TOHO Today 桐朋トゥデイ

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団体戦で全国優勝
2021年3月20日,21日に大阪で行われた第15回全国高等学校囲碁選抜大会において,団体戦で全国優勝しました。
 主将は,西鶴陸希君(高2),
 副将は四方創一郎君(高1),
 三将は安田百福君(高1)
のチームです。また,個人戦では,9路盤戦で西鶴陸希君が準優勝(全国2位),19路盤線では四方創一郎君が全国7位の好成績をおさめました。

全国大会までの道のり

2020年11月に行われた東京大会(過去記事)では,団体戦で東京都2位,個人戦では優勝(四方創一郎君)と準優勝(西鶴陸希君)の両方を桐朋が占める快挙でした。この大会の結果関東大会への出場権を獲得しました。

 ところが、2021年1月19日に千葉県で実施予定だった関東大会はコロナウィルス感染拡大防止から中止になってしまいます。
 関東大会が中止になってしまいましたが,他地区では通常通り地区予選が行われたため,関東からも何らかの方法で全国大会への出場校を決めることになりました。緊急事態宣言下において,運営の方々にとっては難しい判断であったと思います。結論としましては,前回の関東大会の実績に基づき,関東代表を東京の2校と埼玉の1校にすることに決まり,桐朋が団体戦と個人戦の両枠で全国大会に出場できることになりました。

 全国大会も開催が危ぶまれましたが,囲碁盤の上に仕切りが設置されたり,選手の検温・消毒を徹底し,大阪商業大学にて3月20日に団体戦が行われました。

ネット中継された最終戦


【写真】団体戦第1試合目の様子。左手前が主将の西鶴君。

 トーナメント戦ではなく,スイス方式(負かした相手の勝ち数も影響)での順位計算のため,最後まで気が抜けません。団体戦では勝ち続け,最終戦での主将戦のみインターネット中継され,東京で応援してくださった部員・OBの方々からリアルタイムで応援のメッセージをいただきました。ありがとうございました。

【結果詳細】
 第1試合 桐朋 対 洛南高校 (京都)3-0
 第2試合 桐朋 対 浜松北高校(静岡)3-0
 第3試合 桐朋 対 富山中部 (富山)2-1
 第4試合 桐朋 対 駒場東邦 (東京)2-1

 特に,第4試合の相手校は東京都大会で対決し,桐朋が負けた相手だけに,盤上では手に汗を握る接戦が繰り広げられました。ネット中継でご覧になっていた方も高校生の頂上決戦の気迫と美しさを大阪会場にいるかのように感じられたのではないかと思います。

【上写真】団体戦第4試合目の様子。左手前から3将の安田君,副将の四方君,主将の西鶴君。

【上写真】団体戦の表彰を受ける3人。会場の大阪商業大学カフェテラスにて。

2敗から始まった2日目個人戦

大会2日目は個人戦です。19路盤戦では四方君が,9路盤戦では西鶴君が出場しました。
ところが,9路盤戦は第1試合,第2試合ともに負けてしまいます。やはり,昨日の疲れがあるようです。また,19路盤とは異なる戦法が要求される9路盤戦への慣れの問題かもしれません。
しかし,西鶴君はその後5試合を連続で勝ち続け,Bリーグ抜けを果たし,さらに2試合連勝し,最終試合では敗れたものの準優勝(9路盤)を果たしました。実に7戦連勝したことになります。また,四方君は19路盤戦で2勝2敗の成績を挙げ,個人戦(19路盤)で全国7位を勝ち取りました。

桐朋囲碁部の歴史の中でもいまだかつてない好成績が打ち立てられた全国大会となりました。

囲碁部の過去の活躍の記事は以下のリンクからご覧いただけます。
囲碁班が全国5位を勝ち取りました(2018年)
東京都中学校秋季囲碁大会で都8位(2017年)
囲碁班 全国大会団体戦で4位に(2017年)
囲碁班 西鶴君が秋季囲碁大会Aクラスで優勝(2016年)
囲碁部が関東大会に出場します。(2014年)
囲碁部:全国大会4位!(2014年)
囲碁部が関東大会に出場します。(2014年)
囲碁部が関東大会に出場します。(2013年)

先輩が後輩に全国大会出場者・関東大会出場者のレベルを示すことで,後輩がそれを目指し手筋が受け継がれていく伝統が桐朋囲碁部にはある,とあらためて感じる2日間でした。

