TOHO Today 桐朋トゥデイ

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77期中1学年では裏磐梯に行く林間学校の事前学習会を林間委員の総務班が担当しました。担当教員が現地下見の際にたまたまお会いした佐藤公さん(磐梯噴火記念館館長)、実は昨年の7月にNHKで放送された「ブラタモリ #44会津磐梯山」の出演者でもおられ、話し始めれば止まらないほどの火山好きでいらっしゃいます。その熱さとお話の楽しさに感銘を受け、「佐藤さんをお呼びして講演会を開こう」と担当教員が総務班に提案したところ、彼らも興味が湧き、佐藤さんへの電話による出演交渉から当日の進行まで、積極的に役割を果たしてくれました。

佐藤さんが来校されたのは6月26日(月)。生徒も「ブラタモリ」を見て準備万端です。「磐梯火山 – 火山との共生 –」と題された講演では、「火山のしくみ」「磐梯山の噴火」「1888年の噴火後の自然」「火山の監視とハザードマップ」「火山との共生」についてお話いただき、合間に「マグマの粘り気を変えると、火山の形は変わる」実験を行い、「磐梯山が噴火したときの泥流の動き」について立体地図を使って示してくださいました。

 

・質問タイム

 

・企画・進行をしてくれた林間総務班のメンバーと佐藤さん。山体崩壊を体の動きで表現するおなじみのポーズです。

 

以下に、生徒の感想を掲載いたします。

・僕は「日本には111もの活火山がある」ということや、「東京都は活火山の数が全国1位」ということを初めて知ったので驚きました。また、佐藤さんが火山の噴火について民話や実験を交えながら話をしてくださったのですごく印象に残りました。今回の講演会を聞いたことで、「早く林間学校に行って磐梯山に登りたい」という気持ちが強くなりました。

・僕は今回、佐藤公さんの講演会で様々なことを学ぶことができました。御岳山の噴火時に火山をよく知っていた人が、災害から逃げるためにどうしたか、また、東京に被害を与える可能性のある箱根山や富士山について、そしてテーマの磐梯山の山体崩壊と岩なだれのことなど、その他火山について多くのことを佐藤さんは話してくださいました。この機会に火山について今一度考えてみようと思います。

・今日は、磐梯山噴火記念館の佐藤公さんが、忙しい中遠い福島県からわざわざ桐朋に来て講演会を開いてくださりました。事前に磐梯山を調べていたのですが、新しく、たくさんのことを知りました。知っておくとよいと思ったのは、日本には111個の火山があり、富士山、箱根山は桐朋に被害をもたらす可能性もあるので、対策としマスク、ゴーグル、飲料を準備し、噴火したら頭を守ると良いということです。一番驚いたのは、とても大きい猪苗代湖も噴火によってできた流れ山にせきとめられてできたということです。これらを頭に入れて、林間学校を楽しみたいです。

・僕は、今回の講演会で火山の魅力や数多くの恵みがあることを知り、今回の林間学校ではそれらに注意して登山などをしようと思った。また、これらの魅力が多くある日本はとても珍しい国だと感じた。自分の住んでいる土地を知ることは自分の命を守ることや裏磐梯の住民のように自然と共生することにつながると思った。

・佐藤公さんの説明を聞いて、僕も火山ウィルス(編集注:火山に大きな興味を持つこと)に感染してしまったかもしれません。袋をしぼり、ねばりの強い火山とねばりの弱い火山の噴火の仕方の実験が面白かったです。始めの方に見た火山のビデオも美しいと思いましたが、佐藤さんが見に行った時の、溶岩が黒く光っているものも、とても美しいと思いました。

・先日、ブラタモリに出た佐藤公さんが、桐朋に来て、講演をしてくれた磐梯のことを詳しく知れたのでうれしかったです。特に、火山の噴火を再現した実験はおもしろかったです。また、ブラタモリであまり言われなかった、猪苗代湖のことや、昔の地名が命を守るということを知れたので、とても貴重な機会になったと思います。

昨日に引き続き、本日も桐朋祭の様子をご紹介します。

【左】<自由研究展示>中学生が夏休みに取り組んだ自由研究作品の展示を行っています。

【中】<サイクリング部>自転車の展示などをおこなっています。

【右】<総合案内所・荷物預かり>中学生徒会が責任をもってお預かり・ご案内いたします。どうぞご利用ください。

 

