしていたより対話形式での説明が多く、面白くお話を聞くことができました。社会を研究するとはどういうことなのかを多少理解でき、社会科学というものを実感できたように思います。ありがとうございました。(高2)

・東大志望だし、先生の本を読んだことがあったので、参加しました。オープンキャンパスとは異なる、普段の東大を見ることができたように思います。生徒との対話による講義だったので、楽しくお話を聞くことができました。また、現役東大生である先輩の頭の良さを間近で感じられ、刺激になりました。(高2)

・東大に行きたいと思っていて、政治にも興味を持っているので、参加しました。実際に、キャンパスを訪れ、社会科学研究所の内部を見ることができましたし、総合図書館の広さも知ることができ、大変良かったです。参加して、若者の政治離れが言われる現在、こうした機会は大変貴重だと感じました。今後も、後輩のためにこのような機会を設けていただければと思っています。どうぞよろしくお願いします。(高2)

・東大の先生から直接お話を聞ける機会はなかなかないと思い、参加しました。お話の中心は、平等・不平等、デモクラシーのあり方など、社会思想に関する講義だろうと想像していましたが、希望学という、自分が全く知らなかった考え方に関する講義だったので驚きましたが、大変興味深かったです。また、質問に対するお答えの中で、社会を、一般意志を持つ一つの集合体として考えるのではなく、抽象度を下げた、もっと小さな規模で捉え、そこでの政治参加が本当の意味でのデモクラシーに繋がるという考えをお話しいただき、とても刺激を受けました。それと、先生が桐朋のOBでなければとうてい聞けないような、東大の裏話を聞けて、楽しかったです。また先生のお話をうかがえる機会を心待ちにしています。(高2)

・社会学に興味があり、大学見学を含め自分の進路の参考にしたかったし、東大という、日本で一番の大学はどんなところかを知りたいという思いもあって、参加しました。講義では小難しい内容が続くとイメージしていましたが、震災などの具体例を挙げながら、先生がなさっていることをお話しくださったので、大変わかりやすく、社会学部というものが、また東大という大学も、自分の中でより具体的なものになったように思います。またぜひお話をうかがう機会を得て、得られたデータなどから導き出した「希望学」に関する考えを、人々にどう発信し、社会に還元していくのかを、ぜひ教えていただければと思っています。よろしくお願いします。(高2)

・自分が何に興味があり、高校、大学何を学んでいきたいのかを見つけようと思い、参加しました。「教授のお話を聞く、研究に使う資料を見せてもらう」といった内容をイメージしていましたが、政治について一緒に話しながら考える形で、大変面白かったですし、希望学を軸として、現在の政治について深く考えることができたように思います。普段、政治について話を聞くことがあっても、希望という観点から社会の問題や復興について考える機会はなかったので、とても刺激を受けました。今後、さまざまな角度から政治について考えていきたいと思います。(中3)

・政治に興味があり、基礎知識を得たいと思ったし、社会科学とはどういうものかを知りたいと思い、参加しました。先生の研究や考え方に関する説明だけでなく、僕たちが社会を考え、自分なりの意志を持って未来に向け社会をより良くしていくことの大切さを力強く語ってくださり、この点が強く印象に残りました。政治的、歴史的な事柄を考える上での、基になるものを多く得ることができました。今後、社会を良くしていくために、新たな意見を自分なりに考え出せるのではと感じ、ワクワクしています。(中3)

5月30日(木)、中間考査最終日の3~4限の時間帯に、中学1年生向けのクラブ紹介がホールでおこなわれました。
本校では、中学1年生のクラブ活動は、1学期中間考査が終わるまで認められていません。まずは予習・復習の勉強のリズムを身につけるためです。
しかし多くの生徒がクラブ活動を楽しみにしています。
すでに入部を決めている生徒もいれば、迷っている生徒もいます。
本校には運動部19、文化部17、同好会2の計38のクラブがあります。例年、中学1年生の加入率はほぼ100パーセントです。
クラブ紹介では、これらのクラブの上級生たちが、中学1年生に向けて、活動内容を紹介して勧誘をしました。1クラブ持ち時間は3分で、動画やパワーポイントを使ってわかりやすく説明するクラブもたくさんありました。また、体操部がバク転をしたり、ESS部が英語劇を披露したり、音楽部が米津玄師メドレーを演奏したりしました。
翌日から登録をして、待ちに待ったクラブ活動が始まります。

当日配布されたクラブ紹介パンフレットはこちらです

今回の講演者は、中高生から大人まで幅広く親しまれてきた「ワクワクさん」こと久保田雅人さんです。講演会では、久保田さんが出演されていた番組にまつわるエピソードをうかがったり、久保田さんによる「工作教室」を体験したりすることができます!どうぞお越しください!!