西鶴君,四方君,安田君の今後のさらなる活躍に期待したいと思います。

2月22日(月)に、中3学年でスピーチコンテストを開催しました。英語の授業で作成したエッセイ”The Picture that Moves My Heart(心を動かす1枚の写真)”をミニスピーチに仕立てた活動で、各クラスでの予選を経て総勢13名のスピーカーがホールに集結しました。

ALTのMax先生と高3学年の岡田先生による審査の結果、なんと3位が同率で3名に。その他の順位も本当に僅差で、レベルの高いコンテストとなりました。

 

スピーカーとして参加した生徒の感想をいくつか紹介します。


今回のコンテストでまず感じたのは緊張感でした。みんなの前で英語を読もうとすると、どうしても発音やスピードに気を使ってしまい、スピーチの中身を忘れてしまうのです。あとは他の発表者のすごさが改めてわかりました。みな堂々としていて、ジェスチャーもできていて驚きました。
対して自分はあまりうまく発音できず、途中セリフを忘れる所もありましたが、大きな声ではっきりと話せたと思っています。それが自分にできるベストなのかなと思いました。
(S君)

 

とにかく緊張してしまって本調子を出せず、賞が取れなかったのはとてもくやしかったですが、学年の皆の前で話せたというのは良い経験になりました。
(H君)

 

まず、優勝を出来たことを心から嬉しく思います。壇上でスピーチをしたというよりかは、自らが選んだ写真とそこに写っている鳥の魅力を、ホールの聴衆の同級生に伝えたい思い一心だったため、純粋にあの場の雰囲気に丸ごと興じていました。ある意味スピーチをしていた感覚がなかったために、話す際のトーンや間を気に留めていなかった事は反省点です。これらのスキルをしっかりと習得した上での「余裕あるスピーチ」を今後は出来るよう、精進します。最後に、このような場を与えて下さった先生方に、コンテストの前日にリハーサルの相手をしてくれた家族に、そして温かい雰囲気でスピーチを聴いてくれた同級生の皆に、心より感謝申し上げます。
(N君)

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2月20日(土)の日本時間午後6時(オランダ時間午前10時)から、オランダ・ライデン大学の日本語学科と桐朋生のオンライン交流会が行われました。

これは、ライデン大学に進学した本校卒業生が企画してくれた会で、桐朋からは14名の中高生、ライデン大からは11名の学生が参加しました。

会は大きく2部構成で、桐朋生は英語、ライデン生は日本語を主な使用言語にして進みました。

1. 各参加者が「私の紹介したい日本/オランダ」というテーマで写真をカメラ越しに見せながらの自己紹介

2. 各校代表から、桐朋中高/ライデン大学の学校紹介

 

企画してくれた卒業生の齋藤大さんの進行のおかげで、質問や補足が活発に飛び交う会になりました。

参加した桐朋生の感想をいくつか紹介します。

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当初、ZOOMでのオンライン開催ということで、ここまで活発で有機的な国際交流ができるとは思っていませんでした。ライデン大学生の中には、蘭英日にとどまらず、計5ヶ国語までもを扱う方もいて、オランダという国の国際性の豊かさを身をもって感じることができました。また、このような貴重な機会を設けていただいた齋藤大さんには感謝しかありません。本当にありがとうございました。
(高2 S君)

ライデン生の日本語は本当に完璧で、こちらも英語をもっと頑張らないと、というような刺激をたくさん受けました。それだけでなく、5ヶ国語もの言語を習得しようとしている方もおり、その方に言語を早く習得できる(らしい?)秘訣も教えていただきました。
英語で会話をしようという挑戦をして、様々失敗をしてしまったけれど、先生や先輩の「計画的な失敗」という言葉で、また挑戦しようという意欲を保てました。
これからも、英語だけでなく、様々なことに挑戦していきます。
(高2 K君)

実際に海外の大学に通う方と交流することは、今の世の中でなければ訪れない機会であり、様々な発見を今回の交流会ですることができました。驚いたこととして、大学生のみなさんは各々「日本」の好きなところを持ち、真摯に我々中高生と話してくれることがありました。「日本」に対するリスペクトをすごく感じたのも事実です。逆に、僕はさらにオランダの知識を増やし、将来的にアムステルダムやライデンを訪れたいと思いました。最後に、このような機会を設けていただいた、齋藤大さん、先生方に感謝致します。
(中3 Y君)

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 78期が中学1年生から1学期に1回のペースで行ってきた数学コンテストが,中学3年生の3学期で,ついに9回目の実施を迎えました。