【左】<二歩亭>将棋部員が丁寧に指導致します。初心者の方もお気軽にお入りください。

【中】<かがくらぶ>化学部の展示のタイムテーブルです。

【右】<コンピューター部>生徒自作のゲームを楽しむことができます。

 

【左】ミス桐朋コンテストの様子です。

【中】高校二年生の一野君。特技のバイオリンを披露してくれました。

【右】<和っふる>和のテイストのワッフルを提供しています。

 

【左】<生徒による授業>高校生徒会の企画です。写真は「鉄道は本当に必要か」という授業の様子です。

【中】生物部の宣伝です。

【右】ロックエリアではバンド演奏が行われています。

【左】<コーラス部>毎年多くの来場者に来ていただいています。

【中】<中二学年参加>中二学年による桐朋中学の行事を紹介する展示です。

【右】<panino>パニーノを提供している飲食参加団体です。

 

終了後は中夜祭がおこなわれます。中夜祭は在校の高校生のためのイベントです。

野球部の出し物やバンド演奏など、例年非常に盛り上がりをみせます。

 

桐朋祭にご来場いただいた皆様、まことにありがとうございました。

ここでは桐朋祭1日目の様子を一部紹介します。

(以下、画像はクリックで拡大することができます。)

【左】2階テラスからは各団体の垂れ幕を見ることができます。

【中】【右】屋外では各団体の屋台が料理を提供しています。

 

【左】関心ラウンジでは壁にTOHOTVを上映しています。

【中】<中一学年参加>折紙のワークショップと折鶴のアートが展示されています。

【右】<林檎病棟>2教室分にまたがる大きなお化け屋敷です。

 

【左】<生物部>桐朋祭大賞の常連の生物部は今年も大賑わいです。

【中】<地学部>天文班の展示です。

【右】<Putt×2Golf>ゴルフ部員手作りのパターゴルフです。

 

【左】<中三学年参加>修学旅行で訪れる東北にちなみ、震災学習の内容と、一人ひとりの「震災の記憶」が展示されています。

【中】<美術部>絵画・陶芸に加え、トリックアートなども展示されています。

【右】<てっけん!>鉄道研究班の展示です。クイズも実施されています。

 

【左】<剣道部>第四体育室では剣道部の試合が行われていました。

【中】<佐助>体操部による来場者参加型の体験アトラクションです。

【右】<赤とんぼ>プラモデル、実物大パネルの展示に加え、景品付きクイズも実施しています。

 

【左】ステージでのTOHO大喜利の様子です。

【中】ラグビー部による屋台の宣伝をする生徒たちです。

【右】<森の中のクレープ屋さん>昨年、飲食団体部門の大賞を受賞した団体です。にぎわう様子がうかがえます。

 

 

本日来場して下さいました皆様、誠にありがとうございました。

桐朋祭は明日の6月4日(日)も開催しております。

明日の開催時間は、9:30~17:00となっております。

(露店・喫茶の営業時間は10:30~16:30、

オーダーストップはその30分前となります)

多くの皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

本日6月3日(土)、桐朋祭が開幕いたしました。

今年の桐朋祭テーマは「未来波」です。

「「未来波」という言葉は造語です。僕たち若者が作り上げていく世界が未来。

そして、その創造力の眠る僕らの日常を伝えるという意味の波。これらを合せたものが「未来波」です。

桐朋生の発信する日常を肌で感じてください。それが僕たちと来場者の方々、双方の

非日常となります。日常と非日常の織りなす桐朋祭という異空間こそが未来を創造する源となるでしょう。」

(桐朋祭副実行委員長 糸賀大介君の「桐朋祭テーマ解説」より)

(開会式の様子)

今回の大垂れ幕は「象」です。

波に囲まれても逆境に負けず前へ進む象には、

「困難にぶつかっても鋭敏な感性で未来へ力強く進みたい」という意味が込められています。

この大垂れ幕のもとで行われた開会式は、

来場者の方との一体感を大切にしようとする委員の生徒たちの強い気持ちを感じ取ることができました。

生徒達が一から作り上げた文化祭になっています、お越しいただければ幸いです。

次回の記事では桐朋祭の様子について紹介したいと思います。

 5月12日(金)、晴天の中、高校生の春季スポーツ大会が実施されました。
 桐朋高校では、毎年スポーツ大会委員の生徒の運営のもと、
春季(5月)と秋季(10月)にスポーツ大会が行われています。
 各学年がクラス対抗でソフトボール、サッカー、バレーボール、
バスケットボール、卓球の五種目の競技を行い、総合得点によるクラス順位も決めます。
 このスポーツ大会は生徒にとって重要な行事の一つで、
各クラスが団結して大いに盛り上がります。
 高2・高3学年は専用のクラスTシャツもつくって結束力を高めていました。