 

プロフィール
1961年8月8日生まれ。1990年から子供たちに向けた工作番組を長年にわたり担当。また、声優としても活躍され、さまざまな作品に出演されている。現在は、工作の楽しさを子供たちに伝える活動や、YouTuberとしての活動もおこなっている。

日時:6月9日(日) 14:00~15:00
場所:高校棟1階 ホール

*当日の写真・ビデオ撮影はご遠慮ください

 第68回  桐朋祭  『 Hi!~届け、桐朋の最高~』

                6月8日(土)   12:00~17:00

                6月9日(日)    9:30~17:00

  ※ご来場の際は、スリッパ等の上履きと下足入れ用のビニール袋を

    ご用意ください。

 

78期学年(中学2年)では数学コンテストを定期的に実施しています。
形式は,「短い制限時間内の試験」ではなく,4/13(土)から4/27(土)までの2週間,自宅や休み時間など自由に時間を使って,与えられた7つの難題に挑戦する形式です。


【写真】数学コンテスト解答状況を廊下に掲示。写真は4/16時点のもの

参加は任意ですが,中学2年生全体で48名の挑戦者からの解答を受け付けました!

柔軟な発想と計算力が要求され,1題解くのも難しい問題ですが,20名の挑戦者が6題以上に正解,全問正解者は14人にのぼりました。

問題に関して,友人との相談は可で,計算を分担し,力技で解くグループもあれば,個人でスマートな解き方をする生徒,また,コンピューターの使用も可(もちろん使わなくて解ける問題を出題していますが)で,プログラミングやエクセルを用いて解答にたどりついた生徒もいました。

実際に出題した7題のうち2題ほどを紹介します:

<問題6>(正解者数26名)
21個の連続した自然数の組で,どの数も13以下の1個以上の素数で割り切れるものは1万以下にたった1組だけ存在する。その連続する21個の自然数の一番初めの(一番小さな)数を答えよ。

<問題7>(正解者数27名)
1からスタートし,以下の2つの規則に従って新しい数字を作り出す:

  (規則1)現在の数字を2倍しても構わない。
  (規則2)現在の数字から1を引いた数が3で割り切れるのならば,そうして構わない。

例えば,1からスタートして6を作り出すには,
1→2→4→8→16→5→10→3→6
 であるため,6を生成することができる。このとき,数字の流れ
「1→2→4→8→16→5→10→3→6」のことを6の生成列と呼ぶ。
6の生成列はただひとつしかなく,6の生成列に現れる最大の数値をF(6)と表現すれば,F(6)=16
である。念のため,他の例も見てみよう。例えば78の生成列は,

「1→2→4→8→16→5→10→20→40→13→26→52→17→34→11→22→44→88→29→58→19→38→76→152→304→101→202→67→134→268→89→178→59→118→39→78」
 
であるので,78の生成列に現れる最大の数値F(78)はF(78)=304である。
さて,31の生成列において現れる最大の数値F(31)の値を求めよ。

学年としては,
 ①新しいアイデアを考えることの楽しさ
 ②数字に遊び感覚で触れ合い,「勉強」と「遊び」の境界をなくすこと
 ③親友と話題になる数学
をねらいとしてコンテストを開催しています。
2,3時間,あるいは数日間,粘り強く考え抜いた末に解答が得られた瞬間に最高の喜びが待っています。
1題正解するごとに,1つのスタンプが押されます。出題者の数学教員としては,スタンプを押した瞬間の挑戦者生徒の嬉しそうな表情を見るのを楽しみにしています。
「解けそうで解けない問題」は「壊れにくい玩具」に似ていると思います。コーヒーや紅茶を片手に,思索にふけるのはとても贅沢な時間です!

