TOHO Today 桐朋トゥデイ

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今回の講演者は、中高生から大人まで幅広く親しまれてきた「ワクワクさん」こと久保田雅人さんです。講演会では、久保田さんが出演されていた番組にまつわるエピソードをうかがったり、久保田さんによる「工作教室」を体験したりすることができます!どうぞお越しください!!

 

プロフィール
1961年8月8日生まれ。1990年から子供たちに向けた工作番組を長年にわたり担当。また、声優としても活躍され、さまざまな作品に出演されている。現在は、工作の楽しさを子供たちに伝える活動や、YouTuberとしての活動もおこなっている。

日時:6月9日(日) 14:00~15:00
場所:高校棟1階 ホール

*当日の写真・ビデオ撮影はご遠慮ください

 第68回  桐朋祭  『 Hi!~届け、桐朋の最高~』

                6月8日(土)   12:00~17:00

                6月9日(日)    9:30~17:00

  ※ご来場の際は、スリッパ等の上履きと下足入れ用のビニール袋を

    ご用意ください。

 

78期学年(中学2年)では数学コンテストを定期的に実施しています。
形式は,「短い制限時間内の試験」ではなく,4/13(土)から4/27(土)までの2週間,自宅や休み時間など自由に時間を使って,与えられた7つの難題に挑戦する形式です。


【写真】数学コンテスト解答状況を廊下に掲示。写真は4/16時点のもの

参加は任意ですが,中学2年生全体で48名の挑戦者からの解答を受け付けました!

柔軟な発想と計算力が要求され,1題解くのも難しい問題ですが,20名の挑戦者が6題以上に正解,全問正解者は14人にのぼりました。

問題に関して,友人との相談は可で,計算を分担し,力技で解くグループもあれば,個人でスマートな解き方をする生徒,また,コンピューターの使用も可(もちろん使わなくて解ける問題を出題していますが)で,プログラミングやエクセルを用いて解答にたどりついた生徒もいました。

実際に出題した7題のうち2題ほどを紹介します:

<問題6>(正解者数26名)
21個の連続した自然数の組で,どの数も13以下の1個以上の素数で割り切れるものは1万以下にたった1組だけ存在する。その連続する21個の自然数の一番初めの(一番小さな)数を答えよ。

<問題7>(正解者数27名)
1からスタートし,以下の2つの規則に従って新しい数字を作り出す:

  (規則1)現在の数字を2倍しても構わない。
  (規則2)現在の数字から1を引いた数が3で割り切れるのならば,そうして構わない。

例えば,1からスタートして6を作り出すには,
1→2→4→8→16→5→10→3→6
 であるため,6を生成することができる。このとき,数字の流れ
「1→2→4→8→16→5→10→3→6」のことを6の生成列と呼ぶ。
6の生成列はただひとつしかなく,6の生成列に現れる最大の数値をF(6)と表現すれば,F(6)=16
である。念のため,他の例も見てみよう。例えば78の生成列は,

「1→2→4→8→16→5→10→20→40→13→26→52→17→34→11→22→44→88→29→58→19→38→76→152→304→101→202→67→134→268→89→178→59→118→39→78」
 
であるので,78の生成列に現れる最大の数値F(78)はF(78)=304である。
さて,31の生成列において現れる最大の数値F(31)の値を求めよ。

学年としては,
 ①新しいアイデアを考えることの楽しさ
 ②数字に遊び感覚で触れ合い,「勉強」と「遊び」の境界をなくすこと
 ③親友と話題になる数学
をねらいとしてコンテストを開催しています。
2,3時間,あるいは数日間,粘り強く考え抜いた末に解答が得られた瞬間に最高の喜びが待っています。
1題正解するごとに,1つのスタンプが押されます。出題者の数学教員としては,スタンプを押した瞬間の挑戦者生徒の嬉しそうな表情を見るのを楽しみにしています。
「解けそうで解けない問題」は「壊れにくい玩具」に似ていると思います。コーヒーや紅茶を片手に,思索にふけるのはとても贅沢な時間です!

なお,「第4回78期数学コンテスト」は2学期はじめを予定しています。

中学行事
4
Apr
27

中学2年生の遠足は,大塚山,日の出山に登山します。
安全の確保とコースマップの分岐の確認のために,遠足委員は引率の教員と共に下見を行うのが仕事です。

4月13日(土)は天候が危ぶまれたものの,無事に下見を行うことができました:


【写真①】古里駅に朝9時に集合した遠足委員たち


【写真②】日の出山山頂にて。標高は900m程度。


【写真③】山頂付近には雪が残っていました。


【写真④】コース上の分岐を確認するのも委員の責務です。

委員長 中学2年濵中君から学年へのメッセージ:

遠足委員長の濵中です。去年に引き続き遠足委員になりました。学年全員が安全に楽しく遠足を行えるようにすることが、今年の僕の役目だと思っています。今年もよろしくお願いします。

 今回も奥多摩に行きます。最初の山までが一番きついと思います。また、分岐が多く、そのため大塚山の山頂に行けなかった人もいました。しおりなどに分岐点について細かく載せます。
 木の根や岩があるので足をくじくなどのけがにきをつけてください。あと、駅には自動券売機がないので最寄駅でチャージするようにしてください。

2月24日(日)、国立市に在住または在学している小学生3年生から小学6年生を対象とした、
「生徒会主催による、小学生によるウィンタースクール」を行いました。ウィンタースクールとは、桐朋中学校高等学校の文化部のセンパイたちから、それぞれの部で取り組んでいることなどを、小学生にも分かりやすく、楽しく、実際に体験しながら学ぶことができるイベントです。
今回は、音楽部、化学部、地学部、将棋部、鉄道研究部、English Speaking Society(英語研究部)の6部活が参加いたしました。初めての開催にもかかわらず、多くの小学生の方にご来場いただきました。各講座の様子をご紹介いたします。

音楽部 「楽器を体験してみよう!」
「楽器を体験してみよう!」では、始めに、部員による合奏を披露しました。その後、それぞれの楽器の紹介をし、
講座名の通り、小学生の希望にそって、体験してみたい楽器を部員の指導のもと体験していただきました。


 

化学部 「ファラデーロウソクの科学」
「ファラデーロウソクの科学」では、1860年にファラデーがロウソクを題材に開いた講演会をアレンジして、小学生でも分かりやすい実験を交えながら、その講演を再現してみました。中には高校生で習うような高度な内容も含まれていましたが、ロウソクや空気が何からできているのだろうかという身近な疑問を切り口に話を進めました。実験をしようとすると自然にみんな集まってきてくれて、真剣に考えながら話を聞いてくれました。


地学部 「天文入門」
「天文入門」では、桐朋の自慢でもあるプラネタリウムを地学部員の解説と共に見ていただいた後、最近話題の、小惑星探査機はやぶさ2の解説を行いました。どちらも小学生にも分かりやすく、また興味をそそるような講座となりました。また、帰りには、はやぶさ2のペーパークラフトも配り、非常に多くの内容を含んだ講座となりました。

 

将棋部 「将棋指導教室」
「将棋指導教室」では、部員が個別で数局対局し、それぞれの局を通して、打ち方や手筋などを指導しました。
それぞれのレベルにあった指導ができ、生徒の皆様からも勉強になったとの声をいただきました。

鉄道研究部 「はじめての鉄道ジオラマ教室」
「はじめての鉄道ジオラマ教室」では、生徒のみなさんに1からジオラマ作りを教えました。
細かい作業が多い中、部員達の指導もあって多くの生徒が本格的な、また、小学生ならではのユーモアを交えたジオラマをそれぞれ作りました。

English Speaking Society(英語研究部) 「ボードゲームを通じて英単語を覚えよう!」
「ボードゲームを通じて英単語を覚えよう!」では、英語の自己紹介やじゃんけんなど、基本的な事を教えたのち、スクラブルというボードゲームや、歌を通じて英語を楽しんでもらいました。部員たちの英語を楽しんでほしいという思いが伝わったことと思います。


読売新聞オンライン(ヨミウリオンライン)/中学受験サポートに、高校2年生対象の在校生卒業生懇談会に関する取材記事が掲載されました。
ぜひご覧になってください。

・中学受験サポート/会員校だより
『自分の将来と出会う「在校生・卒業生懇談会」…桐朋』

読売新聞オンラインのリンクはこちらです。

取材にご協力をいただいた、大学の先生方には、進路企画「大学で研究してみませんか」にもご協力をいただいております。そのときの様子は、学園ブログ「TOHO Today」でご紹介しております。こちらもぜひご覧ください。

・ 千葉大学理学部はこちらです。

横浜国立大学理工学部はこちらです。

東京工業大学リベラルアーツ研究教育院はこちらです。

進路企画として行っている「大学で研究してみませんか」。今回は、2月13日(水)に、東京工業大学工学院経営工学系を訪問しました。ご案内くださったのは、桐朋高等学校卒業で、現在東京工業大学工学院研究科経営工学系教授の井上光太郎先生です。参加したのは、高校2年1名、高校1年7名、中学3年4名の計12名です。

最初に井上先生にご経歴を紹介いただきました。

 

先生は、桐朋38期で、高校では世界史の綿引先生の授業に興味を持ち、東京大学文学部に進学。その後、興味が西洋史から経済史へと移り、金融やファイナンスへの関心が高まり、銀行に就職。銀行在職中にマサチューセッツ工科大学大学院に留学し、ファイナンスを専門的に研究。その後、研究者に転身され、慶應大学などで教鞭を執られ、2012年から東京工業大学でご指導なさっているとのことでした。