 実施期間は2021年1月26日~2月16日の約3週間弱で,全問正解者は21名でした。このうち5名は特別参加の下級生(中学2年生)です。「思考を楽しむこと」「学びと遊びの境界をなくすこと」「友人と話題になる問題」を目標に出題しています。提出は任意,期間中であれば何度でも提出可能,電卓やPCの使用も可(PCは使わなくて解ける問題を出題していますが),友人・家族との相談も可です。

 問題の全文はこちらのダウンロードリンクから閲覧することができます。今回はその中から2つの問題を紹介します。


問題6 ピタゴラス
辺の長さが互いに異なる11個の直角三角形がある。
これらの直角三角形の辺の長さ(33個)をすべて書き並べ,さらに無関係な1つの数字を書き添え,34個の数字を小さい順に書き並べたところ,以下のようになった:

3, 4, 5, 6, 7, 8, 9,10,11,12,
13,14,15,16,20,21,24,25,29,30,
34,35,36,37,38,39,40,41,48,50,
60,61,84,85

書き添えられた無関係な数字1つはどれか。

【コメント】
これは7題の中で唯一パズル要素の強い問題です。ピタゴラス数の組み合わせを見つけていきます。比較的大きな数から切り崩していくと良いでしょう。


問題7 4つの素数
互いに異なる4個の数p,q,r,sはすべて3以上の素数であり,以下の等式を満たしている:

 pqr+pq+qr+rp+p+q+r-16s-7=0

 このとき,sの値として考えられる最も小さな数は何か。
必要に応じて,以下の素数表を利用しても構わない。

▶2桁以下の素数
2 3 5 7 11 13 17 19 23 29 31 37 41 43 47 53 59 61 67 71 73 79 83 89 97

▶3桁の素数
101 103 107 109 113 127 131 137 139 149 151 157 163 167 173 179 181 191 193 197 199 211 223 227 229 233 239 241 251 257 263 269 271 277 281 283 293 307 311 313 317 331 337 347 349 353 359 367 373 379 383 389 397 401 409 419 421 431 433 439 443 449 457 461 463 467 479 487 491 499 503 509 521 523 541 547 557 563 569 571 577 587 593 599 601 607 613 617 619 631 641 643 647 653 659 661 673 677 683 691 701 709 719 727 733 739 743 751 757 761 769 773 787 797 809 811 821 823 827 829 839 853 857 859 863 877 881 883 887 907 911 919 929 937 941 947 953 967 971 977 983 991 997

【コメント】
一部分を因数分解することで,解くことができます。2種類の素数(4n+1型の素数と4n+3型の素数)に注目すると良いでしょう。当てはまるのがすべて素数ということで,当てはめでいくしかなさそうに見えますが,論理立てて解くことができる問題です。半日で最初の正解者が出ました。

なるべく解答を見ないことをお勧めしますが,
第9回78期数学コンテストの略解はこちらのリンクに掲載致します。

<過去関連記事>過去の記事はこちらです
第8回 78期数学コンテスト解答
第8回 78期数学コンテスト
第7回 78期数学コンテスト
第5回 78期数学コンテスト解答
第5回 78期数学コンテスト
第3回 78期数学コンテスト

オランダ・ライデン大学に進学した本校の卒業生が、オランダで日本語と日本文化について学んでいる学生と桐朋生とのオンライン交流会を企画してくれました。

受付期間を終え、14名が参加予定です。当初の予想よりも多くの桐朋生が申し込んでくれ、文化交流・言語交流への関心が高いことがうかがえます。

交流会当日(2月20日)の模様は、改めてレポートいたします。

先日の記事(78期 第8回数学コンテスト)で紹介した問題の解答を掲載します。

問題の概要は,以下の通りでした。
・数字のタイルを踏んで,下の入口(A~G)から上の出口(H~N)に抜ける。
・踏んだタイルの数値の合計が78の倍数になるようにしなければならない。
・上下左右には進めるが,1回の移動で斜めには進めない。
・遠回りしても大丈夫。

タイルの数字は一見ばらばらですが,数字の足し算を行っていると,ある規則性に気づきます。
なんと,迷宮の広間の大半の部分は,「(78の倍数)+12」または「(78の倍数)+66」と書けるのです。
“78で割った余り”に注目し,迷宮の数字を書き換えると,下の図のようになります。
12+66=78より,「(78の倍数)+12」+「(78の倍数)+66」=(78の倍数)です。
したがって,基本的にピンクの部分は「2マス進む」と78の倍数が足されることになります。
つまり,ピンクの部分はいくら移動しても主人公の運命に影響を与えることはないのです!