 なお、今回のスポーツ大会は高1、高2、高3ともにF組の総合優勝で幕を閉じました。

先日4月8日(土)、満開の桜の中、桐朋中学校・桐朋高等学校の入学式が行われました。
新入生の皆様、御入学おめでとうございます。
また、天候が不安定ななか、たくさんの保護者の方にお越しいただきました。ありがとうございました。

高校の入学式の様子

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3月4日に高校卒業式が行われました。71期卒業生代表の笠井健太郎君(上写真)の桐朋生らしい答辞は参加した多くの方の印象に残ったことと思います。以下に笠井君の答辞の全文を掲載します:

<卒業生答辞>

桐朋の自由は、なんでもありの自由です。誤解を恐れずに言えば、そうなります。
 

いくらなんでもありといっても、もちろん校則はありますし、やってはいけないことはあります。自ら選び取ったことに対する責任は当然引き受けなければなりません。そんなことは桐朋生としては至極当然のことです。
 

ここで言っているのは、決してわがままが許されるということではなく、僕たちがどんな選択をしても、それを受け入れ、全力で応援してくれる寛大さ、懐の深さがここ桐朋にはある、ということです。それは、先生方はもちろん、周りの仲間もそうです。自分とは異なる考えに対して、それを排除するのではなく、むしろそれを面白がり、それぞれが個性を活かすことのできる環境があることは、桐朋の持つ自由のすばらしさだと思います。
 

ここでいう自由は、誰かに決めてもらったレールを、なんとなく漠然と進んでいくうちに偶然手に入れられるものではありません。自分の行きたい方向を自ら定め、一生懸命に進んでいく人にのみ、与えられるものです。桐朋での三年間、僕たちは必死に考え、決断し、一歩ずつ歩みを進めてきました。そうして自ら勝ち得た自由を存分に活かし、仲間と協力しながら多くのことを学んできました。
 

いま、改めて七十一期の仲間を見てみれば、いい意味で、変なやつばかりです。たくさんの個性が、お互いを活かしあいながら輝ける環境は、自由なしには存在しえず、桐朋の多様性は自由の証だと、実感しています。
 

僕たちは今日ここ桐朋を卒業し、学び、経験したことを活かすべく、新たな一歩を踏み出そうとしています。そして、その僕たちが進もうとしている現代社会は、「転換期」である、そう思います。
 

『転換期を生きる君たちへ』という内田樹さんが編んだ中高生向けのアンソロジーがあります。そこで内田さんは、転換期とは「世の中の枠組みが大きく変化し、短期間に成熟することが求められる時代」とし、そこでは、大人の言うことを「排除したり、無視したり」することでもなく、「頭から信じる」ということでもなく、「信憑性をかっこにいれて、一つ一つの言葉を吟味する」姿勢が必要だ、とおっしゃっています。
 

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僕たちがこの桐朋で学んだのは、まさに、この転換期で生きるために必要な姿勢です。自ら問い、考え、一人でわからなければ仲間の力を借り、先生に意見があれば遠慮なく言う。そして先生もそれに真摯に向き合ってくれる。桐朋の自由な校風の中で、僕たちが何気なく日々行ってきたことは、まさに「転換期」である現代を生き抜くための大切な経験になっていたのだと気づきました。

この環境は、先生方、そして保護者の方々の支えなしには成立し得ないものです。僕たちにいくつもの試練と、それを上回るサポートを与えてくださった先生方、保護者の方々には感謝の思いでいっぱいです。そしてもちろん、この環境は、この桐朋で学んだ多くの先輩方が築き上げてきたものを、僕たちが受け継いだものです。このすばらしい環境を後輩たちが受け継ぎ、そしてその中でより一層の活躍をしてくれることを信じています。
 