続いて、東工大の改革についてご説明いただきました。この春の入学生より、学部と大学院を統合・再編成し、6つの「学院」での入試、学修へと変更したことで、学部や大学院の区別を超えて学べるようになるなど、これまでと比べ、学びの選択肢が広がり、フレキシブルな学修が可能になるそうです。

また、東工大、東京医科歯科大学、一橋大学、東京外語大学の4つの大学は連合協定を結んでいて、井上先生のご専門である経営工学では一橋大学との交流があること、大学院の授業は、基本的に英語で行われ、学んでいる留学生も多く、博士課程では留学生が全体の8割を占めることもあること、それとともに、東工大からの留学も盛んなこと、また、東工大は就職に非常に強いことなどのお話がありました。

続いて、井上先生の研究室に所属している大学4年生から、東工大での学習や生活、受験の際の取り組み、ご自身の研究内容についてお話しいただきました。

 

 

 

経営工学のやりがい、強みについて、生徒が質問すると、就職先の限定がなく、いろんな分野に就職できる点、数学や経済はもちろん、文系の分野も含め、さまざまな学習を活用した研究ができる点などを、挙げてくださいました。

再び、井上先生のご説明となり、人生のキャリアパス、キャリアアップの道筋はさまざまで、若いころの挑戦は得るものが多く、失うものは少ないこと。また、勉強は、受験で終わりなのではなく一生続くし、社会に出ると厳しさが増すということを、ご自身の、マサチューセッツ工科大学での経験を通してご紹介いただきました。世界各国から集まる優秀な人たちに劣ることなく取り組むには、深夜3時、4時まで学習することが多々あり、その疲れから、授業でうたた寝をしたことがあった。その際、周囲に衝撃が走るほど、他の学生達にとって授業でのうたた寝はあり得ないとのことだった。大学が学生にハードワークを課す期間があり、そのときは深夜0時に課題が指示され、グループのメンバーで夜通し討議し続けたなどのエピソードを紹介してくださり、人間はこんなにも勉強できるのだと実感したとのお話でした。また、座学で学ぶのは大学受験までで、考えを構築する力は、高い知識レベルの者同士での討論で養われるとして、グループワーク、協働学習の重要性について語っていただきました。

続いて、ご専門の経営工学についてご紹介いただきました。

経営工学とは、生産現場の作業を科学的に分析する生産活動、企業の経営、経済システムについて、数理、経済、管理技術、経営管理の4分野に基づく幅広いアプローチによって問題解決を図るもので、数学を用いた統計分析から、文章・テキストのAIによる個人の趣味趣向の調査まで、多岐にわたる内容に取り組むため、理系だけでなく文系的発想も重要である。そのため、いろいろなことに興味を持ち学ぶ姿勢が大切になるとのお話でした。

さらに、具体的な内容として、ご専門のファイナンスについて教えていただきました。

 

 

 

 

ファイナンスとは、金銭の、現在の価値と将来の価値を繋ぐものであり、そこではリスクをどう評価するかがポイントとなる。リスクを回避したいと思う人は確実な利得を重視するし、リスクをとる人は高いリターンを期待した選択をする。

投資リターンの最大化は、企業にとっての共通した目的と言えるが、実際に企業がどう行動するかは、最終的な意志決定者である経営者が持つ、リスクに対する個人的なスタンスによる。そこで、経営者を対象に、個人の楽観度やリスクに対する意識を大規模調査した。

 

 

 

 

それによると、日本の経営者は楽観度が低く、アメリカは高い。リスクをとるかで言えば、日本は回避、アメリカはとる傾向が強い。中国は、楽観度は低いがリスクをとるという傾向がある。日本企業の経営者の安定志向、慎重な判断が、日本経済の活力にマイナスに働いている可能性があり、リスクをとらないことでイノベーションが起きないとも言える。

開成高校の校長がこんなことを言っている。「日本の高校生は世界一優秀だが、大学に入ると成長の度合いがアメリカの大学生に劣るようになり、40歳頃に逆転される。日本企業が持つ『出る杭を打つ』文化の影響だ。今、必要なのは『目利き』の存在だ。かつての名経営者は若手にチャレンジさせ、うまくいっていないと止めるという勇気を持っていた」この話は、『タフなKYになろう』という若者へのメッセージなのだと思う。

