桐朋中学校・高等学校

TOHO Today 桐朋トゥデイ

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 5月12日(金)、晴天の中、高校生の春季スポーツ大会が実施されました。
 桐朋高校では、毎年スポーツ大会委員の生徒の運営のもと、
春季(5月)と秋季(10月)にスポーツ大会が行われています。
 各学年がクラス対抗でソフトボール、サッカー、バレーボール、
バスケットボール、卓球の五種目の競技を行い、総合得点によるクラス順位も決めます。
 このスポーツ大会は生徒にとって重要な行事の一つで、
各クラスが団結して大いに盛り上がります。
 高2・高3学年は専用のクラスTシャツもつくって結束力を高めていました。

 なお、今回のスポーツ大会は高1、高2、高3ともにF組の総合優勝で幕を閉じました。

4月30日(日)、晴天のなか、高入生対象の高尾山ハイキングが実施されました。
これは公式の学校行事というわけではないのですが、例年慣例的に実施されているものです。
今年度もほとんどの高入生が参加してくれました。

このハイキングは、
・高入生どうしの交流を深めて学校生活に馴染んでもらうこと、
・林間学校などで実施する本格的な登山のための足慣らしをすること、
などをねらいとしています。

今回は晴天にも恵まれ、富士山もみることができました。
生徒たちは会話と景色を楽しみながら、無事に約5時間のハイキングを終えました。

 さる4月12日(木)に、岩手県宮古市田老一中との交流会が桐朋で開催されました。会は3部構成で、1部は田老一中による発表、2部はホームルーム教室での交流、3部はホールにて交流会の感想発表と田老一中・桐朋中学が一緒に「花は咲く」を合唱するという内容でした。
津波に繰り返し苦しめられてきた田老で暮らす中学3年生のお話は、同い年である桐朋生にとって非常に印象深く、考えさせられることが多くありました。以下に生徒の感想をご紹介します。

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 僕は「田老を語る会」の田老第一中学校3年生たちの発表で、「地震のとき自分の親がなかなか迎えに来なかった」というのが一番印象に残りました。周りの人は両親が迎えにきて一つの絶望が希望に変っていくなか、自分だけがまだ絶望の中に取り残されている、という気持ちがよく伝わってきたからです。
 中学3年 RS君

 田老第一中学校の生徒による発表は、僕たちと同じ年齢なので心情を理解しやすく、とても心に沁みる内容でした。特に、津波から逃げるために道の無い場所を駆け上り、田老の町を見つめても、ただただ泣くことしかできなかったという話は感慨深かったです。僕が過去に田老を実際に訪れた時に市の職員の方からうかがった話は町全体の状況だったので、被災した人それぞれの気持ちについて話を詳しく聞くのは今日が初めての体験でした。十月の修学旅行で、自分の目で津波の爪跡を見て東日本大震災について深く掘り下げたいと思います。
 中学3年 AT君

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 また、当日の様子はNHKのニュースでも放映されました。以下はインタビューを受けた生徒のコメントです。
「今までテレビでこういう震災のことはいろいろ見てきましたが、今日のお話にはそれとは比べものにならない迫力を感じました。当たり前が当たり前じゃない、幸せなんだということが一番心に刺さりました。」  中学3年 KK君

4月10日(火)と4月11日(水)の午後に
高入生78名を対象としたオリエンテーションが行われました。

(1)横山スクールカウンセラーによる講話
本校に勤務されている横山スクールカウンセラーから高入生にむけて30分ほどお話があり、
最後に質疑応答がありました。
・桐朋高校の高入生であったご自身の経験談
・高入生が抱えがちな悩みとその解決策
・よろず相談室の利用案内
などについてお話をいただきました。