これからの僕たちは、先生方、保護者の方々の支えなしに、この転換期を自分たちの力で切り開かなくてはいけません。きっとそこにはたくさんの困難が待ち受けているはずです。けれど、今の僕たちは、自ら考えることを放棄して、その時々に形作られるマジョリティにただついていくような、そんな愚かな行為はしません。この愛すべきすばらしい学び舎でともに学び、考え、笑いあった最高の仲間と、高い志をもって、新しい時代を創り上げていくことを、ここに宣言します。
 

以上をもって答辞とさせていただきます。
 

二〇一七年三月四日 卒業生代表 笠井健太郎

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2月25日(土)の3・4限(10:45~12:35)に中学2年生の音楽会を小学校講堂で行います。
上履きと下足入れをお持ち下さい。

曲目は以下の通りです。

<前半>(10:45~11:35)6組、5組、1組 の保護者の方のみご入場いただけます

 【2年6組】
  『交響曲第100番』より 第3楽章(ハイドン)
  ラ・クンパルシータ(ロドリゲス)
  指揮者:黒田陸

 【2年5組】
  ハンガリア舞曲第6番(ブラームス)
  『王宮の花火の音楽』より メヌエットⅠ・Ⅱ
  指揮者:榎本隼之介

 【2年1組】
  『ノスタルジア』より 八木節(森山高義編曲)
  太鼓:奥原叶成、根岸優太
  『アルルの女第2組曲』より ファランドール
  指揮者:長岡健太郎

<休憩・入れ替え> 会場の大きさの都合のため、入れ替え制となっております。
     申し訳ありませんが、前半を視聴の保護者の方はご退場願います。

<後半>(11:45~12:35)2組、4組、3組 の保護者の方のみご入場いただけます

 【2年2組】
  『水上の音楽』より アラ・ホーン・パイプ(ヘンデル)
  指揮者:小林廉
  カンタービレ・カントリーダンス
  指揮者:上野滉太

 【2年4組】
  『子どものためのアルバム』より イタリアの小さな歌(チャイコフスキー)
  指揮者:若林道博
  ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)
  指揮者:清水大輔

 【2年3組】
  『道化師』より エピローグ(カバレフスキー)
  指揮者:保科孝介
  ブラジル(バホーゾ)
  指揮者:川﨑一生

中2は先週ホームルーム企画として学年単位で百人一首大会を行いました。また別の日には3年に1度実施される狂言教室も楽しみました。百人一首大会、狂言教室とたっぷり古典芸能に親しむ週になりました。

百人一首大会④

以前から授業で百人一首をやっていたが、今回の大会にはその時とは違う張りつめた空気があった。句が読まれる前に体育館が静まり返り、体育館の空気が余計に寒く感じられた。身を乗り出し必死になって畳の上で札を探した。対戦する前には、知っている句にある程度目星をつけていたが、いざ始まると気持ちが高ぶってそんな事を考えている余裕はなかった。だから何の工夫もせずにただがむしゃらに札を取っていった。一枚一枚の札を取るのにとても集中しなければならず苦労したが、百人一首の「勝負」とはこのようなものなのだと体感することができた。百人一首は数百年も前に作られたが今日でも親しまれていて、昔の人々の事を知る大切なものだと感じた。
中学2年N.T.君

狂言教室1

狂言は最初に「この辺りの者でござる」と言います。それは日本内に限らず、たとえ公演した場所がニューヨークでもポーランドでもこの台詞は言うそうです。文京区在住の先生がなぜ海外の公演でも「この辺り」と言うのか。それは狂言が人の普遍的な部分を演じているからだ、と先生はおっしゃっていました。室町時代に世阿弥が大成してから、650年もの間、狂言は絶えることなく続いてきました。それはただ面白い、笑えるという理由だけではなく、狂言が観客の心を写す鏡だったからだと僕は思います。亡霊など、人外のものが出てくる能とは異なり、狂言は“現在”を生きる人達が主役です。彼らは決して善人ばかりではなく、顔見知りの家に盗みに入ったり、主人の留守中に砂糖を全部食べてしまったりと、道徳的に許されざる行為に走る者もいます。しかし、そういった理屈を飛び越え、誰もが抱いたことのある「ちょっとやってみたいよね」という気持ちを代弁している部分に狂言の真の魅力があるのではないかという事を感じた二時間でした。
中学2年M.S.君