生徒が「日本の経営者の姿勢は、現在の経済状況によるのではないか。バブル期はどうだったのか」と質問すると、井上先生のお答えは「バブルの頃も変化はなく、本業でリスクをとってでも利潤を追求する姿勢は弱く、それが逆に、自分の専門外でリスク認識の薄い多角化や財テクと呼ばれる安易な投資に向かわせた」でした。さらに、「国によって、どうしてこうした違いが生じるのか」と質問すると、「中国系アメリカ人の対応は、中国よりアメリカに近い。アメリカでの教育がタフを求め、リーダーシップを育てることに関係している。会議でも、アメリカ人は自分の意見を曲げないのに対して、日本人は落とし所を常に考えている。教育の影響が強いのでは」とご説明いただきました。

その後、井上先生のご案内で、キャンパス内を巡りました。話し合いができるようにテーブルの形が工夫されている図書館に入れていただき、

 

 

 

 

ものつくり教育研究支援センターでは、東工大ものつくりサークル「マイスター」作成の人力飛行機などを見学しました。

 

 

 

 

参加した生徒の感想です。

・将来東工大に進学したいと思っていて、東工大の教授の方のお話を聞ける貴重な機会だと思い、参加しました。先生のお話は大変わかりやすく面白い内容でしたし、大学生の方のお話も聞くことができ、良い体験となりました。(高1)

・私は研究することが好きで、以前から東工大に行きたいと思っていたので、参加しました。東工大のキャンパスがとても広く、研究しやすい環境が整っていることを知ることができ、大学で研究したいという思いがいっそう強くなりました。経営工学についても、これまで何も知らなかったのですが、興味を持ちました。井上先生のMITでのお話や経営工学に関するお話がとてもおもしろくて、勉強へのモチベーションを高めることができました。ありがとうございました。(高1)

・大学の見学をしたいと思っていて、内容も面白そうだと感じ、参加しました。実際に、キャンパスを訪れ、お話も聞くことができ、大学がどういう場所なのかを理解できたように思います。経営工学の考え方が大変興味深く、とても勉強になりました。(中3)

・大学受験を経験した兄から、オープンキャンパスなど大学を訪問できる機会には積極的に参加した方が良いと勧められ、参加しました。東工大は、キャンパスが広く、校舎も思っていたよりもずっときれいで、驚きました。勝手なイメージで、大学は堅苦しいと思い込んでいましたが、全く違いましたし、学食の食事もすごく安くて、とてもおいしかったです。先生のお話で、これからは、理系か文系かなどはあまり関係がないと知り、どの科目もしっかりと取り組まなければと強く思いました。(中3)

学問などに対する興味を引き出し、学ぶ喜び、楽しみを知る機会として、希望者を対象として放課後に開講しているのが特別講座です。2018年度は、昨年度に引き続き、「日米文化交流 Global Classmates」が行われました。この講座は、アメリカのパートナー校の日本語を学ぶ高校生と、インターネット(メールやビデオなど)を介して週1回のペースで交流します。日米の高校生ともに、英語、日本語の両方を使ってコミュニケーションをするので、「生きた英語/日本語」を学び合うことができます。「日米文化交流Global Classmates」は、Kizuna Across Cultures(KAC)が運営するプログラムです。このプログラムに参加している約1、700名の高校生から選抜された日米6名ずつ12名がワシントンDCに集まり、「Global Classmates Summit」を行いますが、昨年度は本校生1名が選抜され、大きな活躍をしています。

グローバル・クラスメート・サミット

 

「Global Classmates」の活動の一つに、参加校が特定のテーマに基づいて数分の動画を作成しできばえを競うビデオコンテスト「Video Koshien」というプログラムがあります。日本の生徒は英語で、アメリカの生徒は日本語で作成します。今年のテーマは「友情(Friendship)」。本校高校1年生5名が参加し、日米の文化や教育に精通したグローバル・リーダーによる審査により、彼らの作品がグランプリを受賞しました。

 

 

 

 

代表の太田慎一郎君のコメントです。

「自由な発想で人とは違うものを作ってみようと思って応募しました。まさかグランプリがもらえるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。一緒に作った仲間とも、楽しい時間を過ごすことができ、良い経験になりました。来年も頑張ります。」

作品をぜひご覧ください。

Video Koshien

なお、高1学年は、学年通信を生徒が作成しています。以下は、今回の快挙を報じた学年通信です。

学年通信はこちらです。
学年通信(続き)はこちらです。

 

進路企画として毎年開催している医学部生との懇談会が、2月23日(土)に行われました。卒業生は、防衛医大・東京医科歯科大・東北大・筑波大・東京慈恵会医科大・杏林大・昭和大・日本大から合計9名が、在校生は、高校3年3名、高校2年4名、高校1年10名、中学3年2名の19名が参加しました。