(2)在来生による校内案内
中学からの桐朋生の有志30名による校内案内が実施されました
生徒が独自の視点や考えで、校舎の施設など校内を紹介してまわりました。

(3)食堂利用講習
新高1の担任教員を中心に、食堂の利用講習を行いました。
高入生は食券の買い方や下膳のしかたなどを学びました。

(4)図書館利用講習
図書館司書を中心に、図書館利用講習を行いました。
高入生には、必ず1冊を図書館で借りて、期日までに返却するというミッションが課されました。

(5)高入生によるレクチャー
先輩にあたる現高2の高入生4名が新高入生にレクチャーを行いました。
桐朋高校の魅力、これから桐朋高校で生活するにあたってのノウハウや注意点などについて、
生徒目線から丁寧に話をしてくれました。最後に質疑応答の時間がとられました。

先日4月8日(土)、満開の桜の中、桐朋中学校・桐朋高等学校の入学式が行われました。
新入生の皆様、御入学おめでとうございます。
また、天候が不安定ななか、たくさんの保護者の方にお越しいただきました。ありがとうございました。

高校の入学式の様子

73期(高1)学年では、2月23~28日の放課後を利用して、社会の第一線で活躍する30代のOBのお話を伺い、密に交流する機会として「仕事人week」を開催しました。
忙しい時間を割いて来校いただいた5人の講師の方々も、充実した資料、ワークショップ形式、仕事にかかわる貴重な“モノ”など、後輩たちとの時間を充実させるべく、応えてくださいました。
お話も、桐朋生時代の思い出から仕事についての専門的な話まで、とても刺激的な内容で、少人数だからこそ質問もしやすく、参加者の感想からも実り多い時間であったことがうかがえます。今後とも様々な場で、先輩との出会いの場を設けていきたいと思います。

2/23 「テレビ番組作りの極意を聞く」 
木月洋介さん(テレビ局で数々の人気バラエティ番組を制作するディレクター)

▽ 聞きたいこと、それ以上のことを聞けてよかった。「ひねり」や「新しい物をつくる」など制作でとても大切な事を聞くことができた。一番大事だと思ったことは、木月さんがおっしゃっていた自分の発想力や考え方は高校生までで決まる、ということです。この高校生の間にいろいろなことを学びたいと思います。
▽ 人が思いつかないような新しい発想を、「ひねり」を一ついれるだけで変わるのは、驚きを隠せなかった。桐朋祭にしても、テレビ作りにしても、人がやっていなかったことをやるというのはとても参考になった。

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2/24 「33歳取締役副社長が語るビジネスの世界」 
 
吉本裕輔さん(経営コンサルタントから食品会社副社長に抜擢されたビジネスマン)

▽ 何事においても大切なのは、できるかできないか、ではなく、やるかやらないかである、という事。また、やってみて出来なかったときには、頼れる人に助けを求める、そして、そんな人と出会えるようにしておくことであると感じた。
▽ 「人生の1/3を会社で過ごすのだから、従業員に「ワクワク感」を与えなければならない」という言葉。今日、ブラック企業の問題がよく話題に出るが、こういうことが本当に大切なんだと思った。

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2/25 「首相官邸担当記者が接する日本の転換点」 
村上一樹さん(新聞社で総理官邸周辺を取材する政治部記者)

▽ 印象に残っていることは、村上さんが弱い立場の人の話を聞く際に、あまり形式ばらないようにするということだ。事実をただ聞くだけだったならば、淡々と聞けばよいが、村上さんはなごやかな雰囲気を大切にするとおっしゃっていた。そうすることで、より取材相手の本当に伝えたいことや気持ちを理解できるのではないかと思った。また、今回の講演を機に、新聞メディアへの関心が高まった。
▽ 今回の話を聞いてメディアの仕事のおもしろさ、醍醐味などを感じることができた。また、今後の自分の進路を考える時に、社会と関わりを深く持つか否かを考慮にいれて見ようと思った。加えて、ネットが発達していく今後の社会において、新聞のあり方についての話はとても興味深かった。

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2/25 「技術者が語る高性能印刷機の色づくり」  
山口岳志さん(電気機器メーカーで高性能印刷機の色管理を担当する技術者)