11月21日に進路部企画による対談『「からだ」と「民主主義」』が行われました。
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武蔵野美術大学身体文科研究室から矢田部英正さんと、東京大学社会科学研究所から宇野重規さんをお呼びしました。お二人とも著書が入試問題で多用されるなど大変著名な方で、本校40期の卒業生ということで講演を行って下さいました。

宇野さんのお話 【前半その1】
政治史、政治哲学がご専門の宇野さんは先に行われたアメリカ大統領選挙の話題について参加した生徒にぐいぐいと質問を問いかけました。
「大統領選の予測は果たして “大きく外れた” と言えるのか」
「クリントン候補に入るべきだった500万票はなぜ消えたのか」
候補者の優劣のみに目が行きがちであるところを、多数決の欠陥--すなわち3つ以上の選択肢があるときには多数決が機能しなくなることーーに焦点を当てて高校生にわかりやすく説明して下さいました。
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矢田部さんのお話 【前半その2】
続いての矢田部さんのお話は、肉体美・姿勢の美しさに関してのヨーロッパと東洋の考え方の違いでした。東洋由来の体の使い方を研究されている矢田部さんは、“体の自然に立ち返る”こと、すなわち文化に基づいた自然な体の動かし方、体の自然な姿勢の実現により、バランス感覚がよくなり、感覚が研ぎ澄まされ、ケガもしにくくなるとおっしゃいます。これはご自身が桐朋の体操部に所属していたときの経験にも基づくものであるそうです。
スライドでは、ギリシャ彫刻と仏像の違いに見られる西洋と東洋の理想の姿の違いは文化の違いに根差すものであると説明されました。
また、文化の違いの中で、
「日本人が魚のお頭をごちそうの象徴としてみる一方で、ヨーロッパの市場に並ぶ豚や牛の頭部に嫌悪感を抱くのはなぜか」
という問いには考えさせられるものがありました。それは、日本人と西洋人が「何によって生かされているか、何によって命をつないでもらっているかの違い」であると矢田部さんは語りました。
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「今の話、前半と後半がつながると思う人」
という問いかけから宇野さんと矢田部さんの対談がはじまりました。
ヨーロッパの古代ポリスではじまった民主主義(デモクラシー)の原型は地中海性気候の厳しい環境の中で人々が集団として生き延びるために生まれたのだとお二人は語ります。魚があまり獲れないエーゲ海、作物の育ちにくい乾燥した土地という、生きることに関して大きなストレスを感じる風土の中で、物資を奪われないようにするための自他を分ける城壁、集団の意思決定をしていく上で他者を納得させ、士気づけるスピーチがいかに重要なものであったか、市民を守る戦士がいかに崇拝の対象になりえたのか、西洋的な政治の原型と西洋的な美的理想がどのようにして出来上がっていったのか、両者が根底は文化に根差した同じ起源をもつということが、矢田部さん、宇野さんの掛け合いで紐解かれていきました。
一見関係ない2つの話題が絡みあってゆく様は参加者の予想の斜め上をゆくものであり、圧巻でした。
対談では、さらに日本の風土にあった“話し合い”とはどのようなものであるかにも及び、対談後は参加した高校生からお二人に鋭い質問もなされました。
参加した40名の高校1年生から高校3年生にとってはスリリングな知的刺激になったことと思います。
宇野さん、矢田部さん、貴重なお話をありがとうございました。
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参加した高校生の感想
体と民主主義という一見全く関係ないような変なテーマでちゃんと対談が成立するのかと疑問に思ったが、
実際対談を聞いてみると、西洋と東洋では、当然文明の発達の仕方が違い、それぞれで体と政治とが意外な面でつながっていたり地域の特色が表れていたりした。西洋のことは勿論、東洋の文化についても普段自分では思いつきもしない視点を矢田部さん宇野さんは持っていて、自分自身の見識も広がるような充実した機会だった。
(1年E組 木村俊太 君)

お二方とも自分の進路にはとても悩んでいたとおっしゃっていたというのがとても印象的でした。僕はちょうど今高校2年生で進路選択の時期ですが僕は周りが決まらない中で自分の中で「こういうことがしたい」という明確なものがあるため、逆に本当にこれでいいのか、他のことがやりたくなったらどうしようという不安もありました。しかし、そんな風になっても時間はあるからそこからやり直せばよい、とお二方を見て思えました。内容も非常に興味深くて面白かったです。
(2年A組 三上侑真 君)

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