最初に、医学部生の代表から標準的な医学部のカリキュラムについて説明があり、医学だけでなく一般教養も学ぶこと、基礎医学では人体の構造や機能について学び、自分の身体を使って機能を確認することもあること、臨床医学では病気をいかに治すのかを学ぶこと、これらを学んだ後に臨床実習があり、実際の患者と接し、臨床スキルを学ぶとともに、医師としての姿勢について学ぶこと、大学卒業後は、医師になる、大学で医学教育に携わり、研究をする研究医になる、厚生労働省などに進み、医療に行政の面で関わるなど、さまざまな道があることなどが紹介されました。

さらに、在校生への事前アンケートで寄せられた質問内容を基に、医学部生による「ぶっちゃけ座談会」が行われました。「医学部ってモテるの?」「医師を目指したきっかけは?」「医学部に入って良かった点・大変な点」などのテーマで医学部生が話し合い、「高校の頃、街中で倒れている人を見かけ、心臓マッサージをしたことが医者を目指すきっかけになった」「人体の発生について学んでいると、五体満足で生まれることの幸運を実感し、感謝するようになる」などの話題がありました。

また、 医学部生による模擬授業として、感染症の仕組みや治療に関する講義も行われました。

メインのプログラムとして、各大学についての紹介があり、大学ごとにブースを設け、在校生は複数の大学の話を順に聞きました。和気藹々とした雰囲気の中で、各大学の特徴や魅力、進学を決めた理由、勉強法など多岐にわたる説明がありました。

在学しているからこその打ち明け話も多く、在校生の関心はますます高まり、全体会が終わったあとも、30分以上質問していましたが、医学部生も丁寧に答えてくれました。

また、「医学部受験対策資料」というタイトルの、30ページを超える冊子が配られました。これは、今回参加してくれた医学部生たちが作成した物で、合格体験記・不合格体験記、学習アドバイスが盛り込まれています。

参加した生徒の感想です。
・今日の話を聞いて、先輩たちがどんな勉強をしていたのかがよくわかりましたし、研究内容や臨床実習への関心が高まりました。特に、東北大学は,研究の充実ぶりが他校にないように感じ、興味深かったです。(高2)

・OBの話を聞いて、自分が想像していたよりも何倍も多く勉強していることを知り、すごく刺激になり、勉強へのモチベーションが上がりました。話を聞いた中で、東京慈恵会医科大は、家からも近く、部活もたくさんあって、自由な雰囲気のようで、関心を持ちました。(高1)

・もともと医学部に入りたいと思っていましたが、東京医科歯科大学は留学制度が充実していることを知り、ぜひ留学していろいろな人と一緒に医学を学んでみたいと思いました。(高1)

・医学部に入ってからの学習は、覚えることもたくさんあり、大変だと知りましたが、そうしたことを乗り越えて見えてくる物もあるように感じたし、医学部での学習内容、臨床研修に興味が湧きました。やはり人を助けるという仕事は良いと改めて思いました。話を聞いて、昭和大学一年次の寮生活が楽しそうでしたし、東北大は、設備が充実しているし、薬学部など他の学部との繋がりがあって、魅力的だと感じました。(高1)

・自分はもともと工学部志望だったのですが、医学部の話を聞き、医学への関心が高まりました。特に、東京医科歯科大学の説明は面白かったです。ただ、医学部のカリキュラムの説明で6年間何をするのかを知り、大変そうだなとも思いました。説明に来てくださった先輩方、楽しく、充実した時間をありがとうございました。(高1)

進路企画として行っている「大学で研究してみませんか」。今回は、2月12日(火)に、杏林大学医学部付属病院を訪問しました。ご案内くださったのは、桐朋高等学校卒業で、現在学校法人杏林学園副理事長、杏林大学救急医学教室教授の松田剛明先生、同じく桐朋高等学校卒業で、杏林大学医学部医学教育学准教授の矢島知治先生です。参加したのは、高校2年4名、高校1年4名の計8名です。

最初に松田先生から、杏林大学医学部付属病院のご紹介がありました。

杏林大学医学部付属病院は、大学病院の本院として、また、都内に4つある高度救命センターの中で、多摩地区唯一の病院であり、高度な専門医療と救急の最前線とがともになされるという大きな役割を担っていて、年間の救急患者は3万8千人あまり、手術も1万1千件あまりと、多くの患者を支えていることを知りました。
特に、松田先生のご専門である救急医学では、命の危険に瀕した患者を受け入れる救急医療の最後の砦であり、全身にやけどを負った患者がロシアから運ばれ、献身的な治療によって無事回復したというエピソードもお話しいただきました。実際、病院の屋上にはヘリポートがあるそうです。

その後、病院内を見学しました。まず、16ある手術室の一つに入れていただきました。

麻酔器や生態情報モニタなどの器具の紹介とともに、衛生管理として、感染予防の徹底に加え、手術室の空調は、部屋の上からきれいな空気が下りてくる形で、塵への対策としていると教えていただきました。