▽ 色が同じ色に見えても、一つ一つに記号や数値の差があるということが、とても面白かった。また、それらのものが、今現在僕たちが勉強している数学が使われていたりすること、また、山口さんが何度も「英語が大事」とおっしゃっていたのが印象的だった。自分が今、何となく触れていることや当たり前のことが、意外と将来につながっているのかもしれないと思った。
▽ 色については漠然としか知らなかったのですが、RGBや印刷機による違い、紙質によって全然色味が変わるんだなと思いました。また、色の話に限らずに、社会の仕組みなどが学べてよかったです。色を測れる機械とかは使ってみたいなあと思いました。

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2/28 「一流シェフに聞く海外での活躍術」  
松本崇広さん(パリの一つ星レストランでチーフシェフとして活躍する料理人)
▽ おいしい料理を食べられたうえに、海外での体験談など、いろいろと興味深い話を聞けてよかった。いもの種類にあわせて、調味料を変える技術がすごいと思いました。いも一つとっても、いろいろな調理方法があって、かつ全てが美味しい。さすがだと思いました。
▽ 自分がやりたいことを見つけ、それを極め続けるということは、目標ややりたいことが全く決まっていない僕にとったら、すごくうらやましく思い、とてもかっこよく見えました。
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3月4日に高校卒業式が行われました。71期卒業生代表の笠井健太郎君(上写真)の桐朋生らしい答辞は参加した多くの方の印象に残ったことと思います。以下に笠井君の答辞の全文を掲載します:

<卒業生答辞>

桐朋の自由は、なんでもありの自由です。誤解を恐れずに言えば、そうなります。
 

いくらなんでもありといっても、もちろん校則はありますし、やってはいけないことはあります。自ら選び取ったことに対する責任は当然引き受けなければなりません。そんなことは桐朋生としては至極当然のことです。
 

ここで言っているのは、決してわがままが許されるということではなく、僕たちがどんな選択をしても、それを受け入れ、全力で応援してくれる寛大さ、懐の深さがここ桐朋にはある、ということです。それは、先生方はもちろん、周りの仲間もそうです。自分とは異なる考えに対して、それを排除するのではなく、むしろそれを面白がり、それぞれが個性を活かすことのできる環境があることは、桐朋の持つ自由のすばらしさだと思います。
 

ここでいう自由は、誰かに決めてもらったレールを、なんとなく漠然と進んでいくうちに偶然手に入れられるものではありません。自分の行きたい方向を自ら定め、一生懸命に進んでいく人にのみ、与えられるものです。桐朋での三年間、僕たちは必死に考え、決断し、一歩ずつ歩みを進めてきました。そうして自ら勝ち得た自由を存分に活かし、仲間と協力しながら多くのことを学んできました。
 

いま、改めて七十一期の仲間を見てみれば、いい意味で、変なやつばかりです。たくさんの個性が、お互いを活かしあいながら輝ける環境は、自由なしには存在しえず、桐朋の多様性は自由の証だと、実感しています。
 

僕たちは今日ここ桐朋を卒業し、学び、経験したことを活かすべく、新たな一歩を踏み出そうとしています。そして、その僕たちが進もうとしている現代社会は、「転換期」である、そう思います。
 

『転換期を生きる君たちへ』という内田樹さんが編んだ中高生向けのアンソロジーがあります。そこで内田さんは、転換期とは「世の中の枠組みが大きく変化し、短期間に成熟することが求められる時代」とし、そこでは、大人の言うことを「排除したり、無視したり」することでもなく、「頭から信じる」ということでもなく、「信憑性をかっこにいれて、一つ一つの言葉を吟味する」姿勢が必要だ、とおっしゃっています。
 