そこで,基本的に入口と出口の数字(青色部分)の組み合わせによって78の倍数を作るのですが,これは不可能になっています。そこで,広間に1枚だけあるイレギュラーなタイル(黄色)に注目し,このタイルを利用すれば,入口Eから入って出口Mから抜けられます。言い換えれば,この黄色のタイルを踏まなければ条件を満たすように抜けられません。


【条件を満たすような移動の仕方の一例】

Eから入り,元々「-182」と書かれていたタイルを踏み,Mから抜ければ,必ず78の倍数になりますが,それ以外の方法では必ず失敗するという不思議なパズルでした。

なお,この問題は,コンテスト開始2日目に初の正解者が出たのち,コンテスト終了まで累計で11名の正解者が出ました(うち,1名は中学2年生)。

コンテストは中3生対象ですが,中学2年生の希望者も参加していますので,学内で参加ご希望の方は78期数学担当者までお声がけください。解いた感想を聞くのが作題者の楽しみになっています。なお,現在第9回目の数学コンテストを実施中です。問題全文は下記からダウンロード可能です。

第9回 78期数学コンテスト

78期(中学3年生)では学期に1回、定期的に数学コンテストを実施しています。
第8回目となる今回のコンテストは11月2日から11月21日の期間で行われました。

これまでと同様に,期間中に7題の難題にチャレンジします。
期間内なら制限時間は無制限。友人と相談可,PCや電卓も使用可です。
答え合わせのために何回提出しても構いません。
およそ3週間弱の間,考えることの楽しさを味わってもらう企画です。

既習内容で解ける問題だけ出題しています。中学3年になって,数学の道具が増えてきたため,難易度も上がってきましたが,今回は10名の全問正解者が出ました。

中でも挑戦者にとって,一番難しかったのは,第7問目の問題です:


<問題7>『死の迷宮』

【問題本文】
探検家のキリノトモロウ氏は,伝説の迷宮にたどり着いた。迷宮の床のタイルには魔法のかかった数字が書いてあり,危険な感じがする。入口には次のような注意書きがあった。

 『7つの入口(A~G)のいずれかから入り,7つの出口(H~N)のいずれかから出よ。出られたものには永遠の命が与えられる。ただし,出口から出るときに,踏んだ魔法のタイルの合計値がちょうど78の倍数になっていなければ,その者は灰と化すであろう。迷宮内は前後左右に進めるが,斜めに進むことはできない。遠回りをしても構わぬが,同じタイルを2度踏むと呪いで死ぬ。注意せよ。』

永遠の命を手に入れることのできる道筋が存在する入口と出口の組み合わせがたった1つだけある。その組み合わせを答えよ。なお,キリノ氏のリュックには電卓が入っているが,使っても使わなくても構わない。


タイルに仕掛けられた数学の魔法は非常に強力でしたが,この問題はコンテスト開始2日目に初の正解者が出ました。

・問題に威圧されずに取り組もうとする姿勢
・タイルの仕掛けに気づく洞察力
・さらにもう一段解上の洞察力で特別なタイルを見つける粘り強さ

がそろうと解くことができます。

毎回,何日で全問突破者が出るかを楽しみにして作題しています。
第8回目の数学コンテスト全問(第1問から第7問)は下記リンクよりダウンロードできます
第8回78期数学コンテスト

3学期には中学最後となる第9回目の数学コンテストを予定しています。


<過去関連記事>過去の記事はこちらです

第7回 78期数学コンテスト
第5回 78期数学コンテスト解答
第5回 78期数学コンテスト
第3回 78期数学コンテスト

11月30日(月)、80期中1学年では、スマホ安全教室を実施しました。講師の方をホールにお招きして、3種類の動画を見ながら、スマートフォンやSNSの使用におけるマナーや危険について学びました。

生徒たちの感想を紹介します。

①僕はこの話をきいて、よりスマホの危険性を理解しました。ちょっとした文の読み方の違いでいじめなどが起きると思うと、軽い気持ちで文を書かないようにと思いました。僕は文に主語をつければいいと思います。主語をつければ少しは誤解を招く事はなくなると思います。また、今はツイッターとかやっていないから、もう数年は使うのをやめようとも思いました。