さらに、手術の際に用いるロボット「ダヴィンチ」を見学しました。

「ダヴィンチ」は、患者にとって負担の少ない腹腔鏡下手術で使われ、従来の人間の手による手術では難しい動きを可能にし、繊細さも合わせ持つロボットアームによって、手術の可能性を広げるとのことでした。現在は、前立腺癌などの疾患に対して使われているが、今後は、その範囲を広げていくとのことでした。

続いて、集中治療室(ICU)のフロアを見学しました。杏林大学医学部付属病院には、中央病棟に18室、さらに、外科棟にも、手術後すぐに収容可能な28室があるそうです。集中治療室では、患者2人に看護師が1人付き、手厚いケアがなされていることを知りました。

高度救命センターも見学しました。杏林大学医学部付属病院は、緊急度・重症度の高い救急患者にも対応できる設備が整っていて、手術室、血管造影室、全身を約10秒で撮影できるCTもあるそうです。合わせて、手術室で、血管の造影もできるハイブリッド手術室での心臓疾患に対する手術の一端も見学しました。

最新の医療のレベルの高さを実感することができました。

杏林大学医学部付属病院は、施設・設備が充実しているだけでなく、建物内も新しくて実にきれいです。多くの病棟はこの10年ほどの間に建て直したとのことで、その際には、より良い病院とするために、国内はもちろん、アメリカ、ヨーロッパの病院を視察して回ったとのことでした。

その後、矢島先生による講義を受けました。
最初は、「医師としての頭の使い方」というテーマで、診断の進め方のシミュレーションを体験しました。

診断は、一般的に問診→身体診察→検査の順で行い、問診で鑑別診断(症状を引き起こす疾患の絞り込み)を進め、聴診器などを用いての身体診察、最後にCTなどの検査をするという流れだそうです。
シミュレーションでは、腹痛をきたす疾患を調べ、問診でどんな情報が得られると鑑別診断が進むのかを体験しました。例えば、胃潰瘍であれば、胃の粘膜に傷が生じているので、食後に痛みが出やすい、胃腸炎は嘔吐と下痢の症状がともに出るが、下痢だけだと腸炎になるなどのレクチャーを受け、医師が疾患に対する知識、理解を深く持つことで、患者の話を通して診断ができることを実感しました。その上で、医師としての頭の使い方のポイントは、的確な情報収集と論理的な思考にあり、得られた情報から理詰めで思考を展開するという点で、数学の証明を解くのと類似した頭の使い方だと教えていただきました。さらに、単なる丸暗記では知識を活用しにくく、きちんとした理解を持つことの大切さを、高校での学習でも実感してほしいとお話しいただきました。
最後に、協調性を養い、リーダーシップを身につけ、基本の大切さを自覚するという点からも、クラブ活動は引退までやり遂げて欲しい、「やればできる」という自己肯定感が、やる気を支える力になるので、自己肯定感が増すような体験をして欲しい、医師の仕事の本質は、患者さんの幸せをプロデュースすることにあり、自分の家族を大切にできない人が患者さんを大切にできるはずがない、だから、自分のまわりの人を大切にして欲しいとアドバイスをいただきました。

参加した生徒の感想です。
・以前、高2対象の在校生卒業生懇談会でお話をうかがった松田先生に、病院内をご案内いただけると知り、興味を強く抱いたので参加しました。手術室の中に入れたり、「ダヴィンチ」の見学ができたりと、普通であれば絶対に経験することのできないようなことがたくさんでき、想像していた以上で、参加して良かったです。医者を目指す身として、このような貴重な体験をさせていただいたことは、本当に幸せなことだと思います。ありがとうございました。一年後に、お世話になった松田先生、矢島先生に良い報告ができるように頑張ります。(高2)

・医学部に進学したいと思っていて、そのモチベーションになるし、以前松田先生にお目にかかったことがあり、いろいろ教えていただけると思ったので、参加しました。治療や実際の手術の様子の見学など、想定以上の体験ができました。また、問診の心得についても教えていただき、率直に、とても楽しかったです。実際の病院の雰囲気に触れることで、医者になるという将来の展望がいっそうはっきりしたものになって、勉強へのモチベーションが上がりました。このような企画に参加して、これほど良かったと思ったのは初めてです。先生方にいただいたアドバイスを胸に、残り一年しっかり努力したいと思います。お昼のオムライス、ごちそうさまでした。(高2)