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僕たちがこの桐朋で学んだのは、まさに、この転換期で生きるために必要な姿勢です。自ら問い、考え、一人でわからなければ仲間の力を借り、先生に意見があれば遠慮なく言う。そして先生もそれに真摯に向き合ってくれる。桐朋の自由な校風の中で、僕たちが何気なく日々行ってきたことは、まさに「転換期」である現代を生き抜くための大切な経験になっていたのだと気づきました。

この環境は、先生方、そして保護者の方々の支えなしには成立し得ないものです。僕たちにいくつもの試練と、それを上回るサポートを与えてくださった先生方、保護者の方々には感謝の思いでいっぱいです。そしてもちろん、この環境は、この桐朋で学んだ多くの先輩方が築き上げてきたものを、僕たちが受け継いだものです。このすばらしい環境を後輩たちが受け継ぎ、そしてその中でより一層の活躍をしてくれることを信じています。
 

これからの僕たちは、先生方、保護者の方々の支えなしに、この転換期を自分たちの力で切り開かなくてはいけません。きっとそこにはたくさんの困難が待ち受けているはずです。けれど、今の僕たちは、自ら考えることを放棄して、その時々に形作られるマジョリティにただついていくような、そんな愚かな行為はしません。この愛すべきすばらしい学び舎でともに学び、考え、笑いあった最高の仲間と、高い志をもって、新しい時代を創り上げていくことを、ここに宣言します。
 

以上をもって答辞とさせていただきます。
 

二〇一七年三月四日 卒業生代表 笠井健太郎

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 本校では通常授業の他に、主に放課後の時間を使って行われる特別講座が開講されています。特別講座においては、それぞれの教員が自分の専門性を活かして、様々な内容を通常の授業よりもさらに深い形で講義・演習・ディスカッションなどを行います。本日は、本校英語科の外国人と日本人の2人のティーム・ティーチングによる講座、Cultural Conversation Ⅱについてレポートします。

 本講座は中学3年生・高校1年生を対象としています。活動は全て英語で行われるので、英語のリスニングやスピーキングの練習となっています。また、世界の様々な文化事情を学び、ペアワークやグループワークを通じてお互いに意見交換をすることによって自らの視野を広げていくことも大きな目標の一つです。授業ではインターネット検索も活用し、自ら課題を持って調べたことを他者と共有することも行います。

 今日の授業のトピックは海外旅行。まずはgoogle mapを用いて自分が行きたい国、場所を検索します。その後、生徒はgoogle mapに出てくる写真を用いて場所の解説を自分のペアに行います。イギリスのビッグ・ベン、フランスのエッフェル塔、デンマークの人魚姫の像、カンボジアのアンコール・ワット、中国の万里の長城、エジプトのピラミッド、ペルーのマチュピチュやボリビアのウユニ塩湖…。次々に出てくる写真を用いて、生徒は旅行ガイドの気持ちになって自分のお気に入りの場所について熱く語っていました。

 その後、教員が自分の新婚旅行で行った国の一つ、クロアチアについて説明。自分で当時撮影した写真や、Youtubeの動画を用いてクロアチアの代表的な観光スポット(首都のザグレブやアドリア海の真珠とも言われるドブロブニク、緑の美しいプリトヴィツェ湖群国立公園など)や特徴を説明した後、生徒はクロアチア観光局のホームページ(英語版)を実際に開いて更にクロアチアの魅力(美しい緑、海、古都など、様々な表情がある)や旅行のコツ(気候や通貨、交通手段など)について調べました。そのような中で、ガイドブック/旅行アプリ、sim card/Wifi、外貨/クレジットカードのどちらの使用を旅行の際に好むか、という話が出てきたので、生徒同士でディスカッションを行いました。多くの生徒が手元に本や現金がある方が実際は便利で安心と答えた一方で、旅行アプリやクレジットカードの使用に強い憧れを示したのも、時代の流れでしょうか…。

