ペルチェ素子 自由研究優秀作品
『自作の「ペルチェモジュール冷温風装置」による測定実験と考察』
今年度は「ペルチェ素子」の性質を調べるために、ペルチェ素子と気化熱を掛け合わせた冷温風装置を自作しました。実は、昨年見たNHKの番組で、空調大手のD社と、ペルチェ素子を強みとするO社が「冷凍対決」をするというものがあり、自分はそこで初めてペルチェ素子に出会いました。
今回、装置を作るにあたり、難点の一つであったのは「発熱」です。ペルチェ素子は多くの電気を消費します。その分、回路全体に流れる電流も多く、多数の電装部品からの発熱が見受けられました。自宅で動作実験をした際にはコンバータから発煙したこともあり、電装品には細心の注意を払うようになりました。ペルチェ素子の排熱処理にも、かなり苦戦しました。
実験には、前述のD社ショールームが全面的に協力してくださる運びになり、最高の環境下で精密機器を用いて能力を測定することができました。大変ありがたかったです。
自分は、小学校3年生からある自由研究のテーマを、必ず「空調」関係に決めてきました。D社について調べたり、エアコンの仕組みを研究したり、模型を制作したり、物が冷える仕組みを研究したりしました。今回の自由研究が、その7年間の最後の自由研究でした。その自由研究で、このような「銀賞」という偉大な賞をいただくことができ、嬉しく思います。
協力してくださった皆様、ありがとうございました。
自由研究展示会には、一人ひとりの個性的な研究も多数展示されていますので、お時間があれば是非お越しください。
中学3年生 小林 廉