②今回のスマホ安全教室で分かったことは、「むやみやたら、考えなしにSNSやネットを使って情報をやりとりするのは危険だ」ということだ。1つ目のビデオで、文字だけのやりとりであるSNSにて起きた勘違いがいじめにつながった。送る側が表現をもっと詳しくすればこんなことは起こらなかっただろう。2、3つ目のビデオでは犯罪にも問われている。自分の安易な行動で人生を失ったのだ。やはり大事なのは、スマホを使うときでもなんでも冷静になることではないだろうか。

高校1年生 細野光くんが「第41回全日本ジュニア総合馬術大会2020 チルドレンライダー選手権」において、優勝いたしました。この大会は、16歳までの総合馬術日本一を決める大会です。

本校には馬術部はありませんが、細野くんは個人でこの大会に出場し、優秀な成績を収めました。おめでとうございます!

細野くんの感想を掲載します。

「僕は2頭の馬で全日本の出場条件をクリアしていたので、2頭で参加しました。1頭目の馬でしてしまったミスを、2頭目の馬でカバーしていけたことが勝因だと思います。総合馬術では、1頭の馬で3種目をやらなければいけない、いわゆるトライアスロンのようなもので、2頭ともよくがんばってくれました。来年はクラスを上げて戦うことになりますが、チャンスは大いにあるので、また良い報告ができるように日々努力したいと思います。」

 

 本校英語科では今年の7月下旬から8月上旬にかけ、高校1年生と高校2年生より希望者を募り、英国ケンブリッジ大学にて海外語学研修を実施する予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の日本国内および英国における拡大の状況に鑑み、残念ながら中止といたしました。その後、現地とのやり取りを通じ、何らかの形で研修を行えないか検討を重ね、オンラインにて語学研修を実施することになりました。
本校の英語教育では、中学3年間の基礎的な学習を踏まえ、更に幅広いコミュニケーション能力をつけることを大きな目標としています。このプログラムはその目標達成の一助となるよう、桐朋と現地コーディネーターで共同開発したものです。本研修は、生きた英語を学ぶために、ケンブリッジ大学の学生をファシリテイタ―としたディスカッションレッスン(1クラス5名までの少人数授業)や、ケンブリッジ大学の授業担当者による講義を柱として企画いたしました。
 参加した生徒は、ZOOMを通してではありますが、ディスカッションレッスンでは活発に議論を交わしていました。最初はなかなか意見を言えなかった・英語が出てこなかった生徒も、ケンブリッジ大学生や仲間の励ましもあり、次第に慣れてきて発言ができるようになってきたように思います。特に、4日目のWhat Makes A Great Leader?のトピックでは、日英米の首脳を比較しつつ、このコロナ禍をどう生きていけばよいのか、様々な意見が熱く語られていました。そこの意見や5日目に学んだBritish Lawの議論をもとに、参加者が一人一人「私がもし首相だったら」というお題でスピーチを行いました。話題がとてもタイムリーなこともあり、それぞれがやりがいを感じながら独自の視点より発表を行っていました。
 ケンブリッジ大学の授業担当者による講義は、それぞれの分野の専門家よりみっちり英語を通じて90分間行われました。90分英語を聞き続けることは大変だったとは思いますが、担当者の皆さんは丁寧なスライドや分かりやすい英語を使って生徒とやり取りをして、そして何よりも専門分野にかける強い想いがにじみ出ており、生徒にとっては大きな刺激となる時間となりました。特に、4日目のBiology & Medicineは、私(英語科教員)には内容が高度で難しかったのですが、参加者にとっては新型コロナウィルスのことと生物で学んだことがリンクして、満足度が高かったようです。
 研修後は、それぞれの生徒に修了証とレポートが送られました。本研修は、オンラインという形ではありましたが、今できる語学研修ということで、参加者にとっては有意義な時間となりました。今後も、このコロナ禍で何ができるのかを考え、生徒諸君に提案していきたいと思います。

【プログラムの概要】
・実施時期:日本時間2020年8月3日(月) ~ 8月7日(金) (5日間)
・時間:日本時間17:00~21:00の4時間
・実施形態:Zoomミーティングによるオンライン研修
・対象生徒:2020年度の高1および高2の希望者

【プログラムの内容】
Day 1 Discussion Class: British Manners
Lecture: What Makes A Successful Cambridge Student & Cambridge Admissions
Day 2 Discussion Class: British Sports
Lecture: Physics
Day 3 Discussion Class: British Education
Lecture: Business & Entrepreneurship
Day 4 Discussion Class: What Makes A Great Leader?
Lecture: Biology & Medicine
Day 5 Discussion Class: British Law
Final Speech: If I were Prime Minister, I would …