 このように、生徒は少人数のリラックスした雰囲気の中、自らが調べたことや考えたことをクラスメートにどんどん英語で発信していきます。英語力と自己発信力を鍛え、他人とより深く関わっていくための基礎を学んだ彼らが、今日の国際社会にこれからどう羽ばたいていくのか、今から楽しみです。

2月25日(土)の3・4限(10:45~12:35)に中学2年生の音楽会を小学校講堂で行います。
上履きと下足入れをお持ち下さい。

曲目は以下の通りです。

<前半>(10:45~11:35)6組、5組、1組 の保護者の方のみご入場いただけます

 【2年6組】
  『交響曲第100番』より 第3楽章(ハイドン)
  ラ・クンパルシータ(ロドリゲス)
  指揮者:黒田陸

 【2年5組】
  ハンガリア舞曲第6番(ブラームス)
  『王宮の花火の音楽』より メヌエットⅠ・Ⅱ
  指揮者:榎本隼之介

 【2年1組】
  『ノスタルジア』より 八木節(森山高義編曲)
  太鼓:奥原叶成、根岸優太
  『アルルの女第2組曲』より ファランドール
  指揮者:長岡健太郎

<休憩・入れ替え> 会場の大きさの都合のため、入れ替え制となっております。
     申し訳ありませんが、前半を視聴の保護者の方はご退場願います。

<後半>(11:45~12:35)2組、4組、3組 の保護者の方のみご入場いただけます

 【2年2組】
  『水上の音楽』より アラ・ホーン・パイプ(ヘンデル)
  指揮者:小林廉
  カンタービレ・カントリーダンス
  指揮者:上野滉太

 【2年4組】
  『子どものためのアルバム』より イタリアの小さな歌(チャイコフスキー)
  指揮者:若林道博
  ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)
  指揮者:清水大輔

 【2年3組】
  『道化師』より エピローグ(カバレフスキー)
  指揮者:保科孝介
  ブラジル(バホーゾ)
  指揮者:川﨑一生

中2は先週ホームルーム企画として学年単位で百人一首大会を行いました。また別の日には3年に1度実施される狂言教室も楽しみました。百人一首大会、狂言教室とたっぷり古典芸能に親しむ週になりました。

百人一首大会④

以前から授業で百人一首をやっていたが、今回の大会にはその時とは違う張りつめた空気があった。句が読まれる前に体育館が静まり返り、体育館の空気が余計に寒く感じられた。身を乗り出し必死になって畳の上で札を探した。対戦する前には、知っている句にある程度目星をつけていたが、いざ始まると気持ちが高ぶってそんな事を考えている余裕はなかった。だから何の工夫もせずにただがむしゃらに札を取っていった。一枚一枚の札を取るのにとても集中しなければならず苦労したが、百人一首の「勝負」とはこのようなものなのだと体感することができた。百人一首は数百年も前に作られたが今日でも親しまれていて、昔の人々の事を知る大切なものだと感じた。
中学2年N.T.君

狂言教室1

狂言は最初に「この辺りの者でござる」と言います。それは日本内に限らず、たとえ公演した場所がニューヨークでもポーランドでもこの台詞は言うそうです。文京区在住の先生がなぜ海外の公演でも「この辺り」と言うのか。それは狂言が人の普遍的な部分を演じているからだ、と先生はおっしゃっていました。室町時代に世阿弥が大成してから、650年もの間、狂言は絶えることなく続いてきました。それはただ面白い、笑えるという理由だけではなく、狂言が観客の心を写す鏡だったからだと僕は思います。亡霊など、人外のものが出てくる能とは異なり、狂言は“現在”を生きる人達が主役です。彼らは決して善人ばかりではなく、顔見知りの家に盗みに入ったり、主人の留守中に砂糖を全部食べてしまったりと、道徳的に許されざる行為に走る者もいます。しかし、そういった理屈を飛び越え、誰もが抱いたことのある「ちょっとやってみたいよね」という気持ちを代弁している部分に狂言の真の魅力があるのではないかという事を感じた二時間でした。
中学2年M.S.君