| |
|
|
ご挨拶 |
|
清新なる価値の創造 ~躍動する桐朋教育
|
|

片岡 哲郎 校長
|
|
|
国木田独歩が鮮やかに描写したかつての武蔵野の印象は、数千条の小径を懐に抱く広大な雑木林でした。その面影をとどめるこの国立の地に、一粒の教育の種が蒔かれてから、もう70年近い歳月が流れています。
私たちの桐朋は今日まで一貫して、自由闊達にして自主性を尊重する校風の下で、一人ひとりの生徒を、豊かな心と高い知性を持つ創造的人間として育成することに力を注いできました。そうした教育の基盤となっているのは、一人ひとりの個性を尊重する民主的な精神であり、文教地区国立の中にあって緑豊かなキャンパスを有する恵まれた教育環境であり、高い専門性を有する教員集団の熱意溢れる教育実践です。
桐朋に集う若者たちは、日々の生活に意欲的に取り組みながら、様々な価値を生み出します。彼らが清新なる価値を創造する時、桐朋は実に逞しく躍動します。それは、授業の中で学問的真理に触れる瞬間であり、行事を企画運営する委員会での熱い議論の瞬間であり、またクラブ活動を通じて仲間とともに味わう歓喜の瞬間でもあります。私たちは、そうした体験を通じて身につける創造的知性こそ、彼らが長い人生を生きる上での大切な核となることを確信しています。
21世紀の世界は、解決の困難な多くの課題を抱えています。私たち桐朋は、70年のあいだ培ってきた一人ひとりの生徒を大切にする人間教育の上に立ち、そうした困難な時代にたじろぐことなく立ち向かってゆく意志を持った若者を育てることこそ、自らの使命であると考えています。 |
|