なお,「第4回78期数学コンテスト」は2学期はじめを予定しています。

中学行事
4
Apr
27

中学2年生の遠足は,大塚山,日の出山に登山します。
安全の確保とコースマップの分岐の確認のために,遠足委員は引率の教員と共に下見を行うのが仕事です。

4月13日(土)は天候が危ぶまれたものの,無事に下見を行うことができました:


【写真①】古里駅に朝9時に集合した遠足委員たち


【写真②】日の出山山頂にて。標高は900m程度。


【写真③】山頂付近には雪が残っていました。


【写真④】コース上の分岐を確認するのも委員の責務です。

委員長 中学2年濵中君から学年へのメッセージ:

遠足委員長の濵中です。去年に引き続き遠足委員になりました。学年全員が安全に楽しく遠足を行えるようにすることが、今年の僕の役目だと思っています。今年もよろしくお願いします。

 今回も奥多摩に行きます。最初の山までが一番きついと思います。また、分岐が多く、そのため大塚山の山頂に行けなかった人もいました。しおりなどに分岐点について細かく載せます。
 木の根や岩があるので足をくじくなどのけがにきをつけてください。あと、駅には自動券売機がないので最寄駅でチャージするようにしてください。

2月24日(日)、国立市に在住または在学している小学生3年生から小学6年生を対象とした、
「生徒会主催による、小学生によるウィンタースクール」を行いました。ウィンタースクールとは、桐朋中学校高等学校の文化部のセンパイたちから、それぞれの部で取り組んでいることなどを、小学生にも分かりやすく、楽しく、実際に体験しながら学ぶことができるイベントです。
今回は、音楽部、化学部、地学部、将棋部、鉄道研究部、English Speaking Society(英語研究部)の6部活が参加いたしました。初めての開催にもかかわらず、多くの小学生の方にご来場いただきました。各講座の様子をご紹介いたします。

音楽部 「楽器を体験してみよう!」
「楽器を体験してみよう!」では、始めに、部員による合奏を披露しました。その後、それぞれの楽器の紹介をし、
講座名の通り、小学生の希望にそって、体験してみたい楽器を部員の指導のもと体験していただきました。


 

化学部 「ファラデーロウソクの科学」
「ファラデーロウソクの科学」では、1860年にファラデーがロウソクを題材に開いた講演会をアレンジして、小学生でも分かりやすい実験を交えながら、その講演を再現してみました。中には高校生で習うような高度な内容も含まれていましたが、ロウソクや空気が何からできているのだろうかという身近な疑問を切り口に話を進めました。実験をしようとすると自然にみんな集まってきてくれて、真剣に考えながら話を聞いてくれました。


地学部 「天文入門」
「天文入門」では、桐朋の自慢でもあるプラネタリウムを地学部員の解説と共に見ていただいた後、最近話題の、小惑星探査機はやぶさ2の解説を行いました。どちらも小学生にも分かりやすく、また興味をそそるような講座となりました。また、帰りには、はやぶさ2のペーパークラフトも配り、非常に多くの内容を含んだ講座となりました。

 

将棋部 「将棋指導教室」
「将棋指導教室」では、部員が個別で数局対局し、それぞれの局を通して、打ち方や手筋などを指導しました。
それぞれのレベルにあった指導ができ、生徒の皆様からも勉強になったとの声をいただきました。

鉄道研究部 「はじめての鉄道ジオラマ教室」
「はじめての鉄道ジオラマ教室」では、生徒のみなさんに1からジオラマ作りを教えました。
細かい作業が多い中、部員達の指導もあって多くの生徒が本格的な、また、小学生ならではのユーモアを交えたジオラマをそれぞれ作りました。

English Speaking Society(英語研究部) 「ボードゲームを通じて英単語を覚えよう!」
「ボードゲームを通じて英単語を覚えよう!」では、英語の自己紹介やじゃんけんなど、基本的な事を教えたのち、スクラブルというボードゲームや、歌を通じて英語を楽しんでもらいました。部員たちの英語を楽しんでほしいという思いが伝わったことと思います。


読売新聞オンライン(ヨミウリオンライン)/中学受験サポートに、高校2年生対象の在校生卒業生懇談会に関する取材記事が掲載されました。
ぜひご覧になってください。

・中学受験サポート/会員校だより
『自分の将来と出会う「在校生・卒業生懇談会」…桐朋』

読売新聞オンラインのリンクはこちらです。

取材にご協力をいただいた、大学の先生方には、進路企画「大学で研究してみませんか」にもご協力をいただいております。そのときの様子は、学園ブログ「TOHO Today」でご紹介しております。こちらもぜひご覧ください。

・ 千葉大学理学部はこちらです。

横浜国立大学理工学部はこちらです。

東京工業大学リベラルアーツ研究教育院はこちらです。

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