【参加者の感想】

・毎日2時間、英語のみで様々なテーマについて議論したので非常に充実した時間でした。ケンブリッジ大学の現役の学生をファシリテーターとした授業で、Why?(なぜ?)やHow?(どのようにして?)といった質問を繰り返し受けたので、物事を深く考える姿勢を養うことができ、徹底的に英語力を鍛えることができました。テーマや教材も非常に洗練されており、特に4日目に行ったリーダーシップについての議論がとてもよかったです。そこでは「Great Leaderはどうあるべきか」についての考えが人それぞれ違っていて興味深かったです。
 どれも大学レベルではないかと感じられるくらいレベルの高い講義で、とても良かったです。このプログラムに参加する前、私は「大学の講義とは学生が教授の話を聞くだけである」と思っていたのですが、今回の講義を受けて、生徒が質問に答える機会が非常に多いと感じました。そして、生徒は講義のテーマについて主体的かつ積極的に考えることができたと思います。2日目に行ったPhysics(物理学)の講義では、実際に音速に関する実験をしました。Zoomによる画面越しでの説明だったのでなかなか難しかったですが、何とか実験がうまくいったので、その時はとても喜びを感じました。講義のテーマも文理のバランスが良く選ばれていて良いと思いました。
 今回のプログラムを総括して、率直にとてもきつくハードな5日間でした。特に、ケンブリッジ大学の現役の学生を交えた2時間のディスカッションレッスンで、自分の思ったことや考えたことを思うように表現できない歯がゆさを感じたからです。そのグループの中で、他の生徒は発音良く流ちょうに話していて、私は自信をなくして劣等感を感じました。毎回授業が終わった時には、なぜこんなきついプログラムに参加したのかと思い諦めかけました。しかし、準備を何もせずに授業に臨み、何もできないのはもったいないし悔しい結果になるだろうと思ったので、いま自分が持っている力を最大限に尽くすことにしました。そしてこの5日間、努力しました。
 このオンライン語学研修を通して発見した自分の課題は、議論の中で自分の意見を反射神経レベルの速さで表現することです。スピーチでは原稿準備の段階で自分の頭の中でじっくり考え、適当な表現を選び出すことができるのですが、議論ではその時に聞かれたことや考えたことを瞬間的に表現する力(スピーキングの技能)が求められると思います。今の私は外国人に意味が通じる程度しか話せませんが、目標として今回のスピーチで話したレベルまで達したいです。
 実際、計20時間では私の英語力は十分に伸びていないと思います。しかしながら、この5日間を乗り越えたことは自信になりました。今回の貴重な機会や発見を無駄にしないように、これからも継続して英語に触れていって力を伸ばしていきたいと思います。このような機会をくださり、本当にありがとうございました。

 

・Prime Minister’s Speechは、皆で今の日本について考えるいい機会になりました。What Makes A Great Leader?も同様です。次このような機会があったら、もう少しイギリス政治についても話してみたいです。

 

・初日のLectureは知らなかったことが多かった。実際にケンブリッジへ行きたかったな~と思うはなしだった。特にLibraries(複数形)へ行きたい!! 大学を少し身近に感じられた。
 2日目のPhysicsは、実験で聞きそびれたところがあったが、後で聞けて実験がうまく行き良かった。Longitudinalは、最初何だろうと思ったが、空気などに伝わるときの空気の粗密みたいなものなのだろう。使うものを準備しているときは、音の速さをこんなところで実感できると思いもしなかった。
 3日目は、僕の持っているRaspberry Pi(ラズパイ)が話題に出て、ラズパイはイギリスでどれくらい有名なのか聞きたかったが、聞けなかった。また、このLectureは桐朋の授業でも、また本などでも読んだことがない未知の分野だった。そのため、この分野に興味を持った。また、ブランド名は、テーマを決めれば簡単に作ることが出来るのだと分かった。
 4日目は、中学の生物で学ばなかったことも多く、楽しめた。また、今回のコロナウイルスは、メディアではCOVID19や新型コロナウイルスなどと表されていて、Ronaと呼ばれているとは知らなかった。細胞は、小さいがDNAの情報を守るためにバックアップもとっていると知り、スゲーと思った。
2日目と4日目は、特にアッという間に時間が過ぎてしまった。Lectureは、今回の研修で特に面白かった。Physicsが最も面白かった。

 

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