・医療関係の仕事に興味があり、桐朋のOBの方が実際の医療の現場をご案内いただくこの企画を知り、参加しました。実際に手術室に入れたり、最新の医療機器を間近で見ることができたり、実際の治療の様子を見学したりと、今までにない刺激を受け、とても良い経験になりました。松田先生のご専門の救急医療についてだけでなく、杏林大学医学部付属病院の特徴などもお聞きできて良かったです。また、矢島先生の、問診や医師の心構えに関するお話にも感銘を受けました。患者のことを考えて、さまざまな視点から治療にあたっていらっしゃることを知り、医療の大切さと大変さを実感しました。改めて医療の奥深さを知り、自分も携わりたいと強く思いました。お忙しい中、とても貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。(高2)

・大学病院の施設がどんな感じか、知りたくて参加しました。オペ室に入ることができたり、矢島の先生の講義を聴けたり、思っていたよりもはるかに充実した内容で、受験に向けたモチベーションが上がりました。ダヴィンチを生で見ることができ、嬉しかったです。松田先生、矢島先生、お忙しい中、貴重な体験の機会を設けていただき、ありがとうございました。これから頑張ります。(高2)

・医療関係に興味があったので、参加しました。実際の手術の様子を見学できたり、手術室の中にも入れていただき、杏林大学医学部付属病院は都内の大学病院でトップクラスの設備があることを実感できました。また、医学部の面接の様子を教えていただき、大変参考になりました。ありがとうございました。(高1)

・医学部付属病院の施設を見学してみたくて参加しました。実際の病棟、手術室だけでなく、少しの間手術の様子も見学でき、ネットや本で知ることのできない現場の雰囲気を感じることができました。現場の先生方の意見をお伺いし、これからの医療現場で何が必要なのかを知り、自分の認識、態度を改めなきゃと思いました。貴重な機会を作っていただき、ありがとうございました。(高1)

・僕は親の影響で医学に興味を持ったので、親が働いていた杏林大学病院を見学したいと思ったので、参加しました。普段は見られない救急医療の現場などを見学でき、大変良かったです。正直、もっと堅苦しい雰囲気なのかと思っていましたが、みなさんソフトな感じで、楽しく見学できました。ありがとうございました。(高1)

 

進路企画として行っている「大学で研究してみませんか」。今回は、スペシャル版として、2月4日(月)に、NHKを訪問しました。案内してくださったのは、桐朋高等学校卒業で、現在、NHK報道局社会部専任部長である堀部敏男さんです。参加したのは、高校3年1名、高校2年3名、高校1年9名、中学3年1名の計14名です。

最初に、国際放送である「NHKワールドJAPAN」のスタジオと、番組の制作をしているフロアを見学しました。

スタジオでは、放送の際、アナウンサーの前にある機材の仕組みやクロマキーを用いての他の映像との合成などについて紹介いただきました。

国際放送で取り上げるニュースを決める際には、日本の視点に偏らないよう、外国人のアドバイザーにも参加してもらっているそうです。生徒が「視聴者は、外国の放送局による番組もある中、NHKの国際放送を見ているわけですが、NHKならではの強みはどんな点にあるのですか」と質問したところ、「アジアを知らせる点で、アジアをよく知っているという強みがあるし、NHKの放送は、公正中立の点で海外からの評価も高い」とお答えいただきました。

その後、堀部さんから、「NHKってどんな組織?」をテーマにしたお話があり、NHKで働いている方々の様子をまとめた映像の紹介もありました。番組制作、取材記者、アナウンサー、技術職など、1万人あまりの方が働いていること、NHKでは同じ職種を続けるのが基本で、堀部さんもずっと取材に関わる部署に属していること、取材では、警察も掴んでいなかった情報を聞き出すこともあることなどをうかがいました。そのうえで、再び公正中立が話題になり、どう報道するかは担当者が集まって、ぎりぎりまで議論し、公正中立な報道になるように取り組んでいる、それとともに、大切にしているのが、これを報道したい、報道すべきだという取材記者の強い思いだとのことでした。突き詰めた取材をし、そこで確認できた事実に忠実に報道する、記者の姿を紹介いただきました。

続いて、「クローズアップ現代」の担当ディレクターやNHKスペシャルの責任者を務められ、現在は理事として活躍されている、桐朋高等学校卒業の中田裕之さんからもお話をうかがいました。

