Student's Board 生徒たちが思い思いにつづる学園ブログです

国立の白鷺

6
Jun
27

梅雨の晴れ間に真っ白な新中学棟が聳え立った。夕日を浴び真っ赤に染まっていた。真新しいロッカーや廊下が校舎に入ってきた斜光を拡散させる。一昨年竣工の教科教室棟、去年竣工の高校・共用棟、そして先日竣工した中学棟がつながり新たな桐朋中学・高等学校が完成した。最高の環境は整った。一方、旧校舎生活の方が長い僕にはその「真っ白さ」に違和感を感じざるを得ない。旧校舎は、クリーム色を基調とし、その上で茶色などの柔らかい色を配置することで、目に優しい心も和む色彩で、大らかな校風の桐朋にぴったりだった。しかし、新校舎は白一色。桐朋の丘に暖色は残っているものの、外から見ると白色しか目に入らない。
「白」で思い浮かぶのは、今年の3月に平成の大修理を終えた世界文化遺産姫路城。天守閣の屋根まで真っ白になり話題を呼んでいる。姫路城の場合、漆喰と呼ばれる塗料を塗っているらしく、それが元々白色で雨風にさらされカビなどが繁殖し黒くなり、我々に馴染みのある姿になっていたようだ。その点、僕たちが見ていた桐朋も約半世紀の年を経て桐朋色に染まった校舎であり、元々は純白で何にも染まってない生徒たちを6年かけて色付けしていくイメージだったのかもしれない。新校舎も時を経るにつれて「桐朋色」に染まってくれると嬉しい。
そんな、校舎に初めて入った中学生達はと言うと、150m近くある長〜い廊下を走ったり、桐朋の丘で遊んだり…
新たな白鷺が雛たちを大らかに、時に厳しく包み込んでくれることでしょう。
(高3 Y・H)

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