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全日本高校生模擬国連大会にて最優秀大使賞を受賞しました!

12
Dec
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1年C組小池翔太、1年E組稲田孟

僕たちは、11月13,14日に淡路島で開催された「全日本高校生模擬国連大会」(以下、全日)に参加してきました。模擬国連とは、参加者が各国の大使になりきり、実際の国際会議のように国益のために国際協調を目指すというものです。
一般的には会議にて議論を行い、条文案を採択することが最終目標です。
全日は日本で行われる高校生の模擬国連では最大規模のもので今回は全国各地から一次(書類)選考を勝ち抜いた60組120名が参加しました。

一次選考は国際社会に関する記述形式の問題で、具体的にはBrexit(イギリスのEU離脱)の経緯を問う問題やNGO(非政府組織)についての英文記述問題などでした。どの問題も論文のような情報量の多い資料が与えられ、情報を適切に処理し、まとめる力が求められました。
一次選考の例年の倍率は3~4倍ほどで、初だったこともあり、通過は厳しいことを承知で挑んでいたので、通った時はとても嬉しかったです。

模擬国連のための部活がある高校も出場している中、僕たちの周りには模擬国連経験者はおらず、関連書籍を読み漁り、校内の生徒に協力してもらい学校内で模擬国連を開催するなどして、独自の対策を立てて全日に臨みました。

今回のテーマは第10回核拡散防止条約運用検討会議で、僕たちはフランス大使として参加しました。

全日は、淡路夢舞台国際会議場という本格的な会議場で行われました。
模擬国連に慣れている他校の生徒や会場の雰囲気に最初は緊張しましたが、積極的に議論に参加するよう努力し、会議に参加しました。

会議ではフランス大使として国益第一で行動するよう心掛け、具体的には、フランスは核保有国なので積極的な核軍縮を防ぐために似たような考え方をもつ米露中英などと足並みをそろえ、他国と交渉をして行きました。
最終的に条文のコンセンサス(全会一致)での採択には失敗したものの、会議を通して各国の考え方や国際協調の難しさを多く学ぶことができました。

さらに、圧倒的なリーダーシップ力や英語力を持つ他校の優秀な生徒と時間をともにすることができ、貴重な体験をすることができて本当に楽しかったです。全員で協力して一つのものを作り上げることや、本気で議論をすることの面白さなどを学ぶことができました。

今回僕たちはこの大会にて、最優秀大使賞を受賞しました。
僕たちを含め、全日で受賞した7組14人は日本代表団として、来年4月にニューヨークで行われる高校模擬国連国際大会に出場し、帰国後に渡米報告会を行う予定です。
準備してきたものが評価される形となり、また、このような名誉ある結果を頂けて、とても光栄に思っています。準備の時から一つ目標として頑張ってきましたが、受賞した時は嬉しさと同時にそれよりも驚きの方が勝りました。賞を頂くことができたのは、僕たちだけではなく協力してくださった教員の方々や桐朋生、そして大会に関わっている皆さんのおかげです。この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

【大会を経て・桐朋生へ】
模擬国連を通じて僕たちは本当に多くのことを学びました。最高の経験であったと思っています。それは賞を受賞できたからだけではないと思います。大会が終わって思えば、賞を受賞したことよりも、多くの人と出会い、議論を行えたことが本当に嬉しかったし、楽しかったです。同時に国際問題に関心を持てたことや、それについて真剣に学ぶことができたことは、大きな学びになりました。桐朋では会えないような人と交流でき、学校ではできない経験をできたことに深い意義を感じています。

桐朋生の皆さん、学生生活は学校だけでは閉じません。模擬国連を含め様々な課外活動は、学校で学べないことを学べたり、たくさんの意欲のある人と出会うことができます。これだけでも意義深いことですが、きっと自分の意識や考え方がよりグローバルで豊かなものになり、それらは間違えなくいい経験になり、自分を成長させてくれます。
課外活動だけでなく、楽しいかどうか、自分に合うかどうかは別として、チャンスがあるのに一度もやらないで放っておくことは正直もったいないです。
食わず嫌いほどもったいないことはありません。
やるかやらないか迷ったときには是非、勇気をもって一歩踏み出してみて下さい。確かに大変な時はありますが、間違えなく何かしら自分に成長を与えてくれます。

以上になります。掲載の場を下さりありがとうございました。

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