中田さんは、桐朋中1年生の頃の作文で「NHKのディレクターになりたい」と書いたそうで、「ルポルタージュにっぽん」「NHK特集」などのドキュメンタリー番組に憧れて、就職の際もNHKしか受けなかったとのことです。ディレクターとして現場を走り回っている頃は、どういう番組を作るか、どう取材するかなど、一日中番組のことを考えていて、編集の際には徹夜が数日続くなど、大変な苦労を重ねたとのことでしたが、放送後に視聴者から手紙をもらうなど、自分の仕事に反応があることに大きなやりがいを感じ、取材、番組作りを続けてきたと話してくださいました。生徒が「映像や音声も簡単に変えることが出きるし、情報操作もなされているようで、報道を信頼して良いのか、不安になる」と話したところ、「フェイクニュースなどが話題になる中で、まず、NHKだから信頼できるという、納得のいく報道をすることが大事だ。ファクトだけで納得を得られなくても、取材の過程、事実の背景や要因など、すべてを伝えることで信頼を得るようにしている。また、今のことだけを伝えれば、今が理解できるとは限らない。本当のことを知るには、経緯や背景を知り、歴史を掘り下げることが大切だ。クローズアップ現代やNHKスペシャルなどは、こうした思いで制作している」とお話しくださいました。さらに、生徒への期待として、「真偽を見極める力を持つことが大切だ。複数の情報に触れるなど、報道を確かめる努力を心がけて欲しい。そのために、情報に触れる際の、自分なりの軸を作っていけると良い」とのお話もありました。生徒からの「ジャーナリストや報道番組を制作する上でどんな力が必要か」という質問には、「ありとあらゆる力が求められる。取材する力、魅力的に伝える力、さらに、番組は組織で作るので、スタッフをまとめる力、他者の力を引き出す力が必要になる。だからこそ、この仕事は面白い。どんなに続けていても、正解がないので、いつまでも頑張れるのだ。そして、学生時代に目の前のことにしっかりと取り組み、自分の活動を突き詰めていく。その積み重ねで、人としての総合力が高まっていく」と教えていただきました。

続いて、堀部さんに、ニュースを制作しているフロアに案内いただきました。そこでは、SNSで発信されている情報から、事件、事故の情報をチェックし、その情報の信憑性、ニュースとしての価値を判断しているグループ、日本中から寄せられる映像をチェックしているグループなど、さまざまな様子を見学し、24時間体制で動いている報道の現場を実感することができました。さらに、夜7時のニュースで使われているスタジオや情報番組「あさイチ」のスタジオ、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」のセットの様子などを見学しました。

参加した生徒の感想です。

・「報道」に興味があり、NHKの中を覗いてみたくて、参加しました。記者の方の悩みとやりがいについて、生の声を聞くことができ、大変勉強になりました。飾らず正直なお話により、リアルな実像を体験できました。私たちが普段目にしているモノの裏側、制作現場を肌で体験できたことは、とても貴重なことだと思います。今回は、特に報道フロアの雰囲気に浸ることができて、大変良かったです。ありがとうございました。(高3)

・マスコミ関係の仕事に興味があったので、参加しました。報道の現場の緊張感を肌で感じることができ、とても良かったです。現場にいる人全員で、NHKを作り上げているような気がしました。(高2)

・NHKのニュースはわりと保守的だと感じていて、どのようにしてニュースを選んでいるのかを知りたいと思い、参加しました。スタジオや放送センターの中まで見学でき、とても勉強になりました。また、記者をされていた堀部さんに直接質問できたので、NHKのことをより良く知ることができました。見学で特に印象に残ったのは、ニュースキャスターがカメラの方を見ながら原稿が読める仕組みを知ることができたことです。普通なら絶対に入れないようなところに入れたり、普段聞けないような話をしてくださり、本当にありがとうございました。(高1)

・出版や報道に興味があり、スタジオの見学もしてみたかったので、参加しました。現場で働いている人が、事前に思っていたより大人数で、実にスピーディーに仕事をしていたことに驚きました。NHKにいる桐朋の卒業生の方にたくさん会え、話を聞けて、とても良かったです。(高1)

・参加する友人に誘われて、参加することにしました。番組作りの規模が想像していた以上で、スタジオの裏にたくさんのスタッフの方がいて驚きました。普段、一般の人が入れないところに連れて行っていただいたし、OBの方から貴重なお話をうかがえて、参加して良かったです。今回の企画を開催していただき、ありがとうございました。(高1)

・NHKに興味があり、テレビ番組の制作現場に行ってみたいと思っていたので、参加しました。ニュースが放送されるセットやニュースができるまでの過程を知ることができ、参加して良かったと思います。とても内容が濃く、良い体験ができました。ありがとうございました。(高1)

・OBの方が活躍している様子を見学することで、自分の将来を考えるための参考にしたいと思い、参加しました。記者の方が徹底的な裏付けと議論を重ね、その上で報道することにより、公平性、中立性を保っていると聞き、報道に関わる方の情熱が直に感じられ、大変良かったです。政治・経済・犯罪・災害など、あらゆる場面での報道の重要性を知り、ますます記者という職業に興味が湧きました。高校生になる直前のこの時期に、OBの方の活躍の様子を知り、高校3年間の過ごし方について改めて考えることができました。このような機会を設けていただき、ありがとうございました。(中3)

*今回は、NHK内の見学でしたので、写真撮影を許可いただいた場所が限られ、掲載も少数に